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2018年11月13日

お気に入りのマンガ

目次: マンガ紹介

お気に入りのマンガ紹介シリーズ。

Kindle Fire HDは大量の本を入れると動作がおかしくなる(Kindleアプリが落ちる、起動しなくなる)ので、本は読み終わったらいったん端末から削除し、読み返したくなったらまたダウンロードする運用で使っています。

そんな中、既読かつKindle内に残り続けている本、いわゆる「お気に入り」をいくつかピックアップしてみます。

あまり意識していませんでしたが、異世界転生系小説のコミカライズが多いですね…。

転生物

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(2巻)
女性が主人公で、乙女ゲームの世界の公爵令嬢に転生しバッドエンド回避のために頑張る作品です。
シチュエーションはありきたりですが、かなりギャグ寄りなのと、転生物の定番である現代知識を振るう無双要素があまりないので、面白い毛色の作品です。今のところ一番の楽しみです。
戦国小町苦労譚(3巻)
農業学校に通う女子高生が戦国時代に飛ばされ、織田信長の家臣として現代農業の知識で無双する、異世界転生物で少し変わった設定の作品です。
現代知識で無双する作品は、大抵、異世界の住人が極端に無能で何だか見ていて可哀想になるんですけど、この作品は主人公周辺も割と曲者で面白いです。農業系に詳しくないせいか、農業ネタも新鮮で楽しいです。
公爵令嬢の嗜み(5巻)
乙女ゲームの〜、とほぼ同じ転生物ですが、こちらはギャグ成分は少なめで、国や領地運営がテーマです。
主人公の現代知識無双はあるものの、周辺のメンバーがかなり強く、主人公だけの力で勝っていて、他全員が飾りになっている作品ではないです。良いバランスだと思います。

転生物以外

はんどすたんど!(全3巻)
体操をテーマにした日常系のギャグ漫画です。ギャグが中心で、体操成分は半分くらいですかね?
独特のゆるいギャグが良くて、クセになります。先日、完結してしまいました。もっと読みたかったな〜。
球詠(4巻)
野球漫画です。百合成分もあるのかな?ややギャグ寄りですが、野球もちゃんとやっていて、駆け引きが面白いです。
ページの都合か、セリフ回しが独特なだけなのか、会話の受け答えが変なときがありますが、面白さには関係ないので、最近はあまり気にせず読んでいます。

野球漫画は球詠、メジャー2nd、グラゼニくらいしか読んだことないですけど、どれも面白いですね。

編集者:すずき(2022/08/30 23:00)

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2018年11月14日

初めてのOpenVX

目次: OpenCL

OpenCV+OpenVXのデモンストレーション(GitHubへのリンク)を動かしてみました。

VirtualBoxのディスクイメージを使えば、何もしなくてもQtEditorとCMakeで簡単にビルド&実行できますが、それだけでは何が何だかわかりませんので、あえて手動でビルドしてみます。

いくつかサンプルが含まれていますが、Harris Cornerと呼ばれる角検出のデモであるsolution_tutrial1を題材にして、ビルド方法と動かし方を書こうと思います。

サンプルコードはGitHubからcloneすればよいです。その際READMEにある通り、tutorial_videosディレクトリを作成して、動画ファイル(リンク先)をダウンロードして入れておくと良いです。

もし既にVirtualBoxで試しているなら、scpなりなんなりでディレクトリごとコピーしても良いです(動画ファイルも入っています)。ホームディレクトリのopenvx_tutorialというディレクトリに入っています。

ビルド

必要なものはOpenCVとOpenVXのライブラリです。

OpenCVのビルドはメチャクチャ面倒くさそうなので、apt-get install libopencv-devでインストールしてしまうのが楽です。

OpenVXはDebianのパッケージになっていないようなので、自分でビルドする必要があります。

Khronosのサイトに「OpenVX 1.2 sample code (updated January 17, 2018). 」があるので、このコードを使います。(Khronosへのリンク

OpenVXサンプル実装ライブラリのビルド
$ tar xf openvx_sample_1.2.tar.bz2
$ cd openvx_sample
$ make -j4

成功するとout/LINUX/x86_64/releaseというディレクトリの下に、libopenvx.soが生成されているはずです。installはやってもやらなくても動かせるので、今回はinstallせずに続行します。

