パッケージ org.omg.CORBA.portable

ポータビリティーレイヤー、つまり、あるベンダーによって生成されたコードがほかのベンダーの ORB で動作できるようにする一連の ORB API を提供します。

参照: 説明

インタフェースのサマリー

インタフェース	説明
BoxedValueHelper
CustomValue	カスタム値型で実装される ValueBase の拡張です。
IDLEntity	マーカーとして使用されることを目的とした、メンバーを持たないインタフェースです。マーカーによって、実装側のクラスが、対応する Helper クラスを持つ IDL の Java 値の型であることが示されます。
InvokeHandler	このインタフェースは、着信呼び出しのディスパッチメカニズムを提供します。
ResponseHandler	このインタフェースは、呼び出し時に ORB からサーバントに提供され、サーバントが呼び出し結果を返すために後ほど OutputStream を取得することを可能にします。
Streamable	すべての複合 IDL 型に対する Holder クラスの基底クラスです。
StreamableValue	カスタム整列化されない、すべての詰め込まれていない IDL valuetype の基底型を定義します。
ValueBase	valuetype IDL 型に対応する生成された Java クラスがこのインタフェースを実装します。
ValueFactory	ValueFactory インタフェースは、IDL 型 CORBA::ValueFactory のネイティブなマッピングです。
ValueInputStream	Java - IDL 間の ptc/02-01-12 の節 1.5.1.4 です。 ValueInputStream は、RMI-IIOP ストリーム形式バージョン 2 を実行するために使用されます。
ValueOutputStream	Java - IDL 間の ptc/02-01-12 の節 1.5.1.3 です。 ValueOutputStream は、RMI-IIOP ストリーム形式バージョン 2 を実行するために使用されます。

クラスのサマリー

クラス	説明
Delegate	ORB ベンダー固有の org.omg.CORBA.Object メソッドを実装するためのポータブル API を指定します。
InputStream	InputStream は、CDR 整列化ストリームから IDL 型を読み取るための Java API です。
ObjectImpl	すべてのスタブクラスに共通の基底クラスで、org.omg.CORBA.Object メソッドのデフォルト実装を提供します。
OutputStream	OuputStream は、CDR 整列化ストリームへ IDL 型を書き込むための Java API です。
ServantObject	このクラスはローカルスタブ API の一部で、一緒に並べられたクライアントとサーバーへの呼び出しに高いパフォーマンスを提供するのが目的です。

例外のサマリー

例外	説明
ApplicationException	このクラスは、ORB とスタブ間のアプリケーションレベルの例外を通知するのに使用します。
IndirectionException	間接参照の例外は、Java 固有のシステム例外です。
RemarshalException	このクラスは、位置転送例外およびオブジェクト転送 GIOP メッセージを ORB に差し戻すのに使用されます。
UnknownException	org.omg.CORBA.portable.UnknownException は、Tie と ORB 間、および ORB とスタブ間の未知の例外を通知するのに使用されます。

パッケージ org.omg.CORBA.portable の説明

ポータビリティーレイヤー、つまり、あるベンダーによって生成されたコードがほかのベンダーの ORB で動作できるようにする一連の ORB API を提供します。IDL から、または Java プログラミング言語で記述されたインタフェースから生成されたスタブおよびほかのコードは、これらの ORB API を呼び出すことができます。

NO_IMPLEMENT() 例外をスローする CORBA 機能

デフォルトで NO_IMPLEMENT() 例外をスローするメソッドがありますが、ORB ベンダーはそれらをオーバーライドして実際の実装を提供できます。Sun の Java(TM) Platform, Standard Edition 6 のリリースに含まれる ORB には、次のメソッドの実装が格納されています。

org.omg.CORBA.portable パッケージで実装されていない機能のリスト

org.omg.CORBA.portable パッケージで実装されていないインタフェース

• InvokeHandler
• ResponseHandler

org.omg.CORBA.portable パッケージで実装されていないメソッド

• InputStream
  • public int read()
  • public.math.BigDecimal read_fixed()
  • public org.omg.CORBA.Context read_Context()
  • public org.omg.CORBA.Object read_Object(java.lang.Class clz)
  • public org.omg.CORBA.ORB orb()
• OutputStream
  • public org.omg.CORBA.ORB orb()
  • public void write_Context(org.omg.CORBA.Context ctx, org.omg.CORBA.ContextList contexts)
  • public void write_fixed(java.math.BigDecimal value)
  • public void write(int b)
• Delegate
  • public void releaseReply(org.omg.CORBA.Object self, InputStream input)
  • public InputStream invoke(org.omg.CORBA.Object self, OutputStream output)
  • public OutputStream request(org.omg.CORBA.Object self, String operation, boolean responseExpected)
  • public org.omg.CORBA.Object set_policy_override(org.omg.CORBA.Object self, org.omg.CORBA.Policy[] policies, org.omg.CORBA.SetOverrideType set_add)
  • public org.omg.CORBA.DomainManager[] get_domain_managers( org.omg.CORBA.Object self)
  • public org.omg.CORBA.Policy get_policy(org.omg.CORBA.Object self, int policy_type)

導入されたバージョン:

JDK1.2