public abstract class AbstractList<E> extends AbstractCollection<E> implements List<E>
List インタフェースのスケルトン実装を提供し、配列のような「ランダムアクセス」データストアに連動するこのインタフェースを実装するのに必要な作業量を最小限に抑えます。リンクリストのような順次アクセスデータ記憶域の場合は、このクラスではなく AbstractSequentialList を使用してください。
変更不可能なリストを実装するには、このクラスを拡張して、get(int) メソッドおよび size() メソッドの実装を提供します。
変更可能なリストを実装するには、上記に加えて、set(int, E) メソッドをオーバーライドします。このメソッドをオーバーライドしなかった場合は、UnsupportedOperationException がスローされます。リストが可変長である場合は、add(int, E) メソッドおよび remove(int) メソッドもオーバーライドする必要があります。
Collection インタフェースの仕様で推奨されているように、通常は、引数なしの void コンストラクタ、および引数にコレクションをとるコンストラクタを提供してください。
ほかのコレクションの抽象実装とは異なり、イテレータの実装を提供する必要はありません。イテレータおよびリストイテレータはこのクラスで実装され、ランダムアクセス用のメソッドである get(int)、set(int, E)、add(int, E)、および remove(int) の上位に位置付けられます。
実装の詳細については、このクラスの abstract メソッド以外の各メソッドのドキュメントを参照してください。より効率的な実装ができるコレクションの場合は、これらのメソッドをオーバーライドしてもかまいません。
このクラスは、Java Collections Framework のメンバーです。
| 修飾子と型 | フィールドと説明 |
|---|---|
protected int |
modCount
このリストの構造が変更された回数です。
|
| 修飾子 | コンストラクタと説明 |
|---|---|
protected |
AbstractList()
唯一のコンストラクタです。
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| 修飾子と型 | メソッドと説明 |
|---|---|
boolean |
add(E e)
指定された要素をリストの最後に追加します (オプションの操作)。
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void |
add(int index, E element)
リスト内の指定された位置に、指定された要素を挿入します (オプションの操作)。
|
boolean |
addAll(int index, Collection<? extends E> c)
指定されたコレクション内のすべての要素を、リストの指定された位置に挿入します (オプションの操作)。
|
void |
clear()
すべての要素をリストから削除します (オプションの操作)。
|
boolean |
equals(Object o)
指定されたオブジェクトがリストと等しいかどうかを比較します。
|
abstract E |
get(int index)
リスト内の指定された位置にある要素を返します。
|
int |
hashCode()
このリストのハッシュコード値を返します。
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int |
indexOf(Object o)
指定された要素がリスト内で最初に検出された位置のインデックスを返します。指定された要素がリストにない場合は -1 を返します。
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Iterator<E> |
iterator()
このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理するイテレータを返します。
|
int |
lastIndexOf(Object o)
指定された要素がリスト内で最後に検出された位置のインデックスを返します。指定された要素がリストにない場合は -1 を返します。
|
ListIterator<E> |
listIterator()
このリスト内の要素を適切な順序で繰り返し処理するリストイテレータを返します。
|
ListIterator<E> |
listIterator(int index)
リスト内の指定された位置で始まる、リスト内の要素を適切な順序で反復するリストイテレータを返します。
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E |
remove(int index)
リスト内の指定された位置にある要素を削除します (オプションの操作)。
|
protected void |
removeRange(int fromIndex, int toIndex)
fromIndex (これを含む) から toIndex (これを含まない) の範囲のインデックスを持つすべての要素をこのリストから削除します。 |
E |
set(int index, E element)
リスト内の指定された位置にある要素を、指定された要素に置き換えます (オプションの操作)。
|
List<E> |
subList(int fromIndex, int toIndex)
このリストの、指定された fromIndex (これを含む) から toIndex (これを含まない) までの部分のビューを返します。
|
protected transient int modCount
このフィールドは、iterator メソッドおよび listIterator メソッドによって返されるイテレータおよびリストイテレータの実装によって使用されます。このフィールドの値が予期しない形で変化した場合、イテレータやリストイテレータは next、remove、previous、set、または add のオペレーションに応じて ConcurrentModificationException をスローします。これは、繰り返し処理中の並行変更を前にして、未確定動作ではなくフェイルファスト動作を提供します。
