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Section: User Commands  (1)
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BSD mandoc
Linux 0.98
 
名前
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 - CRT でファイルを閲覧するためのフィルター
 
書式
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[-dlfpcsu
]
[-num
]
[+/ pattern]
[+ linenum]
[file ...
]
 
説明
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は、テキストを一画面ずつ表示するフィルターである。
本コマンドは基本的な機能だけを備えている。
less(1)
は
more(1)
をエミュレートし、さらに拡張機能を有する。
 
オプション
コマンドラインオプションを下記に示す。
オプションは環境変数
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によっても指定される(必ず ``-'' (ダッシュ)を前につけること)が、
コマンドラインオプションが優先される。
- -num
 - 
スクリーンサイズ(行数)を整数で指定する。
 - -d
 - 
more
は、"[スペースキーを押すと続き、'q' で終了。]" とユーザーに促し、
不適切なキー入力に対しては、
ビープ音を鳴らす代わりに "['h' キーで操作方法]" と表示する。
 - -l
 - 
通常
more
は、
^L
(改頁)を特殊文字として扱い、改頁の次の行で停止する。 
-l
オプションは、この機能を抑制する。
 - -f
 - 
画面行数の代わりに、論理行をカウントする。
(すなわち、長い行が折り返されない。)
 - -p
 - 
スクロールしない。
その代わりに、全画面消去してからテキストを表示する。
 - -c
 - 
スクロールしない。
その代わりに、表示されたままの行を消しながら、上端から各画面を表示する。
 - -s
 - 
複数の空行を一行にする。
 - -u
 - 
下線を付けない。
 - +/
 - 
各ファイルが表示される前に検索する文字列を指定する。
 - +num
 - 
num
行目から表示する。
 
 
コマンド
more
の対話的コマンドは、
vi(1)
をベースにしている。
幾つかのコマンドは、10 進数値を前につけることができる。
下記の説明においてはその数値は k と表されている。
下記文中で、^X は Control-X を表す。
- h または ?
 - 
ヘルプ。これらのコマンドのまとめを表示する。
もし他のコマンドをすっかり忘れたのなら、これを思い出すと良い。
 - SPACE
 - 
k 行先を表示する。
デフォルトは現在の画面行数。
 - z
 - 
k 行先を表示する。
デフォルトは、現在の画面行数。
引き数が新たなデフォルトとなる。
 - RETURN
 - 
k 行先を表示する。
デフォルトは 1 。
引き数が新たなデフォルトとなる。
 - d または ^D
 - 
k 行スクロールする。
デフォルトは現在のスクロールサイズ、最初は 11 。
引き数が新たなデフォルトとなる。
 - 
q
または
Q
または
INTERRUPT
 - 
終了する。
 - s
 - 
- k 行先にスキップする。
デフォルトは 1 。
  - f
 - 
k 回画面をスクロールする。
デフォルトは 1 。
ファイルに対してのみ動作する。パイプに対しては動作しない。
 - b または ^B
 - 
k 回画面をバックスクロールする。
デフォルトは 1 。
 - 
 - 
前回検索を開始した場所に戻る。
 - =
 - 
現在の行数を表示する。
 - / pattern
 - 
正規表現に k 回目に合致する文字列を検索する。
デフォルトは 1 。
 - n
 - 
前回指定した正規表現に k 回目に合致する文字列を検索する。
デフォルトは 1 。
 - !<cmd> または :!<cmd>
 - 
<cmd> をサブシェルで実行する。
 - v
 - 
現在の行でエディタを起動する。
エディタは、環境変数 VISUAL が定義されていれば VISUAL から、
VISUAL が未定義で、 EDITOR が定義されていれば EDITOR で指定されている
ものを起動する。
どちらも未定義ならデフォルトとして "vi" を起動する。
 - ^L
 - 
画面を再描画する。
 - :n
 - 
k 個目のファイルに移動する。
デフォルトは 1 。
 - :p
 - 
k 個前のファイルに移動する。
デフォルトは 1 。
 - :f
 - 
ファイル名と行数を表示する。
 - .
 - 
前回のコマンドを繰り返す。
 
 
環境変数
more
は、下記の環境変数があれば適用する。
- MORE
 - 
more
に対する好みのオプションをセットする。
 - SHELL
 - 
使用中のシェル。(通常ログイン時にシェルによってセットされる)
 - TERM
 - 
ターミナルタイプを指定する。
これは more がスクリーン操作に必要とするターミナルの特徴を得るために利用される。
 
 
関連項目
vi(1)
less(1)
 
著者
Eric Shienbrood, UC Berkeley
Modified by Geoff Peck, UCB to add underlining, single spacing
Modified by John Foderaro, UCB to add -c and MORE environment variable
 
履歴
more
は、
BSD 3.0
に登場した。
この man ページは
現在 Linux コミュニティで利用されている
more
バージョン 5.19 (Berkeley 6/29/88)について書かれている。
ドキュメントの作成に当っては、他の数種類のバージョンの man ページを利用し、
ソースコードの徹底的なチェックを行った。
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - オプション
 - 
 - コマンド
 - 
 - 環境変数
 - 
 - 関連項目
 - 
 - 著者
 - 
 - 履歴
 - 
 
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Time: 16:46:46 GMT, November 24, 2023