最初に作成される報告では、最後に再起動して以降の平均が与えられる。 それ以降の報告では、長さ delay のサンプリング期間に関する情報が与えられる。 プロセスとメモリに関する報告は、いずれも報告の瞬間のものである。
b: 割り込み不可能なスリープ状態にあるプロセス数
swpd: 仮想メモリの量。 free: 空きメモリの量。 buff: バッファに用いられているメモリの量。 cache: キャッシュに用いられているメモリの量。 inact: アクティブでないメモリの量 (-a オプション)。 active: アクティブなメモリの量 (-a オプション)。
si: ディスクからスワップインされているメモリの量 (/s)。 so: ディスクにスワップしているメモリの量 (/s)。
bi: ブロックデバイスから受け取ったブロック (blocks/s)。 bo: ブロックデバイスに送られたブロック (blocks/s)。
in: 一秒あたりの割り込み回数。クロック割り込みも含む。 cs: 一秒あたりのコンテキストスイッチの回数。
us: カーネルコード以外の実行に使用した時間 (ユーザー時間、nice 時間を含む)。 sy: カーネルコードの実行に使用した時間 (システム時間)。 id: アイドル時間。Linux 2.5.41 以前では、IO 待ち時間を含んでいる。 wa: IO 待ち時間。Linux 2.5.41 以前では、0 と表示される。
total: 成功した読み込みの総数 merged: グループ化された (結果として 1 つの I/O となった) 読み込みの数 sectors: 読み込みに成功したセクタ数 ms: 読み込みに使用した時間 (ミリ秒)
total: 成功した書き出しの総数 merged: グループ化された (結果として 1 つの I/O となった) 書き出しの数 sectors: 書き出しに成功したセクタ数 ms: 書き出しに使用した時間 (ミリ秒)
cur: 実行中の I/O s: I/O に使用した時間 (秒)
reads: このパーティションに発行された読み込みの総数 read sectors: このパーティションから読み込まれた総セクタ数 writes : このパーティションに発行された書き出しの総数 requested writes: このパーティションへの書き出し要求の総数
cache: キャッシュ名 num: 現在アクティブなオブジェクトの数 total: 利用可能なオブジェクトの総数 size: 各オブジェクトのサイズ pages: 少なくとも 1 つのアクティブなオブジェクトがあるページの数 totpages: 確保 (allocate) された総ページ数 pslab: slab 当りのページ数
これらの報告は、システムのボトルネックを突き止める作業の 手助けをするものである。 Linux の vmstat は、自分自身は実行プロセスとしての勘定に入れない。
Linux のブロックは、今のところ全て 1024 バイトである。 古いカーネルはブロックが 512・2048・4096 バイトであると表示するかもしれない。
procps 3.1.9 以降では、vmstat はデフォルトモードにおいて 単位 (k, K, m, M) をユーザーに選択させる。 デフォルトは K (1024 バイト) である。
vmstat は slabinfo 1.1 を使用する。 間違えていたら修正して欲しい。
/proc/meminfo /proc/stat /proc/*/stat
Henry Ware <al172@yfn.ysu.edu> と Fabian Frederick <ffrederick@users.sourceforge.net> (diskstat, slab, partitions...) によって書かれた。