MKFS
Section: Maintenance Commands (8)
Updated: Jun 1995
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名前
mkfs - Linux のファイルシステムを構築する
書式
mkfs
[
-V
]
[
-t
fstype
]
[
fs-options
]
filesys
[
blocks
]
説明
mkfs
は Linux のファイルシステムをデバイス (通常はハードディスクのパーティ
ション) 上に構築するために用いられる。
filesys
はファイルシステムを作成するデバイスの名前
(/dev/hda1,/dev/sdb2
など) またはマウントポイント
(/,/usr,/home
など) である。
blocks
は作成するファイルシステムのブロック数である。
mkfs
の戻り値 (exit code) は成功すれば 0、失敗した場合は 1 である。
実際は
mkfs
は単なるフロントエンドにすぎない。 Linux で利用できるファイルシステム
には様々なものがあるが、実際のファイルシステムの作成はそれらファイル
システムに専用のプログラム
(mkfs.fstype)
が行う。
各ファイルシステム用の作成プログラムの探索は、いろいろなディレクトリで
行われる。
/sbin,/sbin/fs,/sbin/fs.d,/etc/fs,/etc
などが対象となる
(実際のリストはコンパイル時に決定されるが、少なくとも
/sbin と /sbin/fs
は必ず含まれる)。
最後に環境変数 PATH 中のディレクトリが探索される。
詳細については各ファイルシステム用作成プログラムの
マニュアルページを見てほしい。
オプション
- -V
-
詳細な情報を表示する。ファイルシステム専用コマンドとして
どのようなものが実行されるかも表示する。
このオプションを 2 つ以上指定すると、専用コマンドの実行を行わない。
これはテスト用のものである。
- -t fstype
-
作成するファイルシステムのタイプを指定する。指定されなかった場合は
デフォルトのファイルシステムタイプ (現在は ext2) が用いられる。
- fs-options
-
実際のファイルシステム作成を行うコマンドに渡す、ファイルシステム固
有のオプションを指定する。
保証されているわけではないが、以下のオプションはほとんどのファイルシス
テム作成プログラムでサポートされている。
- -c
-
ファイルシステムを作成する前に、デバイスに対して不良ブロックの検査を行
う。
- -l filename
-
不良ブロックのリストを
filename
から読み込む。
- -v
-
詳細な表示を出力する。
バグ
mkfs の全ての汎用オプションは、ファイルシステム固有のオプショ
ンに優先すべきである。また汎用のオプションと固有のオプションとを
組み合わせたりすべきでもない。
各種ファイルシステムの専用プログラムには、
-v
(詳細表示) オプションをサポートしないものや、意味のある戻り値を返さな
いものもある。また専用プログラムには、自動的にデバイスのサイズを知るこ
とができず、
blocks
パラメータを必ず指定しなければならないものもある。
著者
David Engel (david@ods.com)
Fred N. van Kempen (waltje@uwalt.nl.mugnet.org)
Ron Sommeling (sommel@sci.kun.nl)
本マニュアルページは (厚顔にも) Remy Card が作成した ext2 ファイルシス
テム向けの版を少々変更したものである。
関連情報
fs(5),
badblocks(8),
fsck(8),
mkdosfs(8),
mke2fs(8),
mkfs.bfs(8),
mkfs.ext2(8),
mkfs.ext3(8),
mkfs.minix(8),
mkfs.msdos(8),
mkfs.vfat(8),
mkfs.xfs(8),
mkfs.xiafs(8)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- バグ
-
- 著者
-
- 関連情報
-
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