過半数を取った勢いで民主党が様々な政策をぶち上げていますが、先週あたりホットな話題になっていた中小企業の借入金返済猶予について一考します。
中小企業の借入金返済猶予は、ざっくり言えば、中小企業が借りたお金を返す期限を延ばしますよ、だいたい3年くらいね。ってな法案です。もちろん詳細は未定なので、今後大きく変わる可能性があります。
昨今の不況で資金繰りに困っている中小企業を助けるつもりなのでしょうが、銀行からみれば貸した金が3年間返ってこなくなるわけで、これから貸す分については厳しく審査(=貸し渋り)したくなるでしょう。
その結果、金を借りられなくなった中小企業がぶっ潰れます。助けたはずが潰れてた…という逆効果になりませんかね。ちょっと心配です。
この政策をぶち上げた亀井さんは「今回の発言で株価が下がった銀行は銀行やる資格がない」とか「苦しくなった銀行には公的資金注入すればよい」とかのたまってるそうです(※)。
公的資金は沸いてくるもんじゃないから、国債で借金か、増税しかないわけですよ。選挙前に鳩山さんが言ってた「しばらくは増税しません」ってのが嘘じゃないなら、国債がさらに増えることになりそうです。
こんなんじゃ銀行が倒産する前に、いつか日本が倒産しますね。いや、もう倒産寸前か…。
(※)ソースはこの辺です。
朝日新聞 - 「私の発言で株価下がるような銀行は…」勢いづく亀井節
ロイター - 返済金猶予制度、苦しくなる金融機関には公的資金も=金融相
貸し渋る銀行への次の一手として、無理に貸し出させる法案が来そうです。しかしそんなことをしても焦げ付いて返ってこなくなるだけです。不良債権の山を抱えた銀行はぶっ潰れて、再び金融恐慌に真っ逆さまです。
まさか中小企業にお金を貸すときは国が担保する。なーんて法案作らないよね…?さすがにそんなばらまきはしないと信じて良いよね…?
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