POSIX_OPENPT
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-08-13
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名前
posix_openpt - 疑似端末 (pseudoterminal) デバイスをオープンする
 
書式
#include <stdlib.h>
#include <fcntl.h>
int posix_openpt(int flags);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):
posix_openpt(): _XOPEN_SOURCE >= 600
 
説明
posix_openpt()  関数は使用されていない疑似端末マスタデバイスをオープンし、
そのデバイスを参照するために使うファイルディスクリプターを返す。
flags 引数は、以下のフラグのうち 0 個以上の OR をとったビットマスクである。
- O_RDWR
 - 
読み書きのためにデバイスをオープンする。 普通はこのフラグを指定する。
 - O_NOCTTY
 - 
このデバイスをプロセスの制御端末としない。
 
 
返り値
成功した場合、 posix_openpt() は、未使用のファイルディスクリプターのうち最小の値のファイルディスクリプター (非負の整数)
を返す。失敗した場合、-1 が返されて、エラーを示すために errno が設定される。
 
エラー
open(2)  を参照すること。
 
バージョン
posix_openpt()  の glibc でのサポートはバージョン 2.2.1 以降で提供されている。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
posix_openpt()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
posix_openpt() は UNIX 98 疑似端末仕様の一部である。 pts(4) を参照。
 
注意
System V (別名 UNIX 98) 疑似端末をサポートする古い UNIX
実装の中には、この関数を持たないものもあるが、以下のように擬似端末多重デバイスをオープンすることで簡単に実装できる。
int
posix_openpt(int flags)
{
    return open("/dev/ptmx", flags);
}
posix_openpt() を呼び出すと、対応する擬似端末スレーブデバイスのパス
名が生成される。スレーブデバイスのパス名は ptsname(3) を使って取得
できる。スレーブデバイスのパス名はマスターデバイスがオープンされている
間だけ存在する。
 
関連項目
open(2), getpt(3), grantpt(3), ptsname(3), unlockpt(3),
pts(4), pty(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - バージョン
 - 
 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 注意
 - 
 - 関連項目
 - 
 - この文書について
 - 
 
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