PTSNAME
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-06-09
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名前
ptsname, ptsname_r - スレーブ擬似端末の名前を取得する
 
書式
#include <stdlib.h>
char *ptsname(int fd);
int ptsname_r(int fd, char *buf, size_t buflen);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):
ptsname():
- 
glibc 2.24 以降:
    _XOPEN_SOURCE >= 500 ||
        (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE_EXTENDED)
glibc 2.23 以前:
    _XOPEN_SOURCE
 
ptsname_r():
    _GNU_SOURCE
 
説明
ptsname() 関数は、ファイルディスクリプター fd で参照されるマスタ擬似端末 (pts) デバイスに対応する
スレーブ擬似端末デバイスの名前を返す。
ptsname_r()  関数は ptsname()  のリエントラントなバージョンである。
この関数は、スレーブ疑似端末デバイスの名前を、ヌルで終端された文字列の形で buf で指定されたバッファーに格納して返す。 buflen
引数には buf のバイト数を指定する。
 
返り値
成功の場合、 ptsname()  は静的記憶領域の文字列へのポインターを返す。 この記憶領域はこの後の ptsname()
の呼び出しで上書きされる。 このポインターを free してはいけない。 エラーの場合は NULL を返す。
成功の場合、 ptsname_r()  は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外の値を返し、エラーを示すため、エラー番号が返される。
 
エラー
- EINVAL
 - 
(ptsname_r()  only)  buf is NULL.  (This error is returned only for
glibc 2.25 and earlier.)
 - ENOTTY
 - 
fd がマスタ疑似端末デバイスを参照していない。
 - ERANGE
 - 
(ptsname_r()  のみ)  buf が小さすぎる。
 
 
バージョン
ptsname()  は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
ptsname()
 | Thread safety | MT-Unsafe race:ptsname
  | 
| 
ptsname_r()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
ptsname():
 POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
ptsname() は UNIX 98 疑似端末仕様の一部である (pts(4) を参照のこと)。
ptsname_r() は Linux による拡張であり、 POSIX.1 の次のメジャーバージョン (Issue 8)
に含めるように提案されている。この関数についての記載があるものとして Tru64 と HP-UX があるが、 これらの OS での実装ではエラーの場合
-1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。 移植を考慮したプログラムではこの関数の使用は避けること。
 
関連項目
grantpt(3), posix_openpt(3), ttyname(3), unlockpt(3), pts(4),
pty(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - バージョン
 - 
 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 関連項目
 - 
 - この文書について
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