java.util.concurrent
インタフェース CompletionService<V>

既知の実装クラスの一覧:

ExecutorCompletionService

public interface CompletionService<V>

新しい非同期タスクの生成を、完了済みタスクの結果の消費から分離するサービスです。プロデューサは、実行用のタスクに対して submit を実行します。コンシューマは、完了済みのタスクに take を実行し、結果を完了した順に処理します。たとえば、CompletionService を使用して、非同期入出力を管理できます。この場合、読み取りを実行するタスクはプログラムまたはシステムの一部に送信され、読み取りの完了時にプログラムの別の部分で処理されます。処理の順序は、要求された順序とは異なる場合があります。

一般に、CompletionService では、タスクの実際の実行は別の Executor で行われます。この場合、CompletionService は、内部の完了キューのみを管理します。ExecutorCompletionService クラスは、この手法の実装を提供します。

メモリー整合性効果:タスクを CompletionService に送信する前のスレッド内のアクションは、そのタスクによって行われるアクションよりも「前に発生」し、一方それは、対応する take() から正常に復帰したあとのアクションよりも「前に発生」します。

メソッドの概要

Future<V>	poll() 次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。
Future<V>	poll(long timeout, TimeUnit unit) 次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。
Future<V>	submit(Callable<V> task) 値を返す実行用タスクを送信して、保留状態のタスク結果を表す Future を返します。
Future<V>	submit(Runnable task, V result) 実行用の Runnable タスクを送信し、そのタスクを表す Future を返します。
Future<V>	take() 次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。

メソッドの詳細

submit

Future<V> submit(Callable<V> task)

値を返す実行用タスクを送信して、保留状態のタスク結果を表す Future を返します。完了時に、このタスクを取り出すかポーリングできます。

パラメータ:

task - 送信するタスク

戻り値:

タスクの保留完了を表す Future

例外:

RejectedExecutionException - タスクの実行をスケジュールできない場合

NullPointerException - タスクが null の場合

submit

Future<V> submit(Runnable task,
                 V result)

実行用の Runnable タスクを送信し、そのタスクを表す Future を返します。完了時に、このタスクを取り出すかポーリングできます。

パラメータ:

task - 送信するタスク

result - 正常に完了した場合に返す結果

戻り値:

タスクの保留完了を表す Future。その get() メソッドは、完了時に指定された結果値を返す

例外:

RejectedExecutionException - タスクの実行をスケジュールできない場合

NullPointerException - タスクが null の場合

take

Future<V> take()
               throws InterruptedException

次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。何も存在しない場合は待機します。

戻り値:

次の完了済みタスクを表す Future

例外:

InterruptedException - 待機中に割り込みが発生した場合

poll

Future<V> poll()

次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。何も存在しない場合は null を返します。

戻り値:

次の完了済みタスクを表す Future。何も存在しない場合は null

poll

Future<V> poll(long timeout,
               TimeUnit unit)
               throws InterruptedException

次の完了済みタスクを表す Future を取得して削除します。何も存在しない場合は、必要に応じて指定された待機時間まで待機します。

パラメータ:

timeout - 処理を中止するまでの待機時間。単位は unit

unit - timeout パラメータの解釈方法を決定する TimeUnit

戻り値:

次の完了済みタスクを表す Future。指定された待機時間が経過しても何も存在しない場合は null

例外:

InterruptedException - 待機中に割り込みが発生した場合