サンプルのビルド

次にサンプルコードをビルドします。

OpenCV, OpenVXサンプルのデモをビルド
$ cd openvx_tutorial/tutorial_exercises/solution_exercise1
$ g++ solution_exercise1.cpp -lopencv_imgproc -lopencv_videoio -lopencv_highgui -lopencv_core -L/path/to/openvx_sample/out/LINUX/x86_64/release -lopenvx

本当はCMakeを使えば依存ライブラリを勝手に調べてくれますし、オプションを手で指定する必要はありませんが、ここではあえて -lオプションでOpenCVとOpenVXのライブラリを明示的に指定しています。

ビルドがうまくいったら実行します。

OpenCV, OpenVXサンプルのデモを実行
$ LD_LIBRARY_PATH=/path/to/openvx_sample/out/LINUX/x86_64/release ./a.out

OpenVXのライブラリを /usr/libなどにinstallしていない場合は、この例のようにLD_LIBRARY_PATHでOpenVXライブラリの場所を教える必要があります。


Harris-corner, tracking Demo

うまくいけば、ウインドウが出て、右下からたくさんの人が歩いてくる動画が出ます。また、検出された角に赤い点が打たれていて、点の動きがトラッキング(黄色い矢印)されている様子が表示されるはずです。

編集者:すずき(2023/09/24 11:56)

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  • よしだあさん(2018/11/27 00:46)
    libopencv-dev とな…!!
    知らんかった。。
  • すずきさん(2018/11/27 22:22)
    そうなんです。Debian 便利です。

    自分が困っていることは、既に世の中の誰かが解決してくれています。一番手になるのは難しいな〜と痛感しますね。
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2018年11月15日

Windows 10とSamba

WindowsからアクセスするファイルサーバにはSambaを入れていますが、なぜかWindows 10から接続できるマシンと、接続できないマシンがあって、ずっと理由が分からずほったらかしにしていました。

結論から言えば、Sambaで無効なユーザでログインを試みた際に、ゲストにフォールバックする機能を有効にしていることが原因で、Windows 10がサーバへの接続を拒否していました。

これはSambaのmap to guest = bad userに設定されていると発生します。大抵のディストリビューションでSambaをインストールすると、この設定になっていると思います。設定の意味ですがWindows 10側のユーザ名がAAAAだとして、Samba側のユーザ名にAAAAが存在しない場合、Sambaは不明なユーザをゲストユーザとしてログインさせようとするそうです。

この動きに対してWindows 10は拒否反応を示して、接続を切ってしまいます。不明なユーザなら、ログイン確認画面を開いてユーザ名から確認すれば良いのに、何も出さずに「接続できませんでした」と言ってくる始末です。

問題を解決するにはSambaのmap to guest = neverに設定すれば直りました。Windows 10がユーザ名とパスワードを聞いてくるようになります。

なお、現象の見分け方は、イベントビューア(eventvwr.msc /s)の
[アプリケーションとサービスログ] - [Microsort] - [Windows] - [SMBClient] - [Security]
を見たときに、エラー、イベントID 31017が記録されていて、

Windowsのエラーイベント

安全でないゲスト ログオンを拒否しました。

ユーザー名: 
サーバー名: (サーバのIPアドレス、コンピュータ名などが入る)

ガイダンス:
このイベントは、サーバーがユーザーを未認証のゲストとしてログオンさせようとした結果、
クライアントによって拒否されたことを示します。ゲスト ログオンでは、署名と暗号化などの
標準のセキュリティ機能はサポートされません。このため、ゲスト ログオンは、重要な
データをネットワーク上に漏えいさせる可能性のあるman-in-the-middle攻撃に対して脆弱
です。Windowsでは、ゲスト ログオンは既定で無効になっています。Microsoftでは、安全
でないゲスト ログオンを有効にすることは推奨していません。

こういうエラーが記録されていたら、該当していると思われます。

編集者:すずき(2018/11/17 01:29)

