ITSTOOL

Section: User Commands (1)
Updated: 2013/12
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名前

itstool - ITS を用いた XML、PO 間の変換

 

書式

itstool [OPTIONS] XMLFILES...
itstool -m <MOFILE> [OPTIONS] XMLFILES...
itstool -j <XMLFILE> [OPTIONS] MOFILES...

 

説明

itstool は XML ファイルからメッセージを抽出して、 PO テンプレートファイルに出力します。 そして、 MO ファイルから翻訳をマージして、 翻訳済 XML ファイルを生成します。 何を翻訳して、 どのようにメッセージに切り分けるかは、 W3C Internationalization Tag Set (ITS) を用いて決定します。

XML ファイル XMLFILES からメッセージを抽出して、 これを OUT.pot に出力するには、 以下のようにします:

itstool -o OUT.pot XMLFILES

以下では、 既存の翻訳あるいは翻訳文字列とのマージを行った後に、 msgfmt(1) を用いて MO ファイルを生成します。 そして翻訳ファイルをディレクトリ DIR に出力します:

itstool -m OUT.mo -o DIR XMLFILES

1 つの入力 XML ファイルと、 対応する MO ファイルを使って、 多言語対応した XML ファイルを 1 つだけ生成して出力することもできます:

itstool -j FILE.xml -o OUT.xml MOFILES

ITS 定義は、 以下のものからロードされます。 ビルトインルール、 ソース XML ファイル内に記述されたルール、 -i オプションを使って指定されたファイルの内容、 ソース XML ファイル内に定義された ITS 属性、 です。ここで列記した後ろのものほど、 その定義が優先されます。 -n オプションを指定すれば、 ビルトインルールを無効にすることができます。

 

オプション

 

抽出

-o OUT.pot
--out OUT.pot
PO テンプレートをファイル OUT.pot に出力します。

 

マージ

-m MOFILE XMLFILES
--merge MOFILE XMLFILES
MO ファイル MOFILE をマージして、 ソースファイル XMLFILES に対応した翻訳 XML ファイルを出力します。

-l LANG
--lang LANG
XML に出力する言語コードを明示的に指定します。

-o OUT
--out OUT
XML ファイルをディレクトリ OUT に出力します。

 

結合

-j XMLIFILE MOFILES
--join XMLFILE MOFILES
MOFILES から翻訳を集めて、 ソースファイル XMLFILE に基づいた多言語対応したファイルを出力します。

-o OUT.xml
--out OUT.xml
XML ファイル OUT.xml に出力します。

 

共通

-i ITS
--its ITS
ITS ルールをファイル ITS からロードします (複数回の指定が可能です)。

-n
--no-builtins
itstool が提供するビルトインの ITS ルールを適用しません。

-s
--strict
PO ファイル内の XML が誤っていた場合には、エラー終了します。

-d
--load-dtd
入力とする XML ファイルが利用する外部 DTD をロードします。

-k
--keep-entities
PO ファイル内のエンティティへの参照を展開しないままとします。

-p NAME VALUE
--param NAME VALUE
ITS パラメーター NAME に、 値 VALUE を定義します (複数指定が可能です)。

 

著者

Shaun McCance <shaunm@gnome.org>

 

関連項目

itstool のより詳細なドキュメントは、 オンラインにて保守されています。 詳しくは以下を参照してください。

http://itstool.org/documentation/


 

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