Windows 8 Pro を買いました。Upgrade 版を選べばパッケージ版でも 6,000円前後とお安いので、XP 使っているけど Windows 7 を買い逃した人や、Vista を使っていてそろそろ新しくしようかしら?と思っている人には非常にお得です。
ただし今までの Windows と違っていわゆる「スタートメニュー」がなくなって、いかにもタブレット向けなメニューに(Metro って名前はどこ行った??)置き換えられたので、私のようにスタートメニューに依存しまくっていた人は困るかも。
買うときはそのあたりも考慮に入れてくださいませ。
使ってみた感想など。
環境ですが Lenovo ThinkPad Edge E420 です。もちろん普通の(=タッチパネルではない)ノート PC ですので、マウスとキーボード操作です。既存の Windows 7 を潰して Windows 8 Pro を上書きインストールしております。
初回起動時に「タッチパネルがなかったらどうなるのだろう??」と不安だったのですが、マウスでも操作に不便はありませんでした。Windows 8 はデスクトップ向けにも販売されるでしょうから、マウスで操作できて当たり前、といえばその通りなんですけども。
気に入った点としては、画面がオシャレになったことです。タブレット向けメニューには批判もありましょうが、パッと見で変わったなあ、新しくなったなあ、と思います。便利かどうかはまだわからないです。
気に入らない点としては、デスクトップの作りが残念なところですね。Windows 7 と同様どころか、Aero がどこかに行ってしまった(ON にする方法がわからない…)ようで、非常に味気ない画面になっています。
マシンが遅いのか、タブレット向けメニューからアプリを起動しても、なかなかアプリが立ち上がりません。どのアプリも遅いですが、特によく使うであろう地図が遅いのが残念です。
PC のストレージには HDD ではなく SSD を搭載してよね!というメッセージかねー…?
ああ、地図といえば、日本の南側つまり太平洋に「黒潮」と書いてあるのが気になりました。黒潮って海の名前だっけ?
地図データは Google Map 同様にゼンリン提供です。道、地形情報、店舗情報などは Google Map とほぼ同じで、使いやすい内容です。…ですが、色がね、色がとても地味なんです。きっと、ユニバーサルデザインとか、色覚障害の方にも優しい配色とか、そういうのなのでしょうけど、それにしてももうちょっと明るい色が良かったよ。
キャプチャ画像で伝わるかどうか微妙ですが、地図は全体的に彩度が低めで、灰色がかっています。地図はあくまで記号や道を見るものであって、長文を読むわけではないから、彩度をこんなに下げなくても良いんじゃないの…?と思うのは素人考えでしょうか。
平たく言えば、せっかく見やすいのに画面が暗い感じがしてしまうのは勿体ない、と思います。
だいぶ前にヘッドフォンが壊れて以来、耳かけ式イヤホン(Panasonic RP-HS103)を使っていました。使いやすくて良いのですが、スカスカな音なのが玉に瑕でした。
さすがに携帯性を重視のイヤホンに音質を求めるのは酷ですから、音楽を聴くとき用のヘッドフォンを買うことにしました。
Amazon 先生でお手頃価格のヘッドフォンを買いました。夜中に寝ぼけて注文したため、2種類買ってしまいました。まあいいか。
1つ目は普及価格?の 5,000円くらいのヘッドフォン(audio-technica ATH-TAD500)で、2つ目は格安価格の 2,000円くらいのヘッドフォン(Pioneer SE-M290)です。
この 2つ、聴き比べなどと偉そうに言うまでもないくらい全然音質が違います。こんなに違うんですねー。
ATH-TAD500 は良く言えば非常に澄んだ音、悪く言えばシャカシャカして疲れる音です。着け心地は、耳が当たって痛い、髪の毛がヘッドフォンのアームに挟まれて痛い…うーん、いまいちだな。
SE-M290 は良く言えば柔らかい音、悪く言えばモワモワしてこもった音です。遠くの方で鳴っているような変な感じがします。着け心地は良いです、どこも痛くない。
それぞれ一週間ほど使っていて、あることに気が付きました。
ATH-TAD500 はシャカシャカしていて低音が若干足りないので、イコライザで低域をブーストすることが多く、SE-M290 はモワモワしているので、イコライザで高音(と低音も少し)をブーストすることが多いです。
どちらも(ヘッドフォンの特性)+(イコライザの設定)=(低域&高域強調)になっています。いわゆるドンシャリですね。
自分の好みに気付くのにだいぶ遠回りした気がしますけれど、今回聴き比べたことで初めて判明したわけですから、これは収穫です。そうに違いない。
会社で動作テスト用に使ってるヘッドフォン(SONY MDR-XD050)はドンシャリでしたね…。もしかして悩まずに MDR-XD050 買えば良かったのではなかろうか…などと考えると暗くなりますから、やめましょうか。
前回の日記(2012年11月8日の日記参照)でイコライザの設定を見ると、自分の好みはいわゆる「ドンシャリ」のようだ。と書きましたが、好み以外の要因も大きいようです。
人間の聴覚が感知する周波数帯は大体 20Hz〜18kHz 程度で、どの周波数帯も漏れなく認識できますが、感度は一定ではありません。具体的に言えば 3〜4kHz 付近は敏感に感じ取りますが、1kHz 以下の低音や 10kHz 以上の高音は言ってしまえば「鈍い」です。
つまり 20Hz〜18kHz まで物理的に一定の音圧で音を鳴らしても、人間には「低音」「高音」が小さく聞こえてしまうわけです。
音の大きさには 2種類あります。音が持つ圧力の大きさ「音圧」と、人間が感じる音の大きさ「ラウドネス」です。
音圧は絶対値ではなくて、基準値となる圧力との比で表します。単位はデシベル SPL(dB Sound Pressuer Level)です。ちなみに 0dB 基準値の音圧は 2x10^(-5) Pa = 20μPa だそうです。
ラウドネスは基準値は 1kHz の音圧で感じる音の大きさです。単位はホン(phon)です。周波数ごとに人間が感じる大きさの音は違いますので、1kHz の Sin 波なら dB SPL=phon となるはずですが、他の周波数では dB SPL≠phon となります。
音圧≠ラウドネスなのは容易に理解できますが、じゃあ、人間に同じ大きさで聞こえる音って何?という疑問が沸きますよね。
そのものずばりをあらわした曲線があります。等ラウドネス曲線と言って、各周波数ごとに、人間が同じ大きさに聞こえる音圧を示した曲線です。Wikipedia(ラウドネス曲線の項)にグラフがあるので、ご参照ください。
人間は真ん中 3〜4kHz 付近が敏感(つまり低い音圧でも感じる)で、低域、高域は鈍い(高い音圧でないと感じない)ですから、等ラウドネス曲線は基本的に「なべ底型」になります。
さらに等ラウドネス曲線をよく見るとなべ底の「深さ」が違うことがわかると思います。大きく感じる音の底は浅く、小さく感じる音の底は深いです。
つまり人間は元々、高域、低域を感じにくいですが、小さい音になるほど高域と低域を「さらに」感じにくくなるということです。
言い換えれば、普段より小さい音で聴くだけで、普段より高域、低域を感じなくなるということです。機材や音源の影響が全くなかったとしても、そうなります。
つまり、小さめの音量で聴く人のイコライザ設定が、いわゆる「ドンシャリ」になるのは必然です。
もちろん好みの問題もありますから、ラウドネスが全てではありません。そこんとこ勘違いしないでね。
それでは楽しい音楽ライフを!
管理者: Katsuhiro Suzuki(katsuhiro( a t )katsuster.net)
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