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Standard Edition 7

パッケージ javax.print.attribute.standard

パッケージ javax.print.attribute.standard には、特定の印刷属性のクラスが含まれています。

参照: 説明

パッケージ javax.print.attribute.standard の説明

パッケージ javax.print.attribute.standard には、特定の印刷属性のクラスが含まれています。親パッケージの javax.print.attribute は、Java Print Service の属性の型とそれらが属性セットに収集される方法を記述するクラスとインタフェースを提供します。

属性は印刷サービスが提供可能な印刷機能を表します。印刷サービスがすべての属性をサポートする保証はありません。サポートされる属性の値についても、そのすべてをサポートする保証はありません。

API 側では特定の属性のサポートを必須としますが、それ以外はオプションであり、サポートするかどうかはサービス側で選択できます。受け入れ可能な値は属性によって異なり、特定の属性に対して特定の値が必須になります。それ以外の属性値は属性自体と同様にオプションであり、サポートするかどうかはサービス側で選択できます。これらのサポート条件は各属性クラスのドキュメントに記述されます。

javax.print.attribute.standard パッケージは、印刷ドメインで広く使用される標準印刷属性と標準印刷属性値を含みます。印刷サービスのベンダーは、標準の属性に加えて、ベンダー固有の印刷属性を提供でき、またたとえば、サブクラスで標準印刷属性にベンダー固有の値を追加し、拡張できます。クライアント側でこのような追加属性や拡張属性を使用可能にするためには、ベンダーは新しい属性クラスを公開する必要があります。

標準属性クラスの多くは、javax.print.attribute パッケージの抽象構文クラスの 1 つを拡張したものです。これらの抽象構文クラスは、それぞれ異なる型を表します。たとえば EnumSyntax クラスは、型保証された列挙を表します。抽象構文クラスは属性値のラッパーを提供します。

属性クラスが EnumSyntax を拡張し、属性の値が IPP 互換の場合、属性の toString メソッドは属性値の IPP 文字列表現を返します。たとえば JobState 属性には「processing-stopped」のような値が返されます。ただし EnumSyntax クラスは拡張可能であるため、ベンダー独自の属性値を定義できます。属性が EnumSyntax クラスを使用し、これらのベンダー定義の値の 1 つに設定される場合、toString メソッドは値の IPP 文字列表現を返しません。

印刷クライアントアプリケーションは、通常 javax.print.attribute.standard パッケージのすべての印刷属性クラスを使用する必要はなく、アプリケーション関連のものだけを使用します。

javax.print.attribute.standard パッケージの属性クラスは、2000 年 9 月に制定された、インターネット RFC ドキュメント「RFC 2911 Internet Printing Protocol/1.1: Model and Semantics」で定義されている Internet Printing Protocol (IPP) 属性に基づいています。詳細は、RFC 2911 を参照してください。各属性クラスの説明は主に上記のドキュメントからの引用です。これらのドキュメントの作者にこの場を借りて感謝いたします。

属性の構成

印刷属性には、ドキュメント属性、印刷要求属性、印刷ジョブ属性、印刷サービス属性、サポート値属性の 5 種類があります。

ドキュメント属性

ドキュメント属性は個々のドキュメント、およびそのドキュメントに適用される印刷ジョブ設定を指定します。ドキュメント属性クラスは DocAttribute インタフェースを実装します。ドキュメント属性は DocAttributeSet で使用できます。

印刷要求属性

印刷要求属性は、印刷ジョブ全体、およびそのジョブのすべてのドキュメントに適用される設定を指定します。印刷要求属性クラスは PrintRequestAttribute インタフェースを実装します。印刷要求属性は PrintRequestAttributeSet で使用できます。

ドキュメント属性ではあっても印刷要求属性ではない属性があり、このような属性はドキュメントレベルだけで指定できます。逆に印刷要求属性ではあってもドキュメント属性ではない属性もあり、このような属性は印刷要求レベルだけで指定できます。どちらでも指定できる属性もあります。

属性をドキュメントレベルで指定すると、属性はそのドキュメントだけに適用されます。印刷要求レベルで指定すると、ジョブ全体、そのジョブに含まれるすべてのドキュメントに適用されます。両方に指定されている場合、ドキュメントレベルの属性が印刷要求レベルで同じカテゴリに指定された属性をオーバーライドします。

