K
- このマップで保持されるキーの型V
- マップされる値の型public abstract class AbstractMap<K,V> extends Object implements Map<K,V>
変更不可能なマップを実装するには、このクラスを拡張して、マップのマッピングのセットビューを返す entrySet メソッドを実装する必要があります。通常、返されたセットは AbstractSet の上に実装されます。このセットでは add メソッドと remove メソッドをサポートすべきではありません。また、セットのイテレータでは remove メソッドをサポートすべきではありません。
変更可能なマップを実装するには、上記に加えて、このクラスの put メソッドをオーバーライドします (オーバーライドしなかった場合は、UnsupportedOperationException がスローされます)。また、上記に加えて、entrySet().iterator() で返されるイテレータに remove メソッドを実装する必要があります。
Map インタフェースの仕様で推奨されているように、通常は、引数なしの void コンストラクタ、および引数にマップをとるコンストラクタを提供してください。
実装の詳細については、このクラスの abstract メソッド以外の各メソッドのドキュメントを参照してください。より効率的な実装ができるマップの場合は、これらのメソッドをオーバーライドしてもかまいません。
このクラスは、Java Collections Framework のメンバーです。
Map
, Collection
修飾子と型 | クラスと説明 |
---|---|
static class |
AbstractMap.SimpleEntry<K,V>
キーと値を維持するエントリ。
|
static class |
AbstractMap.SimpleImmutableEntry<K,V>
不変のキーと値を維持するエントリ。
|
修飾子 | コンストラクタと説明 |
---|---|
protected |
AbstractMap()
唯一のコンストラクタです。
|
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
void |
clear()
マップからマッピングをすべて削除します (オプションの操作)。
|
protected Object |
clone()
この AbstractMap インスタンスのシャローコピーを返します。キーと値は、それ自体は複製されません。
|
boolean |
containsKey(Object key)
指定のキーのマッピングがこのマップに含まれている場合に true を返します。
|
boolean |
containsValue(Object value)
このマップが 1 つまたは複数のキーを指定された値にマッピングしている場合に true を返します。
|
abstract Set<Map.Entry<K,V>> |
entrySet()
このマップに含まれるマッピングの
Set ビューを返します。 |
boolean |
equals(Object o)
指定されたオブジェクトがこのマップと等しいかどうかを比較します。
|
V |
get(Object key)
指定されたキーがマップされている値を返します。そのキーのマッピングがこのマップに含まれていない場合は
null を返します。 |
int |
hashCode()
マップのハッシュコード値を返します。
|
boolean |
isEmpty()
このマップがキーと値のマッピングを保持しない場合に true を返します。
|
Set<K> |
keySet()
このマップに含まれるキーの
Set ビューを返します。 |
V |
put(K key, V value)
指定された値と指定されたキーをこのマップに関連付けます (オプションの操作)。
|
void |
putAll(Map<? extends K,? extends V> m)
指定されたマップのすべてのマッピングをこのマップにコピーします (オプションの操作)。
|
V |
remove(Object key)
キーのマッピングがある場合に、そのマッピングをこのマップから削除します (オプションの操作)。
|
int |
size()
このマップ内のキー値マッピングの数を返します。
|
String |
toString()
このマップの文字列表現を返します。
|
Collection<V> |
values()
このマップに含まれる値の
Collection ビューを返します。 |
public int size()
この実装は entrySet().size() を返します。
public boolean isEmpty()
この実装は size() == 0 を返します。
public boolean containsValue(Object value)
この実装は entrySet() の内容を次々調べ、指定された値を持つエントリを検索します。そのようなエントリが見つかった場合は、true を返します。目的のエントリが見つからずに反復が終了した場合は、false を返します。この実装では、マップのサイズに正比例した時間が必要なことに注意してください。
containsValue
、インタフェース: Map<K,V>
value
- このマップにあるかどうかが判定される値ClassCastException
- 値がマップに適さない型の場合 (オプション)NullPointerException
- 指定された値が null であり、このマップが null 値を許可しない場合 (オプション)public boolean containsKey(Object key)
この実装は entrySet() の内容を次々調べ、指定されたキーを持つエントリを検索します。そのようなエントリが見つかった場合は、true を返します。目的のエントリが見つからずに反復が終了した場合は、false を返します。この実装では、マップのサイズに正比例した時間が必要なことに注意してください。多くの実装は、このメソッドをオーバーライドします。
containsKey
、インタフェース: Map<K,V>
key
- このマップ内にあるかどうかが判定されるキーClassCastException
- このキーがこのマップに適さない型の場合 (オプション)NullPointerException
