WCSCASECMP

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2016-03-15
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名前

wcscasecmp - ワイド文字列を比較する。大文字と小文字を区別しない。  

書式

#include <wchar.h>

int wcscasecmp(const wchar_t *s1, const wchar_t *s2);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

wcscasecmp():

glibc 2.10 以降:
_POSIX_C_SOURCE >= 200809L
glibc 2.10 より前:
_GNU_SOURCE
 

説明

wcscasecmp() 関数は、 strcasecmp(3) 関数に対応するワイド文字関数 である。この関数は、s1 が指すワイド文字文字列と s2 が指す ワイド文字文字列を、大文字と小文字の違い (towupper(3), towlower(3)) を無視して比較する。  

返り値

wcscasecmp() 関数は、s1s2 が指すワイド文字列を大文 字と小文字の違いを無視して比較した時に、等しければ 0 を返す。大文字と 小文字の違いを無視して s1 の方が s2 より大きければ正の整数 を返す。 大文字と小文字の違いを無視して s1 の方が s2 より小さければ 負の整数を返す。  

バージョン

wcscasecmp() 関数は glibc バージョン 2.1 以降で提供されている。  

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
wcscasecmp() Thread safetyMT-Safe locale
 

準拠

POSIX.1-2008. この関数は POSIX.1-2001 では規定されていないが、 Linux 以外の他のシステムで広く利用可能である。  

注意

wcscasecmp() の動作は、現在のロケールの LC_CTYPE に依存する。  

関連項目

strcasecmp(3), wcscmp(3)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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