印刷ジョブ属性

印刷ジョブ属性は印刷ジョブのステータスを通知します。印刷ジョブ属性クラスは PrintJobAttribute インタフェースを実装します。印刷ジョブ属性は PrintJobAttributeSet で使用できます。

印刷要求属性および印刷ジョブ属性のどちらとしても指定可能な属性があります。このような属性を印刷要求に追加すると、それ以降の印刷ジョブの特性を指定できます。これらの属性は印刷ジョブの属性セットにも指定されます。印刷ジョブ属性ではあっても印刷要求属性ではない属性は、印刷サービス自体によって印刷ジョブの属性セットに追加されます。

印刷サービス属性

印刷サービス属性は印刷サービスのステータスを通知します。印刷サービス属性クラスは PrintServiceAttribute インタフェースを実装します。印刷サービス属性は PrintServiceAttributeSet で使用できます。

サポート値属性

サポート値属性は、印刷サービスがサポートしている、別の属性に対する正当な値を示します。サポート値属性クラスは SupportedValuesAttribute インタフェースを実装します。ただし、サポート値属性は属性セットには表示されないため、これに対する制限された AttributeSet サブインタフェースはありません。

属性テーブル

次の表はすべての印刷属性のリストです。Attribute インタフェースに加えて、各属性クラスが実装するタグ機能インタフェースも記載され、API での各属性の使用方法を示しています。印刷サービスが、各ドキュメント属性と印刷要求属性の属性カテゴリに対してサポートしている値を示す、サポート値属性クラスがある場合は、SupportedValuesAttribute 列に表示されます。

属性クラス ドキュメント
属性
印刷
要求
属性
印刷
ジョブ
属性
印刷
サービス
属性
SupportedValuesAttribute
CompressionX    
DocumentNameX    
ChromaticityXXX  
Copies XX CopiesSupported
FinishingsXXX  
JobHoldUntil XX  
JobImpressions XX JobImpressionsSupported
JobKOctets XX JobKOctetsSupported
JobMediaSheets XX JobMediaSheetsSupported
JobName XX  
JobPriority XX JobPrioritySupported
JobSheets XX  
MediaXXX  
MediaSize     
MultipleDocumentHandling XX  
NumberUpXXX NumberUpSupported
OrientationRequestedXXX  
PageRangesXXX  
PresentationDirectionXXX  
PrinterResolutionXXX  
PrintQualityXXX  
RequestingUserName XX  
SheetCollateXXX  
SidesXXX  
DateTimeAtCompleted  X  
DateTimeAtCreation  X  
DateTimeAtProcessing  X  
JobImpressionsCompleted  X  
JobKOctetsProcessed  X  
JobMediaSheetsCompleted  X  
JobMessageFromOperator  X  
JobOriginatingUserName  X  
JobState  X  
JobStateReasons
ゼロ以上が含まれる
  X  
-- JobStateReason     
NumberOfDocuments  X  
NumberOfInterveningJobs  X  
OutputDeviceAssigned  X  
ColorSupported   X 
PagesPerMinute   X 
PagesPerMinuteColor   X 
PDLOverrideSupported   X 
PrinterIsAcceptingJobs   X 
PrinterInfo   X 
PrinterLocation   X 
PrinterMessageFromOperator   X 
PrinterMakeAndModel   X 
PrinterMoreInfo   X 
PrinterMoreInfoManufacturer   X 
PrinterName   X 
PrinterState   X 
PrinterStateReasons
ゼロ以上が含まれる
   X 
-- PrinterStateReason     
-- Severity     
QueuedJobCount   X 
ReferenceUriSchemesSupported     

注: javax.print API では、メソッドへの null 参照パラメータ指定は、ドキュメントに意味が明記されている場合を除いては不正であることに注意してください。これに反する使用は無効なコーディングであり、すぐにまたはあとで実行時の例外が生ずる結果になります。IllegalArgumentException および NullPointerException は、このような場合の典型的で許容できる実行時の例外の事例です。

導入されたバージョン:
1.4
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