このフィールドをサブクラスで使用するのはオプションです。サブクラスでフェイルファストイテレータおよびリストイテレータを提供する必要がある場合には、単純に、サブクラスの add(int, E) メソッドおよび remove(int) メソッド (および、サブクラスがオーバーライドするメソッドのうちで、リストの構造的な変更をするメソッド) の内部で、このフィールドをインクリメントします。add(int, E) または remove(int) に対する 1 回の呼び出しでは、フィールドに 1 だけ加える必要があります。そうしないと、イテレータ (およびリストイテレータ) が誤って ConcurrentModificationExceptions をスローすることになります。実装でフェイルファストイテレータを提供しない場合は、このフィールドを無視してもかまいません。
protected AbstractList()
public boolean add(E e)
このオペレーションをサポートするリストは、リストに追加できる要素に制限を加える場合があります。特に、リストには null 要素の追加を拒否するものもあれば、追加される要素の型について制限を加えるものもあります。List クラスは、List に追加できる要素について制約があれば、ドキュメントでそれを明確に指定する必要があります。
この実装では add(size(), e) を呼び出します。
この実装は、add(int, E) がオーバーライドされないかぎり UnsupportedOperationException をスローします。
add、インタフェース: Collection<E>add、インタフェース: List<E>add、クラス: AbstractCollection<E>e - リストに追加される要素true (Collection.add(E) で指定されているとおり)UnsupportedOperationException - add オペレーションがこのリストでサポートされない場合ClassCastException - 指定された要素のクラスが原因で、このリストにその要素を追加できない場合NullPointerException - 指定された要素が null で、このリストが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException - この要素のあるプロパティーが原因で、このリストにその要素を追加できない場合public abstract E get(int index)
get、インタフェース: List<E>index - 返される要素のインデックスIndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())public E set(int index, E element)
この実装は、常に UnsupportedOperationException をスローします。
set、インタフェース: List<E>index - 置換される要素のインデックスelement - 指定された位置に格納される要素UnsupportedOperationException - set オペレーションがこのリストでサポートされない場合ClassCastException - 指定された要素のクラスが原因で、このリストにその要素を追加できない場合NullPointerException - 指定された要素が null で、このリストが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException - 指定された要素のあるプロパティーが原因で、このリストにその要素を追加できない場合IndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())public void add(int index,
E element)
この実装は、常に UnsupportedOperationException をスローします。
add、インタフェース: List<E>index - 指定の要素が挿入される位置のインデックスelement - 挿入される要素UnsupportedOperationException - add オペレーションがこのリストでサポートされない場合ClassCastException - 指定された要素のクラスが原因で、このリストにその要素を追加できない場合NullPointerException - 指定された要素が null で、このリストが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException - 指定された要素のあるプロパティーが原因で、このリストにその要素を追加できない場合IndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index > size())public E remove(int index)
この実装は、常に UnsupportedOperationException をスローします。
remove、インタフェース: List<E>index - 削除される要素のインデックスUnsupportedOperationException - remove オペレーションがこのリストでサポートされない場合IndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index >= size())public int indexOf(Object o)
この実装は、listIterator() を使って、最初にリストイテレータを取得します。次に、指定された要素が見つかるか、あるいはリストの末尾に達するまで、リストの内容を次々に調べます。
indexOf、インタフェース: List<E>o - 検索する要素ClassCastException - 指定された要素の型が、このリストと互換でない場合 (オプション)NullPointerException - 指定された要素が null で、このリストが null 要素を許可しない場合 (オプション)public int lastIndexOf(Object o)
