E
- このコレクション内に存在する要素の型public interface Deque<E> extends Queue<E>
このインタフェースは、両端キューの両端にある要素にアクセスするメソッドを定義します。要素を挿入、削除、および検査するためのメソッドが提供されています。これらのメソッドにはそれぞれ、2 つの形式があります。1 つはオペレーション失敗時に例外をスローし、もう 1 つは特殊な値 (オペレーションに応じて null または false) を返します。後者の形式の挿入オペレーションは、容量の制限された Deque 実装用として特別に設計されたものですが、ほとんどの実装では挿入オペレーションは失敗できません。
前述の 12 個のメソッドについて次の表にまとめます。
最初の要素 (先頭) | 最後の要素 (末尾) | |||
例外のスロー | 特殊な値 | 例外のスロー | 特殊な値 | |
挿入 | addFirst(e) |
offerFirst(e) |
addLast(e) |
offerLast(e) |
削除 | removeFirst() |
pollFirst() |
removeLast() |
pollLast() |
検査 | getFirst() |
peekFirst() |
getLast() |
peekLast() |
このインタフェースは、Queue
インタフェースを拡張します。両端キューがキューとして使用される場合、FIFO (先入れ先出し) 動作になります。要素は両端キューの末尾に追加され、先頭から削除されます。Queue インタフェースから継承されたメソッドは、次の表に示すように Deque メソッドと完全に等価です。
Queue メソッド | 等価な Deque メソッド |
add(e) |
addLast(e) |
offer(e) |
offerLast(e) |
remove() |
removeFirst() |
poll() |
pollFirst() |
element() |
getFirst() |
peek() |
peekFirst() |
両端キューは、LIFO (後入れ先出し) スタックとして使用することもできます。.従来の Stack
クラスよりもこのインタフェースを優先して使用してください。両端キューがスタックとして使用される場合、両端キューの先頭から要素のプッシュとポップが行われます。Stack メソッドは、次の表に示すように Deque メソッドとまったくの等価です。
Stack メソッド | 等価な Deque メソッド |
push(e) |
addFirst(e) |
pop() |
removeFirst() |
peek() |
peekFirst() |
両端キューがキューまたはスタックとして使用される場合、peek
メソッドも同様に機能します。どちらの場合も、要素は両端キューの先頭から取り出されます。
このインタフェースには、内部要素を削除するための 2 つのメソッド removeFirstOccurrence
および removeLastOccurrence
があります。
List
インタフェースとは異なり、このインタフェースはインデックスで要素にアクセスするためのサポートを提供しません。
Deque 実装では、null 要素の挿入を禁止することが厳密には必要ありませんが、禁止することを強くお勧めします。null 要素が許可された Deque 実装のユーザーは、null を挿入する機能を利用しないことを強くお勧めします。これは、さまざまなメソッドによって、null は両端キューが空であることを示すための特別な戻り値として使用されるためです。
通常、Deque 実装は要素ベースの equals メソッドおよび hashCode メソッドを定義しませんが、Object クラスからアイデンティティーベースのメソッドを継承します。
このインタフェースは、Java Collections Framework のメンバーです。
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
boolean |
add(E e)
指定された要素を、この両端キューで表されるキュー (つまり、この両端キューの末尾) に、容量制限に違反することなしにすぐに挿入できる場合には、そうします。成功した場合は true を返し、使用可能な空き領域がその時点で存在しない場合は IllegalStateException をスローします。
|
void |
addFirst(E e)
容量制限に違反することなく指定された要素をこの両端キューの先頭にすぐに挿入できる場合は、挿入します。
|
void |
addLast(E e)
容量制限に違反することなく指定された要素をこの両端キューの末尾にすぐに挿入できる場合は、そうします。
|
boolean |
contains(Object o)
指定された要素がこの両端キューに含まれている場合に true を返します。
|
Iterator<E> |
descendingIterator()
この両端キュー内の要素を逆順で繰り返し処理するイテレータを返します。
|
E |
element()
この両端キューによって表されるキューの先頭 (つまり、この両端キューの最初の要素) を取得しますが、削除しません。
|
E |
getFirst()
この両端キューの最初の要素を取得しますが、削除はしません。
|
E |
getLast()
この両端キューの最後の要素を取得しますが、削除はしません。
|
Iterator<E> |
iterator()
この両端キュー内の要素を適切な順序で繰り返し処理するイテレータを返します。
|
boolean |
offer(E e)
指定された要素を、この両端キューで表されるキュー (つまり、この両端キューの末尾) に、容量制限に違反することなしにすぐに挿入できる場合には、そうします。成功した場合は true を返し、使用可能な空き領域がその時点で存在しない場合は false を返します。
|
boolean |
offerFirst(E e)
容量制限に違反しないかぎり、指定された要素をこの両端キューの先頭に挿入します。
|
boolean |
offerLast(E e)
容量制限に違反しないかぎり、指定された要素をこの両端キューの末尾に挿入します。
|
E |
peek()
この両端キューによって表されるキューの先頭 (つまり、この両端キューの最初の要素) を取得しますが、削除しません。両端キューが空の場合は、null を返します。
|
E |
peekFirst()
この両端キューの最初の要素を取得しますが、削除しません。両端キューが空の場合は null を返します。
|
E |
peekLast()
この両端キューの最後の要素を取得しますが、削除しません。両端キューが空の場合は null を返します。
|
E |
poll()
この両端キューによって表されるキューの先頭 (つまり、この両端キューの最初の要素) を取得および削除します。両端キューが空の場合は、null を返します。
|
E |
pollFirst()
この両端キューの最初の要素を取得および削除します。両端キューが空の場合は null を返します。
|
E |
pollLast()
この両端キューの最後の要素を取得および削除します。両端キューが空の場合は null を返します。
|
E |
pop()
この両端キューで表されるスタックに要素をポップします。
|
void |
push(E e)
容量制限に違反することなしに要素をこの両端キューで表されるスタック (つまり、この両端キューの先頭) にすぐにプッシュできる場合は、そうします。成功した場合は true を返し、使用可能な空き領域がその時点で存在しない場合は IllegalStateException をスローします。
|
E |
remove()