- 指定されたキーが null であり、このマップが null キーを許可しない場合 (オプション)public V get(Object key)
null
を返します。
つまり、このメソッドは、(key==null ? k==null : key.equals(k))
となるキー k
から値 v
へのマッピングがこのマップに含まれている場合は v
を返し、それ以外の場合は null
を返します。 (このようなマッピングは 1 つのみ存在できます。)
このマップが null 値を許可する場合、戻り値の null
は、マップがキーのマッピングを保持していないことを示すとはかぎりません。つまり、マップが明示的にキーを null
にマップすることもあります。containsKey
オペレーションを使うと、これらの 2 つの場合を区別できます。
この実装は entrySet() の内容を次々調べ、指定されたキーを持つエントリを検索します。そのようなエントリが見つかった場合は、エントリの値を返します。目的のエントリが見つからずに反復が終了した場合は、null を返します。この実装では、マップのサイズに正比例した時間が必要なことに注意してください。多くの実装は、このメソッドをオーバーライドします。
get
、インタフェース: Map<K,V>
key
- 関連付けられた値が返されるキーnull
ClassCastException
- このキーがこのマップに適さない型の場合 (オプション)NullPointerException
- 指定されたキーが null であり、このマップが null キーを許可しない場合 (オプション)public V put(K key, V value)
m.containsKey(k)
が true を返す場合にかぎり、マップ m はキー k のマッピングを含むと言えます。
この実装は、常に UnsupportedOperationException をスローします。
put
、インタフェース: Map<K,V>
key
- 指定された値が関連付けられるキーvalue
- 指定されたキーに関連付けられる値UnsupportedOperationException
- put オペレーションがこのマップでサポートされない場合ClassCastException
- 指定されたキーまたは値のクラスが原因で、このマップにそれらを格納できない場合NullPointerException
- 指定されたキーまたは値が null であり、このマップが null のキーまたは値を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定されたキーまたは値のあるプロパティーが原因で、このマップにそれらを格納できない場合public V remove(Object key)
(key==null ? k==null : key.equals(k))
となるキー k から値 v へのマッピングがこのマップに含まれる場合、このマッピングは削除されます。マップはこのようなマッピングを 1 つだけ含みます。
このマップが以前にこのキーを関連付けていた値を返します。キーに対するマッピングがマップになかった場合は null を返します。
このマップが null 値を許可する場合、戻り値の null は、マップがキーのマッピングを保持していなかったことを示すとはかぎりません。つまり、マップが明示的にキーを null にマップしていた可能性もあります。
一度呼び出しが返れば、マップは指定されたキーのマッピングを含みません。
この実装は entrySet() の内容を次々調べ、指定されたキーを持つエントリを検索します。そのようなエントリが見つかった場合は、エントリの値を実装の getValue オペレーションで取得し、エントリをコレクションとその基になるマップから削除します。削除はイテレータの remove オペレーションを使い、保存された値が返されます。目的のエントリが見つからずに反復が終了した場合は、null を返します。この実装では、マップのサイズに正比例した時間が必要なことに注意してください。多くの実装は、このメソッドをオーバーライドします。
entrySet イテレータが remove メソッドをサポートしないで、このマップが指定されたキーのマッピングを保持する場合は、この実装は UnsupportedOperationException をスローします。
remove
、インタフェース: Map<K,V>
key
- マッピングがマップから削除されるキーUnsupportedOperationException
- remove オペレーションがこのマップでサポートされない場合ClassCastException
- このキーがこのマップに適さない型の場合 (オプション)NullPointerException
- 指定されたキーが null であり、このマップが null キーを許可しない場合 (オプション)public void putAll(Map<? extends K,? extends V> m)
put(k, v)
を 1 回呼び出した場合と同じです。オペレーションの進行中に、指定されたマップが変更された場合の、このオペレーションの動作は定義されていません。
この実装は、指定されたマップの entrySet() コレクションの内容を次々調べ、反復によって各エントリが返されるごとに、このマップの put オペレーションを 1 回呼び出します。
このマップが put オペレーションをサポートせず、指定マップが空でない場合、この実装は UnsupportedOperationException をスローします。
putAll
、インタフェース: Map<K,V>
m
- このマップに格納されるマッピングUnsupportedOperationException
- putAll オペレーションがこのマップでサポートされない場合ClassCastException
- 指定されたマップ内のキーまたは値のクラスが原因で、このマップにそれらを格納できない場合NullPointerException
- 指定されたマップが null である場合、またはこのマップが null のキーまたは値を許可せず、指定されたマップに null のキーまたは値が含まれている場合IllegalArgumentException
- 指定されたマップ内のキーまたは値のあるプロパティーが原因で、このマップにそれらを格納できない場合public void clear()
