AIO_SUSPEND
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
aio_suspend - 非同期 I/O 操作またはタイムアウトを待つ
 
書式
#include <aio.h>
int aio_suspend(const struct aiocb * const aiocb_list[],
                int nitems, const struct timespec *timeout);
-lrt でリンクする。
 
説明
aio_suspend() 関数は、以下のいずれかが発生するまで
呼び出したスレッドの実行を停止 (suspend) する。
- *
 - 
aiocb_list リスト内の非同期 I/O リクエストのうち、少なくとも一つが完了した。
 - *
 - 
シグナルが配送された。
 - *
 - 
timeout が NULL でない場合に、指定した時間が経過した
(timespec 構造体の詳細は nanosleep(2) を参照)。
 
nitems 引数は aiocb_list の要素数を指定する。
aiocb_list が指すリストの各要素は、NULL (これは無視される) か、
aio_read(3), aio_write(3), lio_listio(3) を使って I/O が開始された
制御ブロックへのポインターでなければならない。
(aiocb 構造体の説明は aio(7) を参照)
CLOCK_MONOTONIC がサポートされる場合、 このクロックを使ってタイムアウトの
間隔が計測される (clock_gettime(3) を参照)。
 
返り値
aiocb_list で指定された I/O リクエストの 1 つが完了した後に
この関数が返った場合は、0 が返される。
それ以外の場合は、 -1 が返り、 errno にエラーを示す値に設定される。
 
エラー
- EAGAIN
 - 
指示された操作のどれも完了しないうちに、呼び出しがタイムアウトした。
 - EINTR
 - 
この呼び出しがシグナルによって終了させられた (このシグナルは、完了を待っていた
操作のいずれかの完了シグナルの可能性もある)。signal(7) 参照。
 - ENOSYS
 - 
aio_suspend() は実装されていない。
 
 
バージョン
The aio_suspend() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
aio_suspend()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
 
注意
時間間隔が 0 であることを指定する NULL ではない timeout を使って、ポーリングを行うこともできる。
aiocb_list リストで指定した非同期 I/O 操作のうち、
aio_suspend() を呼び出した時点ですでに完了したものがある場合、
aio_suspend() はすぐに返る。
aio_suspend() が成功で返った後でどの I/O 操作が完了したかを特定するには、
aio_error(3) を使って aiocb_list が指す aiocb 構造体のリストを
スキャンする。
 
バグ
aio_suspend() の glibc 実装は、 POSIX.1 の要件を満たしていないが、 async-signal-safe
(非同期シグナルで安全) ではない。
 
関連項目
aio_cancel(3), aio_error(3), aio_fsync(3), aio_read(3),
aio_return(3), aio_write(3), lio_listio(3), aio(7), time(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - バージョン
 - 
 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 注意
 - 
 - バグ
 - 
 - 関連項目
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 - この文書について
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