この章では、Java Mission Control との通信に使用されるプロトコルやシステムフラグについて説明します。また、JVM 接続のパスワード認証の使用方法についても説明します。
このセクションには次のトピックが含まれます。
J2SE 5.0 以降のバージョンの JVM では JMXRMI (JMX over RMI) が使用されます。その接続を構成するために次のシステムフラグが使用されます。
-Dcom.sun.management.jmxremote.port
-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl
次の例は、JVM 起動時にこれらのシステムフラグを使用する方法を示しています。
例 1
$JDK/bin/java -Dcom.sun.management.jmxremote=true
-Dcom.sun.management.jmxremote.port=7091
-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false java_application
上のプロパティーセットは認証なしで JVM を起動します。
例 2
$JDK/bin/java -Dcom.sun.management.jmxremote.port=7099
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false java_application
この例では、アプリケーションのコンソールを開くために、ユーザーはユーザー名とパスワードを入力する必要があります。ユーザー名とパスワードは、ファイル $JDK\jre\lib\management\jmxremote.password
で構成されたユーザー名とパスワードに一致すべきです。
システムプロパティーの詳細については、http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/guides/management/agent.html#gdfvv
を参照してください。
新しい接続を作成する際には、その接続を認証するためのユーザー名とパスワードを指定できます。パスワードを設定ファイルに格納し、マスターパスワードを使ってパスワードを暗号化できます。
パスワードを格納することを選択した場合、Java Mission Control クライアントで接続を開く際にマスターパスワードの入力を求められます。
Java Mission Control クライアントを使用することで、次の手順の説明に従ってパスワードを設定ファイルに格納できます。
「新規接続」ダイアログボックスで、接続のユーザーとパスワードを入力します。
「設定ファイルにパスワードを格納」を選択します。
「終了」をクリックします。
「マスターパスワードの作成」ダイアログボックスが開きます。
「マスターパスワードの作成」ダイアログボックスでマスターパスワードを定義します。
「OK」をクリックします。
クライアントを再起動するとき、「マスターパスワードの検証」ダイアログボックスにマスターパスワードを入力して接続を開く必要があります。