SIGSUSPEND
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2019-03-06
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名前
sigsuspend, rt_sigsuspend - シグナルを待つ
書式
#include <signal.h>
int sigsuspend(const sigset_t *mask);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
sigsuspend(): _POSIX_C_SOURCE
説明
sigsuspend() は、呼び出し元スレッドのシグナルマスクを mask で指定されたマスクに一時的に置き換え、
シグナルハンドラーの起動もしくはプロセスの終了がアクションとして 設定されたシグナルが配送されるまで、そのスレッドを停止する。
シグナルがプロセスを終了させるものの場合、 sigsuspend() は返らない。シグナルが捕捉された場合、
シグナルハンドラーの処理が終わった後に sigsuspend() は返り、シグナルマスクは sigsuspend()
が呼び出される前の状態に復元される。
SIGKILL と SIGSTOP を禁止 (block) することはできない; これらのシグナルを mask
に指定しても、そのスレッドのシグナルマスクは影響を受けない。
返り値
sigsuspend() は常に -1 を返し、 errno にエラーの原因を示す値 (通常は EINTR) を設定する。
エラー
- EFAULT
-
mask が指しているメモリーが、プロセスのアドレス空間の有効な部分ではない。
- EINTR
-
システムコールはシグナルにより割り込まれた。 signal(7) を参照。
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
注意
sigsuspend() は、通常、クリティカルコードセクション (critical code section) の
実行中にシグナルが配送されるのを防止するために、 sigprocmask(2) と組み合わせて使用される。 まず最初に、呼び出し元は
sigprocmask(2) を使ってシグナルを禁止する。 クリティカルコードが完了すると、呼び出し元は sigprocmask(2)
が (oldset 引数で) 返すシグナルマスクを指定して sigsuspend() を呼び出すことで、クリティカルコード実行中に発生した
シグナルを待つことができる。
シグナル集合の操作に関する詳細は sigsetops(3) を参照のこと。
C ライブラリとカーネルの違い
The original Linux system call was named sigsuspend(). However, with the
addition of real-time signals in Linux 2.2, the fixed-size, 32-bit
sigset_t type supported by that system call was no longer fit for
purpose. Consequently, a new system call, rt_sigsuspend(), was added to
support an enlarged sigset_t type. The new system call takes a second
argument, size_t sigsetsize, which specifies the size in bytes of the
signal set in mask. This argument is currently required to have the
value sizeof(sigset_t) (or the error EINVAL results). The glibc
sigsuspend() wrapper function hides these details from us, transparently
calling rt_sigsuspend() when the kernel provides it.
関連項目
kill(2), pause(2), sigaction(2), signal(2), sigprocmask(2),
sigwaitinfo(2), sigsetops(3), sigwait(3), signal(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
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- 書式
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- 説明
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- 返り値
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- エラー
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- 準拠
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- 注意
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- C ライブラリとカーネルの違い
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- 関連項目
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- この文書について
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