VACATION
Section: User Commands (1)
Updated: $Date: 2001/12/11 03:47:19 $
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名称
vacation
- 不在の通知を返送する
書式
vacation
[-i]
[-I]
[-r
interval]
[-x]
[-a
alias]
[-d]
[-f
database]
[-m
message]
[-s
address]
[-t
time]
[-z]
login
解説
vacation
は、メールの送信者に対して、あなたが現在メールを
読んでいない旨を通知するメッセージを返送します。通常、
.forward
ファイルの中で使われます。
例えば、あなたの
.forward
ファイルの中で次のように記述します。
-
\eric, "|/usr/bin/vacation -a allman eric"
これで、あなた自身 (ここではログイン名が eric であるとします)
にメッセージを送るとともに、
``eric''
もしくは
``allman''
に宛てられたメッセージに自動応答します。
以下のオプションを指定することができます。
- -a alias
-
alias
宛てのメッセージをユーザのログイン名に送られたメールと同様に処理します。
- -d
-
エラーおよびデバッグのメッセージを、syslog の代りに標準出力へ送ります。
本オプションを使用しない場合、正しくない引数や存在しない
login
で
vacation
を呼び出す等の致命的なエラーは、
syslog(8)
を使用して、システムログファイルへ記録します。
- -f filename
-
データベース名として、
filename
を
~/.vacation.db
の代りに使用します。
filename
が / で開始しない場合には、~ からの相対となります。
- -i
-
vacation データベースを初期化します。
これは、
.forward
ファイルを変更する前に行なっておく必要があります。
- -I
-
-i
と同じです
(後方互換性のためにあります)。
- -l
-
vacation データベースファイルの内容を列挙します。
この情報には、
アドレスと、それぞれのアドレスにおいて最後に自動応答した時刻を含みます。
- -m filename
-
送信されるメッセージを含むファイルとして、
filename
を
~/.vacation.msg
の代りに使用します。
filename
が / で開始しない場合には、~ からの相対となります。
- -r interval
-
自動応答の間隔を
interval
日に設定します。デフォルトは 1 週間です。間隔を
``0''
に設定すると、全てのメッセージに対して自動応答を行ないます。
``infinite''
(実際には数字以外の文字ならなんでも) を設定すると、
同じ送信者には一度しか自動応答を行ないません。
- -s address
-
受け付けるメールの
From
行にある送信者アドレスの代りに、
address
を、vacation メッセージの受信者として使用します。
- -t time
-
無視されます。
Sun の vacation プログラムとの互換性のためだけに存在します。
- -x
-
除外リストを標準入力から読み込みます (行毎に 1 アドレス)。
除外リストに含まれるアドレスから届くメールに対しては、
vacation
は返送しません。
除外リストの要素として
``@domain''
を指定することで、ドメイン全体を除外することも可能です。
- -z
-
vacation メッセージの送信者を、ユーザの代りに
``<>''
にします。
vacation メッセージの送信者を空の逆パスにすることは
standards-track RFC は求めていませんので、RFC 違反となるかもしれません。
login
(もしくは
-a
オプションによって指定された
alias
) がメールの
``To:''
もしくは
``Cc:''
ヘッダになければ、自動応答は送られません。また、
``???-REQUEST'',
``???-RELAY'',
``???-OWNER'',
``OWNER-???'',
``Postmaster'',
``UUCP'',
``MAILER'',
``MAILER-DAEMON''
から (大文字、小文字は区別されません) のメールや、
``Precedence: bulk''
や
``Precedence: junk''
の行がヘッダに含まれているメールに対しても自動応答は送られません。
あなたへのメールの送信者のアドレスは
ホームディレクトリの
.vacation.db
ファイル中で
db(3)
を使用して管理されます。
vacation
ではホームディレクトリに
.vacation.msg
ファイルを置くことによって、
あなたへのメールの送信者へのメッセージを指定します。
このファイルは (ヘッダを含む) 完全なメッセージでなければなりません。
以下に例を示します。
-
From: eric@CS.Berkeley.EDU (Eric Allman)
Subject: I am on vacation
Delivered-By-The-Graces-Of: The Vacation program
Precedence: bulk
わたしは 7 月 22 日まで休暇をとっています。緊急の場合は
Keith Bostic <bostic@CS.Berkeley.EDU> に連絡願います。
--eric
Vacation
(訳註)返答メッセージに日本語を使う場合には、
漢字コードは JIS (ISO-2022-JP) でなければいけません。
vacation
はメールの送信者を決定するために標準入力の 1 行目の
UNIX
``From''
行を読みます。この
``From''
行は
sendmail(8)
が自動的に付加するものです。
vacation
が不正な引数で呼ばれたり、
login
名が存在しないような致命的なエラーはシステムのログファイルに
syslog(8)
を使って記録されます。
関連ファイル
- ~/.vacation.db
-
デフォルトのデータベースファイル
- ~/.vacation.msg
-
デフォルトの送信メッセージ
関連項目
sendmail(8),
syslogd(8)
歴史
vacation
コマンドは
4.3BSD
から登場しました。
Index
- 名称
-
- 書式
-
- 解説
-
- 関連ファイル
-
- 関連項目
-
- 歴史
-
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