LIBTOOLIZE
Section: User Commands (1)
Updated: June 2002
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名前
libtoolize - Makefile に libtool の機能を付加する。
書式
libtoolize
[-cfn]
[--automake]
[--copy]
[--debug]
[--dry-run]
[--force]
[--ltdl]
[--ltdl-tar]
libtoolize [--help] [--version]
説明
libtoolize
は Makefile に libtool(1) の機能を
付加するための標準的な方法を提供する。
もし autoconf や automake を使っているならば、
`configure.in' ファイルに AM_PROG_LIBTOOL の呼び出しを
追加すべきである。
このマクロを使うと `configure' スクリプトと ltconfig を
シームレスに統合できる。
aclocal プログラムは configure スクリプトに
AM_PROG_LIBTOOL 機能を自動的に付加する。
あなたの libtool.m4 のコピーを acinclude.m4 に
インクルードしておくことを推奨する。
なぜなら、あなたのマクロのバージョンと acinclude.m4 の
バージョンが合わない場合にユーザーが aclocal.m4 や configure を
リビルドすると、互換性のないマクロのために終了しないかもしれないからである。
マクロでは `Makefile.in' において Makefile の変数
top_builddir を定義する必要がある。
automake はこれを自動で行うが、
autoconf ユーザーは、この変数をビルドディレクトリのトップへの相対パスで
(`../..' といったように) 設定すべきである。
- AM_PROG_LIBTOOL
-
ライブラリパッケージの名前によって、
共有/静的のどちらのライブラリをビルドするかをユーザーが指定できるように、
--enable-shared[=PACKAGE,...] をサポートする。
パッケージ名が `default' の場合、環境変数 PACKAGE にその名前がない
すべてのパッケージがマッチする。
デフォルトではこのマクロは、もし可能であれば、
共有ライブラリの使用を有効にする。
さらに静的ライブラリが共有ライブラリと衝突しなければ、
静的ライブラリの使用も有効にする。
AM_DISABLE_SHARED または AM_DISABLE_STATIC マクロを
呼び出すことにより、このデフォルトを変更することができる。
# ビルドプロセスが非常に長くなるので、
# ベータテストの間は共有ライブラリを無効にする。
AC_DISABLE_SHARED
AM_PROG_LIBTOOL
マクロは環境変数 LIBTOOL_DEPS も設定する。
この変数は libtool スクリプトが古くなったときに
自動的に更新するために使われる。
そのためには、configure.in に以下を加え、
-
-
AC_SUBST(LIBTOOL_DEPS)
さらに Makefile.in または Makefile.am に以下を加えること。
-
LIBTOOL_DEPS = @LIBTOOL_DEPS@
libtool: $(LIBTOOL_DEPS)
$(SHELL) ./config.status --recheck
- AC_DISABLE_FAST_INSTALL
-
デフォルトの動作を AM_PROG_LIBTOOL でなく
すべての最適化を無効にするよう変更し、インストールを高速化する。
ユーザーは --enable-shared と同じように、
--enable-fast-install[=PACKAGE,...] を指定することで
このマクロを上書きすることができる。
- AC_DISABLE_SHARED
-
AM_PROG_LIBTOOL に対するデフォルトの動作を
共有ライブラリを無効とするように変更する。
ユーザーは --enable-shared を指定することにより、
このデフォルトの動作を更に変更することができる。
- AC_DISABLE_STATIC
-
AM_PROG_LIBTOOL に対するデフォルトの動作を
静的ライブラリを無効とするように変更する。
ユーザーは --enable-static を指定することにより、
このデフォルトの動作を更に変更することができる。
- AC_LIBTOOL_DLOPEN
-
パッケージが -dlopen または -dlpreopen を
使用するためには、このマクロを使用すること。
このマクロは AMPROG_LIBTOOL より前に呼ばれなければならず、
ダイナミックロード機能のチェックを有効にする。
さもなければ、libtool はプラットホームがダイナミックロードを
サポートしていないと仮定する。
- AC_LIBTOOL_WIN32_DLL
-
パッケージが win32 プラットホーム上でクリーンな dll をビルドするように
移植された場合には、このマクロを使用すること。
このマクロは AMPROG_LIBTOOL より前に呼ばれなければならず、
リンクモードで -no-undefined が libtool に渡されなければならない。
これは通常、ライブラリデータアイテムが `__declspec(dllexport)' で
エクスポートされ、`__declspec(dllimport)' インポートされることを意味している。
このマクロが使用されないと、libtool はパッケージライブラリは
dll クリーンでないと仮定して、win32 ホスト上で静的ライブラリしか作らなくなる。
Makefile.am の例は libtool(1) を参照すること。
オプション
- -c, --copy
-
シンボリックリンクを作らず、
libtool データディレクトリからファイルをコピーする。
- -f, --force
-
既存の libtool ファイルを置き換える。
デフォルトでは libtoolize は既存のファイルを上書きしない。
- -n, --dry-run
-
ファイルの作成・修正・削除をせず、libtoolize によって
どのようなコマンドが実行されるかを表示する。
- --automake
-
静かに動作させるとともに、
Automake の libtool 機能が使用されることを仮定する。
AM_PROG_LIBTOOL が `configure.in' にある場合、
パッケージに libtool ファイルを追加するために
Automake により `libtoolize --automake' が使用される。
- --debug
-
シェルスクリプトのトレースモードを有効にし、標準出力に書き出す。
- --ltdl
-
パッケージのサブディレクトリに libltdl をインストールする。
- --ltdl-tar
-
パッケージに libtdl.tar.gz を追加する。
- --help
-
使用法のメッセージを標準出力に表示し、正常終了する。
- --version
-
バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了する。
関連項目
libtool(1), ltconfig(1)
注意
プログラムのバグについては <bug-libtool@