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  • hdkさん(2018/11/17 08:18)
    -in-に色がついていますね :-)
    この設定、たぶん昔のWindowsも同様に拒否されるんだと思います。ウチではいつもユーザー名を指定して接続を使っていました。ファイルコピーが主な用途だったので、OpenSSHが使えるようになった今は外からscp/sftpで済ませてしまいますが...
  • すずきさん(2018/11/17 13:15)
    hdk さん

    色は自動で付けているので…、たまに変になります。お気になさらず。

    昔の Windows でも発生していたかどうかはわからないです。ググっても出てこなかったんですが、困っている人は居ないのかなあ…。

    確かに Windows 10 なら SSH も使えますね。ファイルコピーという意味では等価ですが、Samba なら Windows 側から見たとき、ファイルシステムと統合してくれるのが利点ですね。
  • hdkさん(2018/11/17 21:07)
    あっ、拒否されるというのは昔のWindowsにWindows 10からつなぐと拒否されるのではという意味でした。わかりにくくてすみません。
  • すずきさん(2018/11/17 22:47)
    なるほど、Windows 10 と古い Windows の間でも同じ問題があるってことですね。

    しかしそれだとなおさら同じ問題で困っている人が居そうなものなのですが…。探し方が悪かったかなあ??
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2018年11月16日

OSSと仕様書

オープンソース製品の「仕様」 - 赤帽エンジニアブログを読んで。

前職ではLinuxに限らずOSSの仕様について質問されたことは何度かありますが、今同じことを聞かれたら、この記事を紹介したいですね。仕様が〜!と質問してくる人に対して感じていた、モヤモヤ感をスッキリ説明してくれるとても良い内容です。

今は自動車関連の会社に在籍している訳ですが、自動車の考え方と、OSSの考え方は合わなさそうな気がしました。

とはいえ今の時代、ソフトウェア開発において、OSSを完全に無視することはできませんし、OSSの劣化コピーなんて素人が作っても品質悪いだけで、金と時間の無駄なので、どこかうまく折り合いをつける必要があるでしょうね。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。11/11の投稿が元、一部加筆。

編集者:すずき(2018/11/27 23:01)

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2018年11月17日

挙動のおかしいKindle Fire HD

目次: Kindle

Kindle Fireがおかしいのは今に始まったことではないのですが、いくつかのタイトルのマンガがダウンロードできません。困りました。

Kindle Fireで本をダウンロードする方法は、私の知る限り4つありますが、うまくいったりいかなかったり変な挙動です。

  • ライブラリの作品名クリック: NG
  • Kindleストアの「ダウンロード」(オレンジ色): NG
  • シリーズページの「今すぐ読む」(緑色): OK
  • サンプル版の最後のページから「製品版を購入」: エラー

ちなみにPCとAndroidにもKindleのアプリはありますが、どちらも正常にダウンロードできます。

  • PC版Kindle: OK
  • Android版Kindle: OK

Kindle Fireは安さが魅力的ですが、非常にイマイチな出来です。初代Kindle Fire HDも100冊くらいでハング連発したり起動不能になったり挙動不審でしたし、今使っている第七世代Kindle Fire HDもハングこそしませんが、上記のような変な挙動をします。

Kindleストアで買った本なのに「この書籍はDRMで保護されているので表示できません」エラーが出たこともありました。はあ?何言ってるの??と思って、もう一回表示させたら何事もなかったかのように表示されます。本当に意味不明です。

DRM掛かってる本なんてAmazonの本しかないよ!

Kindle Fire HD復活

最近は、新しく買ったマンガまでダウンロードできなくなってしまい、せっかく買ったのに読めなくて困っています。これはいよいよファクトリリセットか?マンガもアカウント設定も何もかも消えるから、再設定が面倒くさいんだよなーなどと考えていたのですが。

謎の「コンテンツ管理サービス」というアプリのデータを消去したら、ダウンロードできない病が直った気がします。

とりあえずこの状態でしばらく運用してみようと思います。

Kindle Fire HDの代わりは?

