この章では、Java Mission Control に備わるアクセシビリティー機能について説明します。
Oracle は、障害のあるお客様にも使用していただける高品質の情報テクノロジを提供できるよう取り組んでいます。Oracle はこの目標に向け、Java Mission Control クライアントのアクセシビリティーを確保するための重要なプロジェクトに着手しました。Oracle はこれらの拡張機能を実装し、判明したあらゆるアクセシビリティー問題に継続的に対処していきます。
この章には次の各テーマに関する情報が含まれています。
Java Mission Control クライアントにはパフォーマンスデータの計器やグラフが表示されます。ほとんどのユーザーにとって、これらのグラフは傾向を明らかにしてパフォーマンス指標の最小値と最大値を識別するのに役立つ、データの有益なグラフィカル表示を提供します。ただし、グラフではスクリーンリーダーで読み取り可能な方法で情報は伝達されません。この問題を解決するために、計器およびグラフのデータが表形式で提供される Java Mission Control クライアントアクセシビリティーモードを構成できます。
アクセシビリティーモードを使用するには、次を行います。
Java Mission Control クライアントの「ウィンドウ」メニューから「プリファレンス」を選択します。
「プリファレンス」ウィンドウが開きます。
左ペインで「Java Mission Control」を選択します。右ペインの「アクセシビリティーオプション」の下で「アクセシビリティーモードの使用」を選択します。
「適用」をクリックします。
「プリファレンス」ウィンドウから、特定のグラフィカルコントロールにテキストラベルを表示するように Java Mission Control を構成できます。そうするには次の手順に従います。
Java Mission Control クライアントの「ウィンドウ」メニューから「プリファレンス」を選択します。
「プリファレンス」ウィンドウが開きます。
「アクセシビリティーオプション」ペインで「ボタンのテキストラベルを表示」を選択します (この変更を有効にするにはコンソールを再起動する必要があります)。
「適用」をクリックします。
コンソールを実行中の場合、ラベルが表示されます。フライトレコーダーを実行中の場合、ラベルを表示するには記録を開き直す必要があります。
注: 実際にコンソールを起動する前にアクセシビリティーモードを構成した場合は、コンソールの起動時に新しい構成が表示されます。 |
Oracle はいくつかの異なるスクリーンリーダー (目の不自由なユーザーを支援するためにスクリーンベースの情報を音声に変換する技術) をサポートしています。
現在、Freedom Scientific, Inc. によって開発された JAWS スクリーンリーダーのための構成オプションが使用可能になっています。この製品の構成方法については、Freedom Scientific スクリーンリーダーの Web サイト (
http://www.freedomscientific.com/documentation/screen-readers.asp
) を参照してください
このセクションでは、Java Mission Control のアクセシビリティー機能の操作性を向上させるための追加手順を示します。
1 行のみを含むツリー表コンポーネントでナビゲートする場合、その行に到達するには、スペースキーまたは Shift キーを押して上下キーを使用しなければいけない可能性があります。
Java Mission Control GUI でタブコンポーネントに到達したときに、JAWS はユーザーに間違って、ページを切り替えるには Ctrl+Tab キーを押すように指示します。タブ間またはページ間を正しく切り替える方法は、左矢印または右矢印キーを使用することです。
スクリーン読み上げソフトウェアで Java Mission Control 表データをより効率的に読み上げるには、表データをテキストエディタにコピー&ペーストし、そこから読み上げます。コピー&ペーストするには次を行います。
読み上げる表のコンテキストメニューを開きます。
「すべて選択」を選択してすべての項目を選択します。
「コピー」を選択します。
テキストエディタにテキストをペーストします。
スクリーンリーダーが「全般」または「概要」タブのデータを読み上げることができるように、各計器およびグラフセクションには、グラフィカル表現と表表現を切り替えるのに使用可能な独自のホットスワップコントロールが付いています。「グラフィックコントロールでテキストラベルを表示する」で説明した手順を使ってグラフィックコントロールのラベルを表示することもできます。
目の不自由なユーザーにとって、スタンドアロン (RCP) 版の Java Mission Control のオンラインヘルプドキュメントは、テキストサイズが大きくなっていなければ読むのが難しい場合があります。フォントサイズを変更する必要がある場合には、別のブラウザでヘルプを表示する必要があります。
Java Mission Control では、オペレーティングシステムに指定されたデフォルトの Web ブラウザが使用されます。Java Mission Control 内から別のものを指定することはできません。オペレーティングシステムでブラウザを指定する方法は、オペレーティングシステムのバージョンによって異なります。
Java Mission Control ヘルプのデフォルトビューアを変更するには、次を行います。
Java Mission Control クライアントの「ウィンドウ」メニューから「プリファレンス」を選択します。
「プリファレンス」ウィンドウが開きます。
左ペインで「ヘルプ」を選択します。
「オープンモード」セクションの下の「ヘルプの内容を開く」で「外部ブラウザで」を選択します。
「適用」をクリックします。
注: Eclipse ヘルプビューアの制限のため、現時点ではそのテキストサイズを変更することはできません。 |