GRODVI
Section: User Commands (1)
Updated: 26 April 2001
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名称
grodvi - groff の出力を TeX の dvi 形式に変換する
書式
grodvi
[
-dv
] [
-wn
] [
-Fdir
] [
files...
]
コマンドラインオプションとパラメータの間に、空白を置くことが可能です。
解説
grodvi
は
TeX
のdvi形式を出力する
groff
のドライバで、通常
groff -Tdvi
と実行されます。
これは
troff -Tdvi
を実行するので、マクロ
/usr/share/tmac/dvi.tmac
も読み込まれますし、入力が
eqn
によって前処理されていれば
/usr/share/groff_font/devdvi/eqnchar
も読み込まれます。
grodvi
によって生成された dvi ファイルは、正しく設計された
どのような dvi ドライバででも表示できます。troff の基本的な
描画機能は、tpic バージョン 2 の特殊機能(special)を用いて実装されています。
dvi ドライバがこれらをサポートしていない場合は、
\D
コマンドは何も出力しません。
troff のものに加え、描画コマンドとして次のものが利用可能です:
- \D'R dh dv'
-
現在の位置と、現在の位置
+(dh,dv)
とを対角とする罫線(黒く塗りつぶした矩形)を描きます。描いた後の
現在位置は、対角点となります。これは dvi ファイル内に
罫線を出力するため、他の
\D
コマンドと異なり、たとえドライバが tpic の特殊機能に対応して
いなくとも印刷することができます。
\X'anything'
という groff のコマンドは、
TeX
で
\special{anything}
と記述した時と同様の dvi ファイル中コマンドに変換されます。
anything
に改行が入っていてはいけません。
grodvi
の用いるフォントファイルは、
tfmtodit(1)
によって tfm ファイルから作成できます。
フォント記述ファイルには以下のような追加情報が
含まれていなければなりません:
u+2n
-
-
internalname name
name
は (拡張子
tfm
を除いた) tfm ファイル名です。
- checksum n
-
n
は tfm ファイルのチェックサムです。
- designsize n
-
n
は tfm ファイルのデザインサイズです。
これらは
tfmtodit
によって自動生成されます。
troff
では、エスケープシーケンス
\N
で指定することによって、対応する位置にある tfm ファイル内の文字を参照できます。
このようにして tfm ファイルの全ての文字を参照可能です。
オプション
- -d
-
描画コマンドを実現するのに tpic 特殊機能を使いません。
水平・垂直な直線は罫線で実現されますが、他の描画コマンドは
無視されます。
- -v
-
バージョン番号を表示します。
- -wn
-
デフォルトの線の太さを M の横幅(em)の1000分の
n
にします。
- -Fdir
-
フォントとデバイス記述ファイルの検索パスの前に、ディレクトリ
dir/devdvi
を追加します。
関連ファイル
- /usr/share/groff_font/devdvi/DESC
-
デバイス記述ファイルです。
- /usr/share/groff_font/devdvi/F
-
F
というフォントに対する記述ファイルです。
- /usr/share/tmac/dvi.tmac
-
grodvi
と共に使われるマクロです。
バグ
grodvi
によって生成される dvi ファイルは、
TeX
によって生成されるものとは解像度が異なっています(1インチにつき57816単位)。
このため、dvi ファイルに指定されている解像度を参照せずに
TeX
で使われている解像度を想定しているような、正しく設計されていない
ドライバは、grodvi ではうまく動作しません。
箱状の表に対して
-d
オプションを使った場合、時に水平・垂直な直線が 1 ピクセル
突き出てしまうことがあります。これは
TeX
の指定する方法で
罫線の縦横の長さを丸めているためです。
関連項目
tfmtodit(1),
groff(1),
troff(1),
groff_out(5),
groff_font(5),
groff_char(7)
Index
- 名称
-
- 書式
-
- 解説
-
- オプション
-
- 関連ファイル
-
- バグ
-
- 関連項目
-
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