目次: Raspberry Pi
引き続きRaspberry Pi 3のオーディオ出力波形がグニャグニャしている謎を調べます。サンプリング周波数の1/4の矩形波を再生(理想的な周波数変換がなされるとSin波になるはず)を出力した際の周波数スペクトルを見ます。パワーを合わせるために波形の最大値を3.2Vくらいに合わせて測ったつもりです。が、RasPi 3の波形は歪んでいてピークがわからないので、合っているか自信ありません。参考程度です。
Raspberry Pi 3のオーディオ出力です。ピークの11kHz以外に15.5kHzや37kHzなど、多数の高調波が出現します。高調波は安定して出現するので、波形の崩れは外乱やノイズではなさそうです。
fs = 44kHz, 1/4 fs = 11kHz Sin波の周波数スペクトル(Raspberry Pi 3)
続いてfs = 48kHzで12kHzのSin波を再生した場合です。12kHz、36.5kHz、60kHz、85kHz付近、つまり3次、5次、7次……のように奇数倍の高調波が出ます。なんだこれ?
fs = 48kHz, 1/4 fs = 12kHz Sin波の周波数スペクトル(Raspberry Pi 3)
Creative Sound Blaster X-Fi Go! Proのfs = 44kHzで11kHz Sin波出力です。きれいに「11kHzのみ」にピークが出ます。オーディオ機器ならこれが普通ですよね。
fs = 44kHz, 1/4 fs = 11kHz Sin波の周波数スペクトル(Sound Blaster X-Fi Go! Pro)
矩形波を周波数領域に変換すると1f, 3f, 5f, ... のように奇数次にスペクトルが出ます。Raspberry Pi 3のオーディオ出力も同じ傾向がありますから、おそらくPWM波形をフィルタしてオーディオ出力を作っているのだろうと予想が立ちます。
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何気なく使っていたRaspberry Pi 3のアナログオーディオ出力ですが、少し調べてみたところ、かなり変な動きでした。音は出ますが、まともなオーディオ用の回路には見えません。変な点はとりあえず3つ見つけました。
変な点1つ目。サンプリング周波数(fs)の半分、つまり1/2 fsのSin波(fs = 48kHzなら24kHz)が出ません。無音です。オーディオ用のDACならば、1/2 fsのSin波を出すときに波形が崩れることはあろうとも「無音」はあり得ません。この時点でRasPi 3のオーディオ出力は変です。どこかで音が出なくなる周波数がありそうですが、上限の周波数までは調べ切れていません。
変な点2つ目。サンプリング周波数(fs)が44kHz系でも48kHz系でもありません。1/4 fsの矩形波を入力すると出力はSin波になります(フーリエ変換が理想的だった場合、2014年11月20日の日記参照)。他の波形と違い歪みがわかりやすいので、私がオーディオ機器をテストする際によく使います。
本来はSin波になるはずなのにfs = 44kHzでも48kHzでも、Sin波とは程遠い歪んだ波形になります。同じデータをCreative Sound Blaster X-Fi Go! Proで出力するときれいなSin波になります。やっぱりRasPi 3のオーディオ出力はおかしいです。
fs = 44kHz, 1/4 fs = 11kHz Sin波の波形(Raspberry Pi 3)
fs = 48kHz, 1/4 fs = 12kHz Sin波の波形(Raspberry Pi 3)
fs = 44kHz, 1/4 fs = 11kHz Sin波の波形(Sound Blaster X-Fi Go! Pro)
変な点3つ目。なぜかGPUを制御しています。RasPi 3はSoCにBroadcom BCM2837を使っています。サウンドドライバはlinux/drivers/staging/vc04_services/bcm2835-audio/ の下にあるんですけど、このドライバの実装を見るとVideoCore 4と呼ばれているGPUにデータを投げつける実装になっています。
GPUのはずのVideoCore 4にサウンドデータを投げつけると音が再生される、謎の仕組みです。Videoじゃないのに……??
