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2015年6月4日

バカが見る

鼻と耳は繋がっているから、鼻にイヤホン挿したら聞こえるというからやってみたけども、何も聞こえませんでした。

ウォークマンを最大音量にすれば聞こえますが、鼻に刺しても挿さなくても聞こえる音量は変わりません

鼻詰まってるからかな?と思って、鼻かんでからやってみたけどやっぱり聞こえません。

もしかして「うわ、あいつ本当にやってるよ、バーカバーカwww」的な冗談だったのかなあ??

メモ: 技術系?の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2015/11/29 04:50)

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2015年6月3日

ビルド高速化ツールccache

巨大なプロジェクト(Androidなど)をコンパイルするときに欠かせないccacheというツールがあります。

簡単に説明すると、過去にコンパイルした結果をキャッシュデータとして保存しておき、一致する場合はコンパイルをスキップして、結果をキャッシュデータから引き出してくるツールです。

使い方は大きく分けて2つあって、1つは環境変数やMakefileなどを書き換えてコンパイラの名前を変更する方法です。

例えば今までgcc hoge.cとしていたところをccache gcc hoge.cと書き換えたり、makeとしていた部分をCC='ccache gcc' makeとします。簡単ですが透過性が無いのが欠点で、そこらじゅうのMakefileを変えて回るのは非常に大変だろうことは、容易に想像できるかと思います。

もう1つはコンパイラの起動をフックする方法です。ccacheはシンボリックリンク経由で起動された場合、シンボリックリンクの名前に該当するコンパイラを探して起動する、という動作をします。やることとしては、

  • ccacheへのシンボリックリンクを作成し、名前をキャッシュしたいコンパイラと同じ名前にします
  • gccを起動したときに ~/bin/gccが選択されるように、PATHを書き換えます

例えば /usr/bin/gccのコンパイル結果をキャッシュするなら…、

ccacheを使う準備
$ which gcc
/usr/bin/gcc

$ ln -s /usr/bin/ccache ~/bin/gcc

$ export PATH=~/bin:$PATH
$ which gcc
/home/katsuhiro/bin/gcc

このようにします。またccache -sでどれくらいキャッシュが効いているかを見ることができますので、実際キャッシュ出来ているかどうかを見てみます。

ccacheが働いている様子
$ echo 'int main;' > a.c

$ ccache -s
cache directory                     /home/katsuhiro/.ccache
cache hit (direct)                     0
cache hit (preprocessed)               0
cache miss                             0
files in cache                         0
cache size                             0 Kbytes
max cache size                       1.0 Gbytes

$ gcc -Wall a.c -c -o a.o
a.c:1:5: warning: ‘main’ is usually a function [-Wmain]
 int main;
     ^
$ ccache -s
cache directory                     /home/katsuhiro/.ccache
cache hit (direct)                     0
cache hit (preprocessed)               0
cache miss                             1★★キャシュから結果を返せなかった★★
files in cache                         3
cache size                            12 Kbytes
max cache size                       1.0 Gbytes

$ gcc -Wall a.c -c -o a.o
a.c:1:5: warning: ‘main’ is usually a function [-Wmain]
 int main;
     ^
$ ccache -s
cache directory                     /home/katsuhiro/.ccache
cache hit (direct)                     1★★キャシュから結果を返せた★★
cache hit (preprocessed)               0
cache miss                             1
files in cache                         3
cache size                            12 Kbytes
max cache size                       1.0 Gbytes

きちんと働いてくれていそうです。

ccacheとPATH環境変数

で、今日の本題なんですが、会社でccacheが動かないというので相談を受けて見に行ったら、確かにPATHをどう設定しても「コンパイラが見つからない」というエラーが出ていました。

散々悩んで辿り着いた答えはCCACHE_PATH環境変数でした。man ccacheとすると、しっかり説明が載っています。

この名前だけ聞いて、ああ、あれね?とわかる方は、かなりccacheを使い慣れている方だと思います。恥ずかしながら、わたくし全く知りませんでした…。

先の節で説明した2つ目の方法でccacheを起動すると、ccacheはPATHに列挙されたディレクトリからコンパイラを探そうとします。

しかし実はこの挙動はCCACHE_PATHという環境変数により変えることができて、もしCCACHE_PATHという環境変数が定義されていた場合、ccacheはPATHの代わりにCCACHE_PATHに列挙されたディレクトリからコンパイラを探そうとします。

相談されたエラーは間違ってCCACHE_PATHが定義してしまい、さらにCCACHE_PATHで何もないディレクトリを指していたため、ccacheが「コンパイラが無いですねー?」とエラーを出していたのでした。

CCACHE_PATHの働き
$ gcc
gcc: fatal error: no input files
compilation terminated.

$ export CCACHE_PATH=/usr
$ gcc
ccache: FATAL: Could not find compiler "gcc" in PATH★★コンパイラが見つからないと言っている★★

$ unset CCACHE_PATH
$ gcc
gcc: fatal error: no input files
compilation terminated.

わかっていれば、何だ、そんなこと…というレベルの話ですが、意外とハマって苦戦したので、思い出として書き残しておきます。

編集者:すずき(2015/06/05 00:57)

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2015年5月28日

GPS故障?