Kindleはもう嫌になったので、次は買わないと思います。しかし、困ったことに代わりになりそうなタブレットがありません。

Androidタブレット市場は、Kindleが利益度外視の安値攻勢で全て焼き払ってしまいました。特にマンガを読むのに適した10インチ級のタブレットは、新製品がほとんど発売されません。困ったね……。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。一部加筆。

編集者:すずき(2021/12/08 03:49)

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2018年11月18日

ゲーミングスマホ

ASUS、ゲーミングスマホ「ROG Phone」を11月23日に発売 - ケータイWatch を読んで。

ゲーミングスマホを見ていると、割と高い(11万円)し、ゲーム画面が小さいし、これ売れるのかな?と思いますけど、スマホに吸収された機能って、何だかんだ言われつつ最後には駆逐されているし、いずれゲーム機もスマホに吸収されるんですかね?

スマホは「独自」と「最高性能」が売りで、ゲーム機は「均一」と「最低性能を保証」が売りで、設計の方向性の違いがあるので、個人的にはしばらくはゲーム機の置き換えは難しいだろうと踏んでいますけども。

PCの代わり?

FacebookでゲーミングPCの延長線ではないかというコメントを貰いました。言われてみればゲーム機というより、PCに近い設計思想だなと思いました。

スマホが当たり前の世代だと、PCを触ったことのない人も多いと聞くので、ゲーミングPCがそのうちスマホに喰われるかもしれませんね。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。一部加筆した。

編集者:すずき(2018/11/27 23:37)

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2018年11月24日

電車広告

山手線の新型車両の車内広告は、横並びの3つの液晶ディスプレイを使いますが、各社で広告の見せ方が違って面白いです。

左から並べたとき、

  • 動画A、B、C(日テレ、日産)
  • 動画A、A、A(シスコ、モビット)

動画、静止画の混在パターンもありました。

  • 静止画a、動画A、静止画a(Google、JR)
  • 動画A、静止画a、動画A

静止画のみのパターンもあります。

  • 静止画a、b、c(シースリー)
  • 静止画a、a、a(官公庁)

不思議なもので、3画面全て動画じゃなくても見栄えはします。しかし同じ静止画にされると、映っているものに関わらず、手抜き感を強く感じます。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2018/11/27 23:42)

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2018年11月28日

ROCK64のアナログオーディオ - その4 - I2S1が動かない問題解決

目次: ROCK64/ROCKPro64

先日(2018年11月11日の日記参照)の続きです。linux-nextでROCK64のI2S1が動きました。残る問題は2つでした。

  • I2S1はなぜか動かない
  • I2S2はSPDIFと資源が衝突して認識しない → 2018年11月11日に解決
  • ACODECはTRMに何も情報が載っていない

1番目の「I2S1はなぜか動かない」の原因が判明しました。

I2S1だけ死んでいた原因は、日記のコメントでT4さんに指摘いただいていた通り、RK3328のクロックゲートの定義がバグっていたことでした。linuxの開発MLに修正パッチをブン投げておきました。先週のどこかで取り込まれたっぽいです。良かった。

RK3328のクロック分周器はかなり対応範囲が広いので、単純にシステムクロック=fs * 256とすれば、44.1kHz系を再生するときシステムクロックが11.2896MHzになり、48kHz系を再生するときシステムクロックが12.288MHzになって、うまく再生されるだろうと考えました。

やってみると48kHz系は正常に動作しますが、44.1kHz系を流すとEINVALを返してきて、なぜかACODECまでおかしくなり、リセットするまで一切音が出なくなります。イケてないです。

クロックのレジスタはGPLL * 147 / 6400 = 11.2896MHzに正しく設定されているのに、なぜかクロックドライバは11.289599MHzだと報告してくるので、サウンドドライバが44.1kHzの整数倍じゃないと判定してEINVALを返しています。

良く見るとGPLLの周波数も491.519999MHzという変な値になっています。なぜ491.52MHzじゃないのか?491.52MHzなら先ほどの割り算は割り切れるはずなんですけどね。

あと44.1kHz系を再生するとACODECがおかしくなる仕組みも謎です。ACODECとクロックに何か関係があるのだろうか?また今度追ってみますか。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。少し加筆。

編集者:すずき(2020/10/30 01:33)

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  • T4さん(2018/12/04 10:00)
    まずは、おめでとうございます。

    いきなりですが、本題にはいります
    https://kernel.googlesource.com/pub/scm/linux/kernel/git/next/linux-next/+log/master/include/dt-bindings/clock/rk3328-cru.h
    https://github.com/rockchip-linux/kernel/commits/release-4.4/include/dt-bindings/clock/rk3328-cru.h

    上の二つを見比べてみて下さいな
    (上のには、如何にも日本人ぽい人がいるが 貴方かな?)

