java.util.concurrent

クラス ThreadLocalRandom

java.lang.Object

java.util.Random

java.util.concurrent.ThreadLocalRandom

すべての実装されたインタフェース:

Serializable

public class ThreadLocalRandom
extends Random

現在のスレッドから独立した隔離された乱数ジェネレータ。Math クラスによって使用されるグローバルな Random ジェネレータと同様に、ThreadLocalRandom は、それ以外では変更できない内部的に生成されたシードで初期化されます。該当する場合、並行プログラム内の共有された Random オブジェクトではなく ThreadLocalRandom を使用すれば、通常、発生するオーバーヘッドや競合がはるかに少なくなります。ThreadLocalRandom の使用は、複数のタスク (たとえば、各 ForkJoinTask) がスレッドプール内で並列に乱数を使用している場合に特に適しています。

このクラスの使用法は通常、ThreadLocalRandom.current().nextX(...) (ここで、X は Int や Long など) の形式にするようにしてください。すべての使用法がこの形式になっていれば、ThreadLocalRandom が複数のスレッド間で誤って共有されることはありえません。

このクラスはまた、追加の一般的に使用される制約付きランダム生成メソッドも提供します。

導入されたバージョン:

1.7

関連項目:

直列化された形式

メソッドのサマリー

メソッド

修飾子と型	メソッドと説明
static ThreadLocalRandom	current() 現在のスレッドの ThreadLocalRandom を返します。
protected int	next(int bits) 次の擬似乱数を生成します。
double	nextDouble(double n) 0 から指定された値の範囲 (0 は含むが、その指定された値は含まない) で一様分布の double 型擬似乱数を返します。
double	nextDouble(double least, double bound) 指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。
int	nextInt(int least, int bound) 指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。
long	nextLong(long n) 0 から指定された値の範囲 (0 は含むが、その指定された値は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。
long	nextLong(long least, long bound) 指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。
void	setSeed(long seed) UnsupportedOperationException をスローします。

クラス java.util.Random から継承されたメソッド

nextBoolean, nextBytes, nextDouble, nextFloat, nextGaussian, nextInt, nextInt, nextLong

クラス java.lang.Object から継承されたメソッド

clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

メソッドの詳細

current

public static ThreadLocalRandom current()

現在のスレッドの ThreadLocalRandom を返します。

戻り値:

現在のスレッドの ThreadLocalRandom

setSeed

public void setSeed(long seed)

UnsupportedOperationException をスローします。このジェネレータでのシードの設定はサポートされていません。

オーバーライド:

setSeed、クラス: Random

パラメータ:

seed - 初期シード

例外:

UnsupportedOperationException - 常時

next

protected int next(int bits)

次のクラスからコピーされた説明: Random

次の擬似乱数を生成します。このメソッドは、ほかのすべてのメソッドによって使われるので、サブクラスによってオーバーライドされます。

next の一般規約では、int 型の値を返し、引数 bits が 1 から 32 (1 と 32 を含む) の範囲の場合は、戻り値の多くの下位ビットが (ほぼ) 独立に選択されたビット値になり、それぞれの値は (ほぼ) 均等に 0 または 1 になります。Random クラスによる next メソッドの実装では、シードを次のように原始的に更新します。

(seed * 0x5DEECE66DL + 0xBL) & ((1L << 48) - 1)

に原始的に更新し、次の値を返します。

(int)(seed >>> (48 - bits)).

これは、D. H. Lehmer によって定義された、線形合同擬似乱数ジェネレータです。詳細は Donald Knuth 著『The Art of Computer Programming, Volume 3: Seminumerical Algorithms』のセクション 3.2.1 を参照してください。

オーバーライド:

next、クラス: Random

パラメータ:

bits - ランダムビット

戻り値:

この乱数ジェネレータのシーケンスに基づく次の擬似乱数値

nextInt

public int nextInt(int least,
          int bound)

指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。

パラメータ:

least - 返される最小値

bound - 上限 (含まない)

戻り値:

次の値

例外:

IllegalArgumentException - 最小値が境界よりも大きいか等しい場合

nextLong

public long nextLong(long n)

0 から指定された値の範囲 (0 は含むが、その指定された値は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。

パラメータ:

n - 返される乱数の限界値。正の値でなければならない。

戻り値:

次の値

例外:

IllegalArgumentException - n が正でない場合

nextLong

public long nextLong(long least,
            long bound)

指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。

パラメータ:

least - 返される最小値

bound - 上限 (含まない)

戻り値:

次の値

例外:

IllegalArgumentException - 最小値が境界よりも大きいか等しい場合

nextDouble

public double nextDouble(double n)

0 から指定された値の範囲 (0 は含むが、その指定された値は含まない) で一様分布の double 型擬似乱数を返します。

パラメータ:

n - 返される乱数の限界値。正の値でなければならない。

戻り値:

次の値

例外:

IllegalArgumentException - n が正でない場合

nextDouble

public double nextDouble(double least,
                double bound)

指定された最小値から境界までの範囲 (最小値は含むが、境界は含まない) で一様分布の擬似乱数を返します。

パラメータ:

least - 返される最小値

bound - 上限 (含まない)

戻り値:

次の値

例外:

IllegalArgumentException - 最小値が境界よりも大きいか等しい場合