この実装は、entrySet().clear() を呼び出します。
entrySet が clear オペレーションをサポートしない場合、この実装は UnsupportedOperationException をスローします。
clear
、インタフェース: Map<K,V>
UnsupportedOperationException
- clear オペレーションがこのマップでサポートされない場合public Set<K> keySet()
Set
ビューを返します。セットはマップと連動しているので、マップに対する変更はセットに反映され、また、セットに対する変更はマップに反映されます。セットの反復処理中にマップが変更された場合、反復処理の結果は定義されていません (イテレータ自身の remove オペレーションを除く)。セットは要素の削除をサポートします。Iterator.remove、Set.remove、removeAll、retainAll、および clear オペレーションで対応するマッピングをマップから削除します。add または addAll オペレーションはサポートしていません。
この実装は、AbstractSet
をサブクラス化するセットを返します。このサブクラスの iterator メソッドは、このマップの entrySet() イテレータの「ラッパーオブジェクト」を返します。size メソッドはこのマップの size メソッドに委譲し、contains メソッドは、このマップの containsKey メソッドに委譲します。
Set は、このメソッドが最初に呼び出されたときに作成され、それに続くすべての呼び出しに応じて返されます。同期は一切行われません。このため、わずかながら、このメソッドへの複数の呼び出しに対して、同じ Set が返されない可能性があります。
public Collection<V> values()
Collection
ビューを返します。コレクションはマップと連動しているので、マップに対する変更はコレクションに反映され、またコレクションに対する変更はマップに反映されます。コレクションの反復処理中にマップが変更された場合、反復処理の結果は定義されていません (イテレータ自身の remove オペレーションを除く)。コレクションは要素の削除をサポートします。Iterator.remove、Collection.remove、removeAll、retainAll、および clear オペレーションで対応するマッピングをマップから削除します。add または addAll オペレーションはサポートしていません。
この実装は、AbstractCollection
をサブクラス化するコレクションを返します。このサブクラスの iterator メソッドは、このマップの entrySet() イテレータの「ラッパーオブジェクト」を返します。size メソッドはこのマップの size メソッドに委譲し、contains メソッドは、このマップの containsValue メソッドに委譲します。
コレクションは、このメソッドが最初に呼び出されたときに作成され、それに続くすべての呼び出しに応じて返されます。同期は一切行われません。このため、わずかながら、このメソッドへの複数の呼び出しに対して、同じコレクションが返されない可能性があります。
public abstract Set<Map.Entry<K,V>> entrySet()
Map
Set
ビューを返します。セットはマップと連動しているので、マップに対する変更はセットに反映され、また、セットに対する変更はマップに反映されます。セットの反復処理中にマップが変更された場合、反復処理の結果は定義されていません (イテレータ自身の remove オペレーション、またはイテレータにより返されるマップエントリに対する setValue オペレーションを除く)。セットは要素の削除をサポートします。Iterator.remove、Set.remove、removeAll、retainAll、および clear オペレーションで対応するマッピングをマップから削除します。add または addAll オペレーションはサポートしていません。public boolean equals(Object o)
この実装は、指定されたオブジェクトがこのマップ自身であるかどうかを最初に調べます。このマップである場合、実装は true を返します。次に、指定されたオブジェクトについて、このマップと同じサイズのマップであるかどうかを調べます。同じサイズのマップでない場合は false を返します。同じサイズのマップである場合は、このマップの entrySet コレクションの内容を次々調べて、指定されたマップに、このマップが格納している各マッピングが含まれているかどうかを調べます。指定されたマップにそのようなマッピングがない場合は、false が返されます。反復が完了した場合に true が返されます。
public int hashCode()
Object.hashCode()
の一般規約によって要求されるように、任意の 2 つのマップ m1 と m2 で m1.equals(m2) であれば、m1.hashCode()==m2.hashCode() となることが保証されます。
この実装は、セットの各要素 (エントリ) の hashCode()
を呼び出して、entrySet() の内容を次々調べ、結果を加算していきます。
hashCode
、インタフェース: Map<K,V>
hashCode
、クラス: Object
Map.Entry.hashCode()
, Object.equals(Object)
, Set.equals(Object)
public String toString()
String.valueOf(Object)
により文字列に変換されます。protected Object clone() throws CloneNotSupportedException
clone
、クラス: Object
CloneNotSupportedException
- オブジェクトのクラスが Cloneable
インタフェースをサポートしていない場合。clone
メソッドをオーバーライドしたサブクラスも、インスタンスを複製できないことを示すためにこの例外をスローすることがある。Cloneable
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