    ---

    オイオイ、一年も前に解ってた話じゃないか
    私は、これみてムッときたね。
    *) 前回の11日時点では既に解かってたけど、敢えて書かなかった
     あまりネタばらしが過ぎると、貴方の楽しみを奪うことになるからね

    以前、Torvalds が、"メンテも碌にしないくせにツリーにだけは入れたがる" って中指立てて怒ってた
    その気持ちが、私にもよくわかるよ。

    ---

    > 11.289599MHz だと報告してくるので…
    律儀に端数まで返してくるので、こんなの↓使って誤魔化してるみたいよ
    sound/soc/rockchip/rockchip_i2s.c
     div_bclk = DIV_ROUND_CLOSEST(mclk_rate, bclk_rate);
    うろ覚えなので、もしかしたらハズレかもしれない…
  • すずきさん(2018/12/05 02:04)
    ありがとうございます。Linux のコミットログに出ている名前は私ですね。

    クロック周りではありませんが RK3228 がデグレしたというメールも貰っているので、私のような素人がいじるより Rockchip の人たちが linux-next に入れてくれれば良いんですけども…。

    DIV_ROUND_CLOSEST は rockchip-linux を見ているときに発見しましたが、まだ試していないです。こんなんで動くならもうそれでいいかとも思っています。。。
  • すずきさん(2018/12/05 02:19)
    RK3228 じゃなくて RK3288 だった。
  • T4さん(2018/12/05 09:20)
    やっぱり貴方でしたか、ご苦労さまでした。

    > クロック周りではありませんが RK3228 がデグレしたというメールも貰っているので…
    > Rockchip の人たちが linux-next に入れてくれれば良いんですけども…。
    望み薄だと思うな
    ビジネス上必要だから仕方なくやってるだけで、貢献しようとか言う気持など 更々無いようにしかみえない。

    ----

    > 整数倍じゃないと判定して EINVAL を返しています。

    DIV_ROUND_CLOSEST で効果あるのは↑部分だけだね、次に進めるようになるだけで↓には効果なしです

    > なぜか ACODEC までおかしくなり、リセットするまで一切音が出なくなります

    そもそも詳細仕様が不明だから、対処方法は人夫々になるだろうね
    コレが正解というのは無いと思う。

    私も、該当の症状が消えた時点で その対処方法で良し として、
    もうそれ以上は追ってない。
  • すずきさん(2018/12/10 12:33)
    Linux に contribute するかどうかは、
    企業の判断によるので、仕方ないですね…。

    rockchip-linux があるだけマシなのかもしれません。

    ACODEC はまだ追っていませんが、TRM に仕様も何もないので、
    ご指摘の通り、正解は不明ですね。Rockchip の方々が登場するまでは、
    とりあえず動けば良いんじゃないかと思っています。
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2018年11月29日

ROCK64のアナログオーディオ - その5 - アナログオーディオが動かない問題解決

目次: ROCK64/ROCKPro64

先日(2018年11月28日の日記参照)の続きです。linux-nextでROCK64のアナログオーディオ出力から音が出ました。残る問題は1つでした。

  • I2S1はなぜか動かない → 2018年11月28日に解決
  • I2S2はSPDIFと資源が衝突して認識しない → 2018年11月11日に解決
  • ACODECはTRMに何も情報が載っていない

3番目の「ACODECはTRMに何も情報が載っていない」を回避しました。

ACODECはI2S信号をアナログオーディオ信号に変換するハードウェアです。仕様を秘密にするようなハードウェアではないと思いますが、TRM(Technical Reference Manual)に記載がありません。無いものは仕方ないので、rockchip-linuxからドライバを移植しました。

残念ながらrockchip-linuxはカーネルバージョンが4.4と古く、ACODECドライバをlinux-nextに持ってきてもビルドできませんので、適当に直しました。ALSA SoCのドライバを作った経験があって良かった。うん。