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Raspberry Pi 3 model Bオーディオ周りの話のまとめ。
目次: ゲーム
Switchにてファイアーエムブレム 風花雪月を買いました。ファイアーエムブレムをプレイするのは、おそらくスーパーファミコンの「聖戦の系譜」以来です。聖戦の系譜と言えば、主人公であるシグルド様の陣営がメテオでほぼ全滅し、第二部が始まるという衝撃のストーリーでした……懐かしいですね。それはさておき。
交互に殴り合う戦闘システム、親密度といったファイアーエムブレムの基本システムは維持されています。ここを変えたら違うゲームになっちゃうから当然ですかねえ。
聖戦の系譜では親密度は第一部(親世代)のペアリングに影響し、第二部(子世代)の攻略難易度が大きく変わる割と重要な要素でした。一部キャラクターとの会話も変わりますがオマケ程度の存在でした。風花雪月でも親密度はキャラクターの強さに影響するので大事ですが、どちらかというと「各キャラクターとの会話」に重きが置かれたようです。聖戦の系譜には存在しなかったアドベンチャーパートと多彩な会話シーンによって……そうです、ぶっちゃけギャルゲーになりました。例を挙げれば、
ちなみに親密度は従来どおりの上げ方(キャラクターが隣接した状態で戦闘する)でも上がりますので、アドベンチャーパートなんてダルいんじゃ、戦略SRPGをやりたいんじゃー!って人はアドベンチャーパートは最低限こなして、戦闘だけガンガンやってても進むはずです。今作の半分近くを占めるキャラクター会話を捨てると、パラメーター強化にも関係してますし、ちょっともったいない気もしますが……。
グラフィクスはアニメーションも所々に入りますが、基本的には3Dキャラクターたちが良く動きます。総じてキレイです、よくできてるなあ。トゥーンレンダリングで、色の階調をあえて潰してセル画っぽくしているのかなあ?さすがにセル画が動いている!とまでは行きませんけど、トゥーンレンダリングで気になりがちな妙な太い線は気にならないです。
今作はクラスチェンジしてもレベルが維持されたままです。パラメータは「HP、力、魔力、技、速さ、幸運、守備、魔防、魅力」の9つで、上限値も高そう(従来は30、今作は50以上はありそう)です。
初期値はいずれも1桁、高くても15もありません。よって初期値の合計は100前後です。全ステータスカンストするには合計500くらい上げる必要がありそうです。要求するものは多いのに、レベルアップ時のステータス上昇は合計 +2〜+5程度と渋めです。ファイアーエムブレムのレベル上限は30だか40なので、この調子で上限レベルに達したところで、合計250が良いところ。1つもステータスカンストできそうにありません。
ステータスカンストどころか、下手すると全員雑魚になってしまって途中で敵が倒せなくなって進行不能にならないか?レベルアップ時ステータス厳選ガチャが必須だった?いや、現代のゲームの標準難易度がそんな鬼畜設定のはずがないだろ……??などと不思議に思っていました。
さんざんやった挙句に進行不能になるのは困るので、攻略サイトを見たところ「レベル99まで上がる」って書いてありました。ええっ99?まさかのレベル上限です。逆にそんなに要ります?
ノーマル難易度なら無限に挑めるレベル上げ用マップがありますからレベル99でも100でも達成できましょうが、他の難易度ではどうやってもレベル99にはなりませんよね?
