目次: 電池
エレコムからナトリウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーが発売されていたので予約しました。
産出国が数か国のリチウムに対し、ナトリウムは海にいくらでもあって資源の供給不安はないことが利点です。一方でナトリウムはリチウムよりイオン半径がでかく、重いためエネルギー密度でリチウムイオン>ナトリウムイオンになることが欠点です。
エレコムではリチウムイオン電池(Li-ion)、リン酸鉄系のリチウムイオン電池(FePO4)、ナトリウムイオン電池(Na-ion)のモバイルバッテリーを販売していました。その中で電流容量が近そうなバッテリー3つを抜粋してみました。
各バッテリーの仕様はこんな感じです。
種類 | 型番 | 公称電圧[V] | 公称電流容量[mAh] | 電力量[Wh] | 製品重量[g] | エネルギー密度[Wh/g] |
---|---|---|---|---|---|---|
Li-ion | DE-C69L-10000BK | 3.7V | 10000mAh | 37Wh | 190g | 0.19Wh/g |
FePO4 | DE-C39-12000BK | 3.2V | 12000mAh | 38.4Wh | 310g | 0.12Wh/g |
Na-ion | DE-C55L-9000BK | 3V | 9000mAh | 27Wh | 350g | 0.07Wh/g |
いずれも10,000mAh前後の製品ですが、電力量が低く、エネルギー密度でもリチウムイオン電池とナトリウムイオン電池では大きな差がついています。ナトリウムイオン電池のモバイルバッテリーは電池電圧が低く、重量がかさむためです。製品重量からエネルギー密度を計算したので、電池の純粋なエネルギー密度ではありませんが、ナトリウムイオン電池の悩ましい点が良くわかると思います。
ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池とエネルギー密度勝負をしても勝てないです。それよりも温度耐性や充電サイクル数でリチウムイオン電池を上回る(らしい)点を活かして、設置場所を広くとれる設備(太陽光発電の蓄電池、電力網のバックアップなど)に役立つ未来はありだと思います。
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