とりあえずアナログオーディオは動いたのですが、昨日の日記にも書いた通り、44.1kHz系を再生するとACODECがおかしくなる仕組みは謎のままなので、まだ完成とは言えないです。

ROCK64はまだまだおもちゃとして遊べそうです。

編集者:すずき(2020/10/30 01:33)

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2018年12月1日

PCパワーアップ計画

普段、家のPCのパワー不足を感じることはないのですが、linux-nextのクロスコンパイルをしていると、vmlinuxのリンクが遅いな〜……と感じることが増えました。

比較対象は前の会社のマシンや、今の会社のマシン(割と最近のCore i5かCore i7が多い)です。1〜2年しか経ってないCore i7(Skylake, Kabylake世代)と4年落ちのAMD A10(Kaveri世代)を比べれば遅いのは当然ですね。

新しいCPUはIntelにしようかとも思ったのですが、ニュースを見ているとRyzen系も大変良さそうだったので、思い切って第2世代Ryzenに買い替えることにしました。

PC部品交換

AMD Ryzen 7 2700が届きました。3年ほど頑張ってくれたAMD A10と入れ替えました。今までお疲れさまでした。

メモリは平凡にG.SkillのAMD向けと銘打っているDDR4-2400 2枚差し16GB x 2にしました。ここ数年、メモリはハズレばかりで嫌になったので、4枚差しや極端なオーバークロックメモリは避けました。

マザーボードはASUS B450-F GAMINGにしました。チップセットはミドルエンド向けのB450です。もしハイエンド向けが良ければX470ですが、マルチGPU構成にしたい人以外、ほぼ用事がないと思います。値段の差は5000〜10000円くらいのようです。

マザーボードはGAMINGの名の通りゲーマー仕様(?)で、無駄にLEDが光っていていたり、妙なプレートが付いていたり、変テコなデザインです。まあ、筐体の蓋を閉めれば光はほとんど見えませんから、気にならないでしょう……。

SSDはSamsung 970 EVO M.2にしました。元々Blu-rayドライブ、HDD、SSDしか差さっておらず、スカスカだったSATAポートがさらに寂しくなります。

M.2接続NVMe SSDの弱点

SSDはかなりややこしいことになっていて、コネクタの物理形状の規格、インタフェース信号の規格、コントローラのプロトコルの規格が、複数種類存在しています。

コネクタ インタフェース コントローラ 特徴
SATAコネクタ SATA AHCI HDDのような形、大抵は2.5 inch
M.2スロット SATA AHCI M.2 SSDのB Key(12-19ピンが欠けている)
M.2スロット PCI Express AHCI 私は見たことがない、M Keyになっているはず
M.2スロット PCI Express NVMe M.2 SSDのM Key(59-66ピンが欠けている)
PCI Expressスロット PCI Express NVMe グラフィックカードのような形

今まで私が使っていたOCZ Vertexは1番目、今回購入したSamsung EVO 970 M.2 NVMeは4番目の組み合わせに対応した製品です。2番目、4番目に両対応の製品もあるようです(B & M Keyと呼ばれ、端子に切り欠きが2つある)。

M.2 NVMe SSDは、SATAポートやドライブスロットを占有せず省スペースで、速度も有利(NVMeを使えれば)です。ただ欠点もあって、PCの買い替えなどでデータ移行するとき、やや面倒です。

SATA接続のSSDの場合、古いPCから取り外して新しいPCに繋げばコピーできます。今の時代SATAポートが1つもないマザーボードはないでしょう。SATAからUSBに変換するツールもたくさん売っています。

M.2接続のSSDの場合、マザーボードの仕様によりM.2スロットの有無が異なりますので、もし新しいPCにM.2スロットがない場合、データ移行が難しくなります。

次の買い替えを考えるとM.2 → USB変換機器(特にPCIe NVMe対応のもの)を買っておきたいところです。調べてみるとJMicron JMS583というPCI ExpressとUSB 3.0のブリッジチップを搭載した変換ツールがいくつか発売されていました。買っておこうかなあ。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。大幅に加筆した。

編集者:すずき(2018/12/02 18:32)