メモ: 技術系?の話はFacebookから転記しておくことにした。大幅に追記。
我が家の本棚は広い方ではないのに、ほとんど参照しない書類が幅を取っていて、本棚を圧迫しています。先日本を買ったところ、ついに本を置くところがなくなったので、思い切って紙の書類は電子化して捨てて、本棚を空けることにしました。
電子化と言えばドキュメントスキャナーということでCanon ImageFORMULA DR-P215IIを買いました。ヨドバシで24,000円くらいでした。USBバスパワーで動作し、軽量コンパクトにも関わらず、20枚も用紙トレイに置けるイケてるモデルです。
このモデルだと高いな〜と思われる方には、安価なDR-P208IIもあります。コンパクトさは一緒ですが、一度に用紙トレイにおける枚数がちょっと少なくなります。
蓋を閉じた状態では大きい羊羹のような風貌ですが、蓋を開くと一気にメカっぽい見た目になります。
用紙は上から投入、前面から排出されます。両面同時にスキャンするので、裏向きに入れなおす必要はありません。便利。出てきた紙を保持しておく仕組みはありません。棚の上とかで使うと床に紙が落ちて散乱しますから、広い机で使うと良さそうです。ほんと軽いんで簡単にどこでも持って行けます。
製品にはCDが付属していますが、特に何もインストールせずともスキャンできます。USB Type-A - micro-Bケーブルで接続し、蓋を開けると自動的に電源が入ります。
上記のようにUSBマスストレージとしても認識されます。ストレージ内にCapture On Touch Liteという名前のスキャン用のソフトウェアが入っています。スキャンする解像度は150〜600dpiの間で選択できます。600dpiが上限なのは、スキャナーのハードウェア的な性能は600dpiだからでしょう。
付属のスキャナーソフトCapture On Touch Liteのメイン画面
今回は原稿となる書類を捨てるため、二度と再スキャンできません。高画質で残したほうが何かと役立つでしょう。上から2番目の解像度400dpiを選びました。
解像度400dpiフルカラースキャン速度は、だいぶまったりで、正直なところ遅いな……と思いました。しかもデータ転送が間に合わないのか、スキャン中にちょいちょい止まります。同じ解像度400dpiでも白黒スキャンであれば、フルカラーの倍速出るので快適です。
スキャナーの画質は思っていたより良く、両面一気に取り込んでくれて便利だし、細かい字も読めます。色も綺麗です。スキャナの構造上、用紙が斜めに吸い込まれてスキャンされる場合がありますが、そこはCapture On Touch Liteが良かれに補正するらしく、画像が傾いて困ることはあまり起きませんでした。
それより気になったのは、用紙を2枚同時に吸い込むことです。10年ものの古い書類をスキャンしたせいかもしれませんが、20枚スキャンすると1回は発生する印象を受けました。ひどいときは3〜4枚同時に吸い込みます。
用紙を20枚セットすれば全自動でスキャンできると思っていたので、想定とやや違ったものの、フラットベッドタイプのスキャナーで1枚1枚チマチマとスキャンしていた時と比べれば、はるかに便利で速くて快適です。買って良かったですね。
目次: プロバイダ
ドコモがついに邪悪な2年縛りを諦めてシンプルなシングルプランを作ったと聞いて、喜び勇んでプラン変更をしました。プラン変更自体はオンラインですぐに終わりました。
ところがプラン変更から5分後くらいに携帯が圏外になりました。切り替わりの途中でおかしくなったかと思い、次の日まで待ったり、再起動などしてみるも、一向に圏外のまま変わりません。おや?これは、何かやらかしてしまった?
長いんで結論だけ先に言うと、私が使っているZenfone 3 (ZS550KL) とZenfone 4 (ZE554KL) ではahamoは使用できないことがわかりました。あと、最終的にスマホはPixel 4aに買い換えました。
Zenfone 3は外装ボロボロでバッテリーも寿命で買い替え時ですが、Zenfone 4は新しくてまだキレイなのに、使えなくなるのはちょっと悲しいです。
まず、手持ちのWiFiルーター(Huawei GL10P、SIMロック外した版)に挿してAPNを設定すると、データ通信が可能でした。そのためSIMカードの故障や、我が家が4Gの圏外、ではないです。WiFiルーターに挿していたb-mobileのMVNO SIMカードをZenfone 3に挿すと使えるので、Zenfone 3の故障でもなさそうです。
Zenfone 3は何らかの理由でahamoが使えない可能性が高いです。より新しいZenfone 4ならばahamoが使えるかもしれません。困ったことにSIMカードの形が違う(Zenfone 3, GL10Pはmicro SIM、Zenfone 4はnano SIM)ので、ハサミでSIMカードをnanoの形に切ってZenfone 4に挿しました。が、やはり圏外のままです。考えられる可能性として、
