PG
Section: User Commands (1)
Updated: 2001-04-25
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名前
pg - テキストファイルをページ単位で閲覧する
書式
pg
[
-number
] [
-p string
] [
-cefnrs
] [
+line
] [
+/pattern/
] [ file . . . ]
説明
pg
はテキストファイルを
CRT
上で一度に 1 つのスクリーンいっぱいに表示する。
各ページの終わりにプロンプトが表示される。
ユーザは改行 (newline) キーを入力して次のページを閲覧することも、
以下で説明する何れかのキーを入力することもできる。
コマンドラインでファイル名が指定されない場合、
pg
は標準入力から読み込む。
標準出力が端末でない場合、
pg
は
cat(1)
のように動作するが、ファイルが複数あるときには、
ファイルの内容より先にファイル名を出力する。
パイプから入力された場合、
pg
は読み込んでいる間にデータをバッファファイルに格納し、
ナビゲーションを可能にする。
オプション
pg
は以下のオプションを受け付ける:
- -number
-
1 ページ当りの行数。
通常は
CRT
の行数から 1 を引いた数である。
- -c
-
ページが表示される前にスクリーンをクリアする。
ただし、端末の terminfo エントリでこの機能が提供されている場合。
- -e
-
ファイルの末尾において、
pg
は停止せず、かつ
(EOF)
を表示しない。
- -f
-
pg
は長い行を分割しない。
- -n
-
このオプションが指定されない場合、
コマンドは改行文字で終端されなければならない。
このオプションが指定された場合、
コマンド文字が打ち込まれると
pg
はすぐに実行する。
- -p string
-
プロンプト
:
の代わりに、
string
が表示される。
string
に
%d
が含まれる場合、最初に出現する
%d
は現在のページ番号で置き換えられる。
- -r
-
シェルエスケープを無効にする。
- -s
-
メッセージを強調
(standout)
モードで表示する。
ただし、端末の terminfo エントリでこの機能が提供されている場合。
- +number
-
指定された行番号から開始する。
- +/pattern/
-
指定された基本正規表現 (Basic Regular Expression)
pattern
を含む行から開始する。
使用法
以下のコマンドをプロンプトから入力することができる。
このドキュメントで
i
が前に付いているコマンドは、正または負の数を引き数として受け付ける。
この引き数が
+
または
-
で始まる場合、入力ファイルにおける現在の位置から相対位置として解釈される。
それ以外の場合は、ファイルの先頭からの相対位置として解釈される。
- i<newline>
-
次のページまたは指定されたページを表示する。
- id または ^D
-
半ページ前方を表示する。
i
が指定された場合、常に現在の位置からの相対位置として解釈される。
- il
-
次の行または指定された行を表示する。
- if
-
前方に 1 ページ分スキップする。
i
は正の数でなければならず、
常に現在の位置からの相対位置として解釈される。
- iw または iz
-
<newline>
と同じように動作するが、
i
が新しいページサイズになる。
- . または ^L
-
スクリーンを再描画する。
- $
-
入力ファイルの最終行に進む。
- i/pattern/
-
基本正規表現
pattern
が最初または i 番目に見つかるまで前方に検索する。
検索は現在のページの後から始まり、ファイルの末尾で終了する。
折り返し (wrap-around) 検索は行われない。
i
は正でなければならない。
- i?pattern? または i^pattern^
-
基本正規表現
pattern
が最初または i 番目に見つかるまで後方に検索する。
検索は現在のページの前から始まり、ファイルの先頭で終了する。
折り返し (wrap-around) 検索は行われない。
i
は正でなければならない。
検索コマンドは付加的な文字を受け付ける。
t
が指定された場合、pattern を含む行はスクリーンの一番上に表示される。
これがデフォルトである。
m
を指定するとスクリーンの真ん中の行に表示され、
b
を指定するとスクリーンの一番下の行に表示される。
ここで選択された表示位置は、その後の検索でも使用される。
- in
-
次のファイルまたは
i
個先のファイルに移動する。
- ip
-
前のファイルまたは
i
個前のファイルを再び読み込む。
- s filename
-
指定されたファイル名
filename
で、現在のファイルを保存する。
- h
-
コマンドの概要を表示する。
- !command
-
シェルを使って
command
を実行する。
- q または Q
-
終了する。
pg
が入力ファイルを読み込んでいる間や
端末上に書き出している間に、
ユーザが中止 (interrupt) や終了のキーを押すと、
pg
はすぐにプロンプトを出す。
その他の場合にこれらのキーを押すと、
pg
を終了する。
環境変数
以下の環境変数は
pg
の動作に影響を与える:
- COLUMNS
-
この環境変数を指定すると、システムが提供するカラム数を上書きする。
- LANG, LC_ALL, LC_COLLATE, LC_CTYPE, LC_MESSAGES
-
locale(7)
を参照すること。
- LINES
-
この環境変数を指定すると、システムが提供する行数を上書きする。
- SHELL
-
!
コマンドで使用される。
- TERM
-
端末タイプを決定する。
関連項目
cat(1),
more(1),
sh(1),
terminfo(5),
locale(7),
regex(7),
term(7)
注意
pg
は端末のタブが 8 であると想定している。
NUL
文字を含むファイルは、
pg
で表示できない。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- 使用法
-
- 環境変数
-
- 関連項目
-
- 注意
-
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