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  • hdkさん(2018/12/03 22:15)
    ウチもASUSのマザーボード(MicroATX), Ryzen 7 2700にG.SkillのDDR4-2400で使っています。RAM容量は半分で、古いSATA SSDを再利用したケチケチ構成ですが... Ryzen 7 1700の時と比べると安定性が抜群に良くなっています。安いのに速くていいですね。
  • すずきさん(2018/12/04 12:49)
    私も最初、HDD, SSD は使いまわそうと思ったのですが、
    「SSD はいつから使っていたっけ…?」
    と思って、寿命について若干不安になったのと、容量を倍にしても M.2 SSD がお手頃だったので、買い替えてしまいました。
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2018年12月4日

突然動かなくなるlinux-next

いつものようにlinux-nextを最新版にrebaseしたら、ROCK64が起動しなくなってしまいました。起動時に恐ろしい量のエラーが出てpanicします。エラーメッセージを斜め読みするとDMACとSPIのエラーに見えたので、無効化してみましたが、今度はeMMCが死んでrootfsが読めずやっぱりpanicします。これはダメだ。

調べてみると、DMA関連のパッチ(LKMLへのリンク)が原因でした。MLの議論を見ると、原因も判明しているようですし、そのうちlinux-nextも直るでしょう(後日談: 次の日に直っていました)。

今回初めてまともにlinux-nextをgit bisectしましたが、git bisect goodもしくはbadを打つ度に、ほぼ毎回フルビルドになってしまい、とにかくビルドの時間が掛かって辛かったです。

先日Ryzen 7にCPUを換装していなかったら、間違いなく途中で諦めていたと思います……。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2018/12/12 01:51)

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2018年12月5日

デグレ確認のためASUS Tinker Board購入

目次: ROCK64/ROCKPro64

ASUS Tinker Boardを買いました。RK3288搭載のボードです。RK3288は2014年に登場した32bit CPU(Cortex-A17 x 4)なSoCです。今となっては少し古く感じます。

今あえてTinker Boardを買った理由は、私がlinux-nextに入れた変更(2018年11月10日の日記参照)でRK3288搭載のASUS Chromebook C201がデグレしたらしく、再現環境が欲しかったからです。

パッチに対し、海外の方からの指摘が来ており、症状としてはDMACのコードのどこかでカーネルが吹き飛んでしまうとのことですが、手元のROCK64(RK3328)では再現しません。

Chromebook C201を買うのが一番良いんですが、5万円近くしますし、買っても使う予定がないので、あまり買いたくありませんでした…。

対してTinker Boardなら1万円しませんし、同じRK3288搭載ですし、症状が再現しないかなあ、なんてことを期待しています。

今はDebianを起動しただけで特に何も触っていませんが、週末辺りにでもカーネル入れ替えにトライしてみようと思います。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2023/05/15 04:01)

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2018年12月6日

PCの進歩

Ryzen 7は8コア16スレッドCPUですが、5万円もしません。10万円あれば、Ryzen 7 2700, 32GB DDR4, NVMe SSD, マザーボードを買ってもお釣りが来てしまいます。

これほどお安く16並列ビルド(make -j16)に耐えうるCPU, I/O, メモリが購入できる時代が来るとは思いませんでした。一昔前なら、サーバー用の異常に高価なシステムでしか実現できなかったことです。

技術の進歩って素晴らしいですね。

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2018/12/16 00:00)

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2018年12月9日

最初に触ったPC

私は、比較的PCと出会った時期は遅い(※)ので、パソコン原始時代をほとんど知らないですが、それでも当時のマシンと、今使っているRyzen 7マシンを比べると隔世の感があります。

(※)初めて触ったのは中学校にあったPC9821-Cb2、買ったのはPC9821-V7でCPUはPentium/75MHzだった、はず。

中学生で思い出しましたが、Aboutページの写真(Facebookのアイコンでもある)は中学2年生の時の顔です。現像した写真のスキャンではなく、当時珍しかった「デジカメ」で撮った写真です。機種は覚えていませんが、フロッピーに記録するタイプでした。

当時とそんなに顔は変わっていませんが、髪はかなり白くなりました。何でだろ、体質なのかな……?

メモ: 技術系の話はFacebookから転記しておくことにした。

編集者:すずき(2018/12/12 02:09)

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