これらの可能性を否定するにはahamo対応機種を購入して試すしかありません。しかしながら、ドコモの対応機種リスト(対応端末一覧 | ahamo)を見ても特に欲しい機種がなく、唯一気になったGoogle Pixel 3は既に終売で手に入りませんでした。
中古のスマホは使いたくないし、確実に動くけどあまり欲しくない機種を買うか、数万円をドブに捨てる覚悟でさらに別の機種を試すか、悩ましいですね。
どの機種を買うか悩んだ末にGoogle Pixel 4aを買いました。Googleストアで、45,000円くらいです。SoCはSnapdragon 730G、メモリ6GB、バッテリー容量は3140mAhらしいです。
Pixel 4aはahamo対応機種リストには載っていませんが、Pixel 3aでドコモのVoLTEに対応して、Pixel 4aで未対応に戻す、なんて面倒なことはやらんだろと考えてPixel 4aに賭けました。
注文してから2週間位してGoogle Pixel 4aが届きました。とてもシンプルな箱です。
ドキドキしながらSIMカードを挿し込んでみると……無事認識しました。電話も掛けられますし、データ通信もできます。いやぁ、良かった良かった。これで一安心です。
Pixel 4aが届くまでの間、反省の意味も込めて、何でこんなことになったのか調べてみました。
まず、従来のドコモ回線とahamoの大きな違いは「3Gが使えない」ことです。音声通信、データ通信ともに4Gを使う必要があります。
最近のスマホは4Gに対応しているものの、音声通話のみ3Gで行う(CSFB, Circuit Switched Fallback)機種と、音声通話、データ通信ともに4Gで行う(VoLTE, Voice over LTE)機種があります。この辺りの仕組みはIIJ堂前さんの記事 MVNOとVoLTEの関係 : MVNOの深イイ話 - ITmedia Mobile が大変参考になります。
Zenfone 3とZenfone 4はauとソフトバンク回線に対してはVoLTEを使いますが、ドコモ回線に対してはCSFBを使う機種のようです。当然、そんなことはどこにも書いていませんが、3Gが使えないドコモ回線(つまりahamo)のSIMカードを挿すと、圏外になってしまう現象を見る限りの推察です。
VoLTEがキャリアごとに対応が必要だという点は知りませんでした。Zenfone = VoLTE対応、程度の浅い知識でahamoに変えると、今回のような悲しい一件に繋がります。完全に私の調査不足ですね。
Zenfone 4が使えなかったのは高い勉強代となりましたが、Google Pixel 4aでahamoが使えたし、月額も安くなったし、まあ、悪いことばかりでもないか……。
机の奥行きが60cmのためか、ディスプレイの足がキーボードとぶつかって若干邪魔なのと、前からディスプレイアームに興味があったので、ディスプレイアームを買いました。
買ったのはergotron LXデスクマウントアーム(品番45-241-026、製品サイトへのリンク)です。Amazonで11,000円くらいでした。1つだけディスプレイがつけられるタイプです。我が家はデュアルディスプレイなので、2つアームを買いました。
1つのアームに2つのディスプレイを付けられるタイプ(品番45-245-026、製品サイトへのリンク)もありますが、なぜかアーム2つ分より高かったことと、1か所に荷重が掛かりすぎて机が壊れたら嫌だなと思って購入は控えました。
アーム+ディスプレイをクランプでテーブルの天板に止めるだけの構造です。天板の強度が不安だったので、サンワサプライの補強プレートCR-LAPLT1を「裏側」につけています。
こんな感じです。デスクマウントアームに限らず、この手のクランプで固定するタイプの製品ならば作りは同じだと思いますが、表側は幅広の足でも、裏側は足が小さく、クランプを全力で締めると天板が凹んだり穴が開いてしまいます。
邪魔にならないように机の端ギリギリに付けたところ、アームが机の真ん中まで届かず、ディスプレイとディスプレイの間が妙に空いてしまいました。見た目がイマイチですね。まあいいか……。
重い頑丈そうなアームだけあって、安定感は素晴らしいです。
どの方向にもスイーっと動くのかと思っていたのですが、方向によりますね。軸回りに回転させるときは軽いですが、奥行方向、上下に動かすときはかなり力が要ります。逆に言えば手がぶつかった程度では動かないです。私はあまりディスプレイを動かさないのでこれくらい固いほうが良いです。
説明書によると突っ張り具合は調節可能らしいので、頻繁に動かしたい、固すぎて疲れる方は調整すると良いかもしれません。
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