この両端キューによって表されるキューの先頭 (つまり、この両端キューの最初の要素) を取得して削除します。
|
boolean |
remove(Object o)
指定された要素のうち最初に出現したものを、この両端キューから削除します。
|
E |
removeFirst()
この両端キューの最初の要素を取得して削除します。
|
boolean |
removeFirstOccurrence(Object o)
指定された要素のうち最初に出現したものを、この両端キューから削除します。
|
E |
removeLast()
この両端キューの最後の要素を取得して削除します。
|
boolean |
removeLastOccurrence(Object o)
指定された要素のうち最後に出現したものを、この両端キューから削除します。
|
int |
size()
この両端キュー内の要素の数を返します。
|
void addFirst(E e)
offerFirst(E)
メソッドを使用することをお勧めします。e
- 追加する要素IllegalStateException
- 容量制限のために、この時点で要素を追加できない場合ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合void addLast(E e)
offerLast(E)
メソッドを使用することをお勧めします。
このメソッドは、add(E)
と同等です。
e
- 追加する要素IllegalStateException
- 容量制限のために、この時点で要素を追加できない場合ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合boolean offerFirst(E e)
addFirst(E)
メソッドよりもこのメソッドを使用することをお勧めします。e
- 追加する要素ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合boolean offerLast(E e)
addLast(E)
メソッドよりもこのメソッドを使用することをお勧めします。e
- 追加する要素ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合E removeFirst()
pollFirst
メソッドと異なります。NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E removeLast()
pollLast
メソッドと異なります。NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E pollFirst()
E pollLast()
E getFirst()
peekFirst
メソッドと異なります。NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E getLast()
peekLast
メソッドと異なります。NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E peekFirst()
E peekLast()
boolean removeFirstOccurrence(Object o)
o
- この両端キューから削除される要素 (その要素が存在する場合)ClassCastException
- 指定された要素のクラスが、この両端キューと互換でない場合 (省略可能)NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合 (省略可能)boolean removeLastOccurrence(Object o)
o
- この両端キューから削除される要素 (その要素が存在する場合)ClassCastException
- 指定された要素のクラスが、この両端キューと互換でない場合 (省略可能)NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合 (省略可能)boolean add(E e)
offer
メソッドを使用することをお勧めします。
このメソッドは、addLast(E)
と同等です。
add
、インタフェース: Collection<E>
add
、インタフェース: Queue<E>
e
- 追加する要素Collection.add(E)
で指定されているとおり)IllegalStateException
- 容量制限のために、この時点で要素を追加できない場合ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合boolean offer(E e)
add(E)
メソッドよりもこのメソッドを使用することをお勧めします。
このメソッドは、offerLast(E)
と同等です。
offer
、インタフェース: Queue<E>
e
- 追加する要素ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合E remove()
poll
メソッドと異なります。
このメソッドは、removeFirst()
と同等です。
remove
、インタフェース: Queue<E>
NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E poll()
このメソッドは、pollFirst()
と同等です。
E element()
peek
メソッドと異なります。
このメソッドは、getFirst()
と同等です。
element
、インタフェース: Queue<E>
NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合E peek()
このメソッドは、peekFirst()
と同等です。
void push(E e)
このメソッドは、addFirst(E)
と同等です。
e
- プッシュする要素IllegalStateException
- 容量制限のために、この時点で要素を追加できない場合ClassCastException
- 指定された要素のクラスが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合IllegalArgumentException
- 指定された要素のあるプロパティーが原因で、この両端キューにその要素を追加できない場合E pop()
このメソッドは、removeFirst()
と同等です。
NoSuchElementException
- この両端キューが空の場合boolean remove(Object o)
このメソッドは、removeFirstOccurrence(java.lang.Object)
と同等です。
remove
、インタフェース: Collection<E>
o
- この両端キューから削除される要素 (その要素が存在する場合)ClassCastException
- 指定された要素のクラスが、この両端キューと互換でない場合 (省略可能)NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合 (省略可能)boolean contains(Object o)
contains
、インタフェース: Collection<E>
o
- この両端キューにあるかどうかを調べる要素ClassCastException
- 指定された要素の型が、この両端キューと互換でない場合 (省略可能)NullPointerException
- 指定された要素が null で、この両端キューが null 要素を許可しない場合 (省略可能)int size()
size
、インタフェース: Collection<E>
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