目次: 自宅サーバー

先日(2015年5月8日の日記参照)の日記で壊れているのかと思っていたGlobalsat BU-353-S4ですが、実は壊れていませんでした。

GPS受信機が受信状態を伝える通信方式には、NMEA 0183という規格に基づいたテキストデータで送ってくるか、GPSの受信機メーカー独自のバイナリデータで送ってくるか、の2つがあるようです。

恐らく大抵のメーカーは両方に対応しており、NMEAか、メーカー独自バイナリかが選択できます。もちろんGlobalsat BU-353-S4が採用しているSiRF Star IVもどちらかを選ぶことができます。

どうも色々いじっているうちにバイナリモードになってしまっていたらしく、NMEAを期待していたGPSのデータ表示アプリなどが「何言ってるのかわからんわ、このデバイス」状態に陥っていました。故障じゃなくて良かったです。

GPSデータの確認方法
stty -F /dev/ttyUSB0 ispeed 4800 && cat < /dev/ttyUSB0
$GPGSA,A,1,,,,,,,,,,,,,,,*1E
$GPGSV,3,1,12,01,00,000,,02,00,000,,03,00,000,,04,00,000,*7C
$GPGSV,3,2,12,05,00,000,,06,00,000,,07,00,000,,08,00,000,*77
$GPGSV,3,3,12,09,00,000,,10,00,000,,11,00,000,,12,00,000,*71
$GPRMC,,V,,,,,,,,,,N*53
...

もし上記のようにテキストデータが受信されればNMEAモードになっています。もしグチャグチャの字が受信されるときは、ボーレートが間違っているか、バイナリモードになっている可能性が高いです。

モードの切り替え方

GPSデータの通信方式を切り替えるにはgpsctlというコマンドを使います。GPSデバイスが /dev/ttyUSB0として認識されているとして、

GPSデータの通信方式切り替え
# to NMEA
gpsctl -f -n /dev/ttyUSB0

# to Binary
gpsctl -f -b /dev/ttyUSB0

オプション-nはNMEAモードにする、-bはバイナリモードにするという意味で、-fはローレベル(gpsdを介さないという意味らしい)でGPSデバイスにアクセスするという意味です。

ちなみにSiRF Star IVはモード切り替えに数秒〜10秒近くの時間がかかることがあります。さすが「絶対買わない方が良いぜ」と言われるだけのことはある…。

無理やり変えてみる

これで終わりだとあまり面白くなかったので、Globalsat BU-353-S4の通信方式をgpsctl -n以外で切り替える方法も試してみます。

ありがたいことにGlobalsat USのサイトからSiRFバイナリデータの仕様書を入手できますので、NMEAモードへの切り替えコマンドを送ってみようと思います。仕様書のダウンロードはこちらのサイトの「SiRF Binary Protocol Document」からできます。

ちなみに仕様書の「Switch To NMEA Protocol – Message ID 129」にそのまま使える例が載っていますので、これをそのまま送ってみます。

  • A0A20018 - Start Sequence and Payload Length
  • 810201010001010105010101000100010001000100012580 - Payload
  • 013AB0B3 - Message Checksum and End Sequence

このデータをバイナリエディタなどでファイル(to_nmeaというファイル名だとします)に書いておき、

GPSデータの通信方式切り替えSiRF用
# gpsctl -f -b /dev/ttyUSB0
/dev/ttyUSB0 identified as a SiRF 9GSD4e_4.1.2-B2_RPATCH.02-F-GPS-4R-1301151 01/17/2013 017 at 9600 baud.
gpsctl:SHOUT: switching to mode BINARY.
falcon:~# stty -F /dev/ttyUSB0 ispeed 9600 && cat < /dev/ttyUSB0 | hexdump -C
00000000  a0 a2 00 29 02 00 00 00  00 00 00 00 00 00 00 00  |...)............|
00000010  00 00 00 00 00 00 00 00  00 00 03 36 02 6a 9c 5a  |...........6.j.Z|
00000020  00 00 00 00 00 00 00 00  00 00 00 00 00 01 9d b0  |................|
00000030  b3 a0 a2 00 09 09 00 00  00 00 00 00 00 00 00 09  |................|
...

# cat to_nmea > /dev/ttyUSB0

# stty -F /dev/ttyUSB0 ispeed 9600 && cat < /dev/ttyUSB0
$GPGGA,163721.731,,,,,0,00,,,M,0.0,M,,0000*53
$GPGSA,A,1,,,,,,,,,,,,,,,*1E
$GPRMC,163721.731,V,,,,,,,280515,,,N*43
...

以上のようにバイナリをGPSデバイスに送りつけると、無事NMEAモードに切り替わります。ちなみに上記の設定例だとボーレートが4800bpsから9600bpsに変わってしまうので注意してください。

編集者:すずき(2024/06/22 16:22)

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2015年5月26日

ピリオドとユーザ名の不思議

Debianのセットアップでユーザ名にピリオドを使ったら「不正なユーザ名」と言われるので、何故?と思って調べたら思いのほか歴史がありました。

元々BSDでは、chownのユーザ名とグループ名の区切りにピリオドを使っていたそうで、ユーザ名にピリオドを使うなど以ての外でした。

しかしPOSIXがユーザ名にピリオドも使えるよ、と決めてしまったので、哀れchownの区切りはピリオドからコロンになりました。

Debianのセットアップスクリプトは安全側、つまりユーザ名のピリオドに対応していない古いツールを考慮してBSD時代のルールを守っているのだろう、と思われます。

実は誰も直さずに放置されているだけかも知れませんけど…真相はわかりません。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2015/06/05 01:01)

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