この実装は、listIterator(size()) を使って、最初にリストの末尾を指すリストイテレータを取得します。次に、指定された要素が見つかるか、あるいはリストの先頭に達するまで、リスト内容を逆方向に次々調べます。
lastIndexOf、インタフェース: List<E>o - 検索する要素ClassCastException - 指定された要素の型が、このリストと互換でない場合 (オプション)NullPointerException - 指定された要素が null で、このリストが null 要素を許可しない場合 (オプション)public void clear()
この実装では removeRange(0, size()) を呼び出します。
この実装は、remove(int index) または removeRange(int fromIndex, int toIndex) がオーバーライドされないかぎり UnsupportedOperationException をスローします。
clear、インタフェース: Collection<E>clear、インタフェース: List<E>clear、クラス: AbstractCollection<E>UnsupportedOperationException - clear オペレーションがこのリストでサポートされない場合public boolean addAll(int index,
Collection<? extends E> c)
この実装は、指定されたコレクションのイテレータを取得し、イテレータから取得した要素をこのリストの適切な位置に 1 つずつ挿入する操作を繰り返します。挿入には add(int, E) メソッドを使用します。多くの場合、実装では、このメソッドをオーバーライドしたほうが効率的です。
この実装は、add(int, E) がオーバーライドされないかぎり UnsupportedOperationException をスローします。
addAll、インタフェース: List<E>index - 指定されたコレクションの最初の要素を挿入する位置のインデックスc - このリストに追加される要素を含むコレクションUnsupportedOperationException - addAll オペレーションがこのリストでサポートされない場合ClassCastException - 指定されたコレクションの要素のクラスが原因で、このリストにその要素を追加できない場合NullPointerException - 指定されたコレクションに 1 つ以上の null 要素が含まれており、このリストが null 要素を許可しない場合、または指定されたコレクションが null の場合IllegalArgumentException - 指定されたコレクションの要素のあるプロパティーが原因で、このリストにその要素を追加できない場合IndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index > size())public Iterator<E> iterator()
この実装は、イテレータインタフェースの簡単な実装を返します。この処理では、基になるリストの size()、get(int)、および remove(int) といった各メソッドを利用します。
このメソッドで返されるイテレータは、リストの remove(int) メソッドがオーバーライドされないかぎり、remove メソッドを呼び出すと UnsupportedOperationException をスローします。
この実装は、(protected) modCount フィールドの仕様で説明されているように、同時変更を前にして実行時の例外をスローすることもあります。
public ListIterator<E> listIterator()
この実装では listIterator(0) が返されます。
listIterator、インタフェース: List<E>listIterator(int)public ListIterator<E> listIterator(int index)
next の最初の呼び出しによって返される最初の要素を示します。previous の最初の呼び出しは、指定されたインデックスから 1 を引いた値のインデックスを持つ要素を返します。
この実装は、ListIterator インタフェースの簡単な実装を返します。ListIterator インタフェースは、iterator() メソッドによって返される Iterator インタフェースの実装を拡張するものです。ListIterator の実装は、基になるリストの get(int)、set(int, E)、add(int, E)、および remove(int) の各メソッドに依存します。
この実装で返されるリストイテレータは、リストの remove(int)、set(int, E)、および add(int, E) メソッドがオーバーライドされないかぎり、remove、set、および add メソッドに応答して UnsupportedOperationException をスローします。
この実装は、(protected) modCount フィールドの仕様で説明されているように、同時変更を前にして実行時の例外をスローすることもあります。
listIterator、インタフェース: List<E>index - リストイテレータから (next 呼び出しによって) 返される最初の要素のインデックスIndexOutOfBoundsException - インデックスが範囲外の場合 (index < 0 || index > size())public List<E> subList(int fromIndex, int toIndex)
このメソッドは、配列に一般的に見られるような、明示的な範囲操作のための要求を不要にします。リストを要求するいかなる操作もリスト全体ではなく、subList ビュー上で操作することで、範囲操作として使用できます。たとえば、次の慣用法は、指定された範囲の要素をリストから削除します。
