TOWUPPER
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
towupper, towupper_l - ワイド文字 1 個を大文字に変換する
書式
#include <wctype.h>
wint_t towupper(wint_t wc);
wint_t towupper_l(wint_t wc, locale_t locale);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
towupper_l():
-
- glibc 2.10 以降:
-
_XOPEN_SOURCE >= 700
- glibc 2.10 より以前:
-
_GNU_SOURCE
説明
towupper() 関数は、 toupper(3) 関数に対応するワイド文字関数である。 wc
が小文字のワイド文字で、現在のロケールで対応する大文字が存在する場合、 wc に対応する大文字が返される。 それ以外の場合には、 wc
は変更されずに返される。
towupper_l() 関数も同様の動作を行うが、 locale で指定されたロケールでの文字列型の情報に基づき変換が行われる点が異なる。
locale が特別なロケールオブジェクト LC_GLOBAL_LOCALE の場合、もしくは locale
が有効なロケールオブジェクトハンドルでない場合、 towupper_l() の動作は未定義である。
引数 wc は、 指定されたロケールで有効な wchar_t で表現できる文字、または値 WEOF でなければならない。
返り値
wc が大文字に変換可能だった場合、 towupper() は対応する大文字返す。 そうでない場合、 wc を返す。
バージョン
towupper_l() 関数は glibc 2.3 で初めて登場した。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
towupper()
| Thread safety | MT-Safe locale
|
towupper_l()
| Thread safety | MT-Safe
|
準拠
towupper(): C99, POSIX.1-2001 (XSI); POSIX.1-2008 の XSI
拡張に存在しているが、廃止予定とされている。
towupper_l(): POSIX.1-2008.
注意
これらの関数の動作は、ロケールの LC_CTYPE カテゴリーに依存する。
これらの関数で Unicode 文字を扱うのはあまり適切でない。 なぜなら、Unicode には、大文字 (upper case)・小文字 (lower
case)・ タイトル文字 (title case) という 3 つの "case" が含まれているからである。
関連項目
iswupper(3), towctrans(3), towlower(3), locale(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- バージョン
-
- 属性
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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