目次: 自宅サーバー
Gmailのメール受信ポリシーが2024年の2月で変更されるというニュース(Gmailユーザへメールが届かなくなる?Googleが発表した「新しいメール送信者のガイドライン」とDMARC対応を解説! - NRIセキュア ブログ)の対応の続きです。
Gmailに大量にメールを送る人(5000通over)でなければSPFだけでも良いらしいです。が、さくらインターネットがDKIMに対応してくれました(DKIM署名、DMARCを設定したい - さくらのサポート情報)し、せっかくなので使ってみます。
DKIM(RFC 5672, RFC 4871, DomainKeys Identified Mail (DKIM) Signatures)はSPFとは異なりメールサーバーの設定が必須です。仕組みとしては、
こんな感じみたいです。間違ってたらごめんなさい。メールサーバーの設定はさくらインターネットの説明通りに設定すれば良いです。ログインしてコントロールパネルからDKIM署名を有効にし、秘密鍵を作成するボタンを押します。簡単でありがたいです。
DNSサーバーのTXTレコードにDKIM Keyレコードを追加します(バリュードメインの設定パネル用の書式で書いています)。"p="タグの値には公開鍵を書きますが、長いので省略します。
txt rs20240131._domainkey.katsuster.net v=DKIM1; k=rsa; p=(略)
先頭にあるrs20240131という謎の文字列はセレクタというそうです。RFCだと場所とか時間とか個人を表すものにする例が書かれています。さくらインターネットの場合はDKIM鍵を作成した日になるみたいですね。
DKIMセレクタの確認(さくらインターネットのコントロールパネル)
セレクタ文字列自体にあまり意味はなくて、メールサーバーがメールヘッダに追加するDKIM-Signatureの"s="タグの値と一致していることが重要です。
最後にDMARC(RFC 7489, Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance (DMARC))レコードを設定します。
txt _dmarc.katsuster.net v=DMARC1; p=quarantine; aspf=r; adkim=r; rua=mailto:(略)
DMARCはメールの送信元の改ざんや詐称を防ぐ仕組みですが、DMARC自体が何かする訳ではなく実際にはSPFとDKIMの合わせ技です。DMARCはポリシー適用の厳密さだったり、違反していたらどうしたら良いか?だったりを宣言しています。なのでSPFレコードとDKIMレコードが正しく設定できている必要があります。
DMARCの設定をしたらGmailにメールを送り、メールヘッダを確認します。
Authentication-Results: mx.google.com; dkim=pass header.i=@katsuster.net header.s=rs20240131 header.b=uzgJOfTY; spf=pass (google.com: domain of (略) designates 219.94.129.142 as permitted sender) smtp.mailfrom=(略); dmarc=pass (p=QUARANTINE sp=QUARANTINE dis=NONE) header.from=katsuster.net
SPF, DKIM, DMARCともに無事passしました。しばらくこれで運用したいと思います。
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