HOSTNAME
Section: Linux Programmer's Manual (1)
Updated: 28 Jan 1996
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名前
hostname - システムのホスト名を表示・設定する
domainname - システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する
dnsdomainname - システムの DNS ドメイン名を表示する
nisdomainname - システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する
ypdomainname - システムの NIS/YP ドメイン名を表示・設定する
nodename - システムの DECnet ノード名を表示・設定する
書式
hostname
[-v]
[-a]
[--alias]
[-d]
[--domain]
[-f]
[--fqdn]
[-i]
[--ip-address]
[--long]
[-s]
[--short]
[-y]
[--yp]
[--nis]
[-n]
[--node]
hostname
[-v]
[-F filename]
[--file filename]
[hostname]
domainname
[-v]
[-F filename]
[--file filename]
[name]
nodename
[-v]
[-F filename]
[--file filename]
[name]
hostname
[-v]
[-h]
[--help]
[-V]
[--version]
dnsdomainname
[-v]
nisdomainname
[-v]
ypdomainname
[-v]
説明
hostname
はシステムの現在のホスト名・ドメイン名・ノード名を設定/表示するために用いら
れるプログラムである。これらの名前は、多くのネットワークプログラムで
マシンを特定するために用いられる。ドメイン名は NIS/YP でも用いられる。
名前の取得
引き数なしで実行された場合は、プログラムは現在の名前を表示する:
hostname
は
gethostname(2)
関数から返されたシステムの名前を表示する。
domainname, nisdomainname, ypdomainname
は
getdomainname(2)
関数から返されたシステムの名前を表示する。これはシステムの NIS/YP ドメ
イン名でもある。
nodename
は
getnodename(2)
関数から返された、システムの DECnet ノード名を表示する。
dnsdomainname
は FQDN (Fully Qualified Domain Name) のドメイン部を表示する。システム
の完全な FQDN は
hostname --fqdn
によって表示させることができる。
名前の設定
引き数が一つ与えられた場合や
--file
オプションが指定された場合は、コマンドはホスト名・ NIS/YP ドメイン
名・ノード名を設定する。
スーパーユーザーだけがこれらの名前を変更できることに注意すること。
dnsdomainname
コマンドによって FQDN や DNS ドメイン名を変更することはできない (以下
の FQDN を見よ)。
一般的にホスト名は、システムの起動時に一度だけ、
/etc/rc.d/rc.inet1
または
/etc/init.d/boot
で設定される (通常この際にはホスト名が書かれているファイル、例えば
/etc/hostname
が読み込まれる)。
FQDN
FQDN (
hostname --fqdn
で返される値) や DNS ドメイン名 (
dnsdomainname
で返される値) をこのコマンドで変更することはできない。システムの FQDN
は
resolver(3)
がホスト名として返す名前である。
技術的背景: FQDN は
gethostname(2)
が返した値に対して
gethostbyname(2)
が返す名前である。 DNS ドメイン名は最初のドット (.) 以降の部分である。
したがってこれを変更する方法は設定 (通常は
/etc/host.conf
) に依存する。一般的には (hosts ファイルが DNS や NIS より先に解釈され
るなら) 変更は
/etc/hosts
でできる。
オプション
- -a, --alias
-
ホストの別名 (alias) があれば表示する。
- -d, --domain
-
DNS ドメインの名前を表示する。 DNS ドメイン名を取得する際に
domainname
を用いてはならない。なぜなら
domainname
が表示するのは NIS のドメイン名であって DNS のものではないからである。
この用途には
dnsdomainname
を用いること。
- -F, --file filename
-
ホスト名を指定したファイルから読む。コメント (`#' で始まる行) は無視す
る。
- -f, --fqdn, --long
-
FQDN (Fully Qualiifed Domain Name) を表示する。 FQDN は短い形式のホス
ト名と DNS ドメイン名からなる。 bind または NIS をホスト名の検索に用い
ていない場合は FQDN と DNS ドメイン名 (FQDN の一部) を
/etc/hosts ファイルで変更することもできる。
- -h, --help
-
使用方法に関するメッセージを表示して終了する。
- -i, --ip-address
-
ホストの IP アドレス (複数の場合あり) を表示する。
- -n, --node
-
DECnet ノード名を表示する。もしパラメータが与えられた場合(または
--filename
が指定された場合) には、 root であれば 新しいノード名を設定できる。
- -s, --short
-
短い形式のホスト名を表示する。これは最初のドット (.) までの名前である。
- -V, --version
-
バージョン情報を標準出力に表示して実行成功を返す。
- -v, --verbose
-
饒舌モード。起こっていることを逐一表示する。
- -y, --yp, --nis
-
NIS ドメイン名を表示する。パラメータが与えられた場合 (または
--filename
が指定された場合) には、 root であれば NIS ドメインを設定できる。
ファイル
/etc/hosts
著者
Peter Tobias, <tobias@et-inf.fho-emden.de>
Bernd Eckenfels, <net-tools@lina.inka.de> (NIS and manpage).
Steve Whitehouse, <SteveW@ACM.org> (DECnet support and manpage).
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 名前の取得
-
- 名前の設定
-
- FQDN
-
- オプション
-
- ファイル
-
- 著者
-
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Time: 16:46:44 GMT, November 24, 2023