list.subList(from, to).clear();
indexOf および lastIndexOf でも同様の慣用法を作成でき、Collections クラスのアルゴリズムがすべて subList に適用できます。バッキングリスト (すなわち、このリスト) の構造が、返されたリストを経由せずに変更された場合、このメソッドで返されたリストのセマンティクスは保証されません。構造の変更とは、リストのサイズが変わるような変更や、進行中の繰り返し処理が不正な結果に終わるような変更のことです。
この実装は、AbstractList をサブクラス化するリストを返します。このサブクラスは、専用フィールドに、バッキングリスト内の subList のオフセット、subList のサイズ (存続期間中に変更することも可能)、およびバッキングリストの要求される modCount 値を格納します。サブクラスにはバリアントが 2 つあり、そのうちの 1 つには RandomAccess が実装されています。リストが RandomAccess を実装すると、返されたリストは RandomAccess を実装するサブクラスのインスタンスになります。
サブクラスの set(int, E)、get(int)、add(int, E)、remove(int)、addAll(int, Collection)、および removeRange(int, int) の各メソッドは、インデックスの境界を調べ、オフセットに合わせて調整したあとで、バッキング抽象リストの対応するメソッドにすべて委譲します。addAll(Collection c) メソッドは、単に addAll(size, c) を返すだけです。
listIterator(int) メソッドは、バッキングリストのリストイテレータへの「ラッパーオブジェクト」を返します。この「ラッパーオブジェクト」は、バッキングリストの対応するメソッドで作成されます。iterator メソッドは listIterator() を返すだけであり、同様に、size メソッドはサブクラスの size フィールドを返すだけです。
すべてのメソッドは、最初に、バッキングリストの実際の modCount がその要求された値に等しいかを調べ、そうでない場合は ConcurrentModificationException をスローします。
subList、インタフェース: List<E>fromIndex - subList の下端点 (これを含む)toIndex - subList の上端点 (これを含まない)IndexOutOfBoundsException - 端点のインデックス値が範囲外の場合 (fromIndex < 0 || toIndex > size)IllegalArgumentException - 端点のインデックスの順番が正しくない場合 (fromIndex > toIndex)public boolean equals(Object o)
true を返します。(e1==null ? e2==null : e1.equals(e2)) の場合、2 つの要素 e1 と e2 は等しくなります。つまり 2 つのリストは、同じ要素が同じ順序で含まれている場合に等しいものとして定義されます。
この実装は、最初に、指定されたオブジェクトがこのリストであるかどうかを調べます。このリストである場合、実装は true を返します。そうでない場合は、指定されたオブジェクトがリストかどうかを調べます。リストでなければ false を返します。指定されたオブジェクトがリストの場合は、両方のリストの内容を次々調べて、要素の対応するペアを比較します。比較の結果 false が返されることがあれば、このメソッドも false を返します。どちらかのリストのイテレータの要素が先になくなった場合は、2 つのリストの長さが等しくないので false を返します。そうでない場合は、繰り返しが完了した時点で true を返します。
equals、インタフェース: Collection<E>equals、インタフェース: List<E>equals、クラス: Objecto - このリストと等しいかどうかを比較するオブジェクトtrueObject.hashCode(), HashMappublic int hashCode()
この実装では、List.hashCode() メソッドのドキュメントでリストハッシュ関数を定義するのに使われているコードをそのまま使っています。
hashCode、インタフェース: Collection<E>hashCode、インタフェース: List<E>hashCode、クラス: ObjectObject.equals(java.lang.Object), System.identityHashCode(java.lang.Object)protected void removeRange(int fromIndex,
int toIndex)
fromIndex (これを含む) から toIndex (これを含まない) の範囲のインデックスを持つすべての要素をこのリストから削除します。後続の要素は左に移動します (インデックス値が減少)。この呼び出しにより、(toIndex - fromIndex) の要素数だけリストが短くなります。toIndex==fromIndex の場合、このオペレーションは何も行いません。
このメソッドは、このリストおよびそのサブリストで clear オペレーションによって呼び出されます。このメソッドをオーバーライドしてリストの実装の特性を最大限に利用するようにすると、このリストおよびそのサブリストに対する clear オペレーションの性能がかなり向上します。
この実装は、fromIndex の前に位置するリストイテレータを取得し、範囲全体が削除されるまで ListIterator.next と ListIterator.remove をこの順序で繰り返し呼び出します。注: ListIterator.remove が 1 次時間を必要とする場合、この実装では 2 次時間が必要です。
fromIndex - 削除する最初の要素のインデックスtoIndex - 削除する最後の要素の直後のインデックス バグまたは機能を送信
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