public interface StateFactory
JNDI フレームワークでは、オブジェクトファクトリを使用してオブジェクト実装を動的にロードできます。たとえば名前空間にバインドされたプリンタを検索する場合、印刷サービスがプリンタ名を Reference にバインドすると、プリンタ Reference を使ってプリンタオブジェクトを生成して、ルックアップの呼び出し側がルックアップ後に直接プリンタオブジェクトで操作できるようになります。
ObjectFactory は、特定の型のオブジェクトの作成を担当します。上記の例では、Printer オブジェクトの生成に PrinterObjectFactory を使うことができます。
逆のプロセスでは、オブジェクトが名前空間にバインドされている場合、JNDI は状態ファクトリを提供します。ここでもプリンタを例にとって、プリンタオブジェクトが更新され、再度バインドされる場合を考えます。
ctx のサービスプロバイダは、状態ファクトリを使って printer の名前空間へのバインディングの状態を取得します。Printer タイプオブジェクトの状態ファクトリは、ネーミングシステムでの記憶のために、よりコンパクトなオブジェクトを返すことがあります。ctx.rebind("inky", printer);
状態ファクトリは StateFactory インタフェースを実装する必要があります。またファクトリクラスは public であることが必要で、かつパラメータを取れない public コンストラクタを持つ必要があります。
状態ファクトリの getStateToBind() メソッドは、異なるパラメータを使って複数回呼び出されることがあります。実装はスレッドセーフです。
StateFactory は Context インタフェースだけを実装しているサービスプロバイダ対象です。DirStateFactory は DirContext インタフェースを実装しているサービスプロバイダ対象です。
NamingManager.getStateToBind(java.lang.Object, javax.naming.Name, javax.naming.Context, java.util.Hashtable<?, ?>)
, DirectoryManager.getStateToBind(java.lang.Object, javax.naming.Name, javax.naming.Context, java.util.Hashtable<?, ?>, javax.naming.directory.Attributes)
, ObjectFactory
, DirStateFactory
Object getStateToBind(Object obj, Name name, Context nameCtx, Hashtable<?,?> environment) throws NamingException
NamingManager.getStateToBind() は状態ファクトリに連続的にロードし、1 つが null 以外の答えを生成するまで状態ファクトリ上でこのメソッドを呼び出し続けます。DirectoryManager.getStateToBind() は、状態ファクトリに連続的にロードします。ファクトリが DirStateFactory を実装していれば、DirectoryManager が DirStateFactory.getStateToBind() を呼び出します。そうでない場合は StateFactory.getStateToBind() を呼び出します。
ファクトリが例外をスローすると、その例外は NamingManager.getStateToBind() および DirectoryManager.getStateToBind() の呼び出し側に渡されます。null 以外の答えを生成する可能性のあるほかのファクトリの検索は停止します。ファクトリは、それが目的の唯一のファクトリであり、ほかのファクトリを検索する必要がないことが確実な場合にのみ、例外をスローするようにします。このファクトリが指定された引数でオブジェクトを生成できない場合は、null を返します。
作成されるオブジェクトの名前を指定するために、必要に応じて name
パラメータや nameCtx
パラメータを使用できます。詳細は、ObjectFactory.getObjectInstance()
にある「名前パラメータとコンテキストパラメータ」の説明を参照してください。コンテキスト実装はスレッドセーフであることが保証されないため、nameCtx
を使用する場合、ファクトリはその使用を並行アクセスに対して同期化するようにします。
name パラメータと environment パラメータは、呼び出し元によって所有されます。実装はこれらのオブジェクトを変更せず、そのオブジェクトに対する参照も保持しませんが、複製またはコピーに対する参照を保持することがあります。
obj
- 状態を取得する null 以外のオブジェクト。name
- nameCtx
を基準にしたこのオブジェクトの名前、または名前が指定されていない場合は null。nameCtx
- name
パラメータが基準にして指定されているコンテキスト、または name
がデフォルトの初期コンテキストを基準にしている場合は null。environment
- オブジェクトの状態の作成で使用される null の可能性がある環境。NamingException
- オブジェクトの状態を取得しようとしているときにこのファクトリが例外を検出し、ほかのファクトリが試行されない場合。NamingManager.getStateToBind(java.lang.Object, javax.naming.Name, javax.naming.Context, java.util.Hashtable<?, ?>)
, DirectoryManager.getStateToBind(java.lang.Object, javax.naming.Name, javax.naming.Context, java.util.Hashtable<?, ?>, javax.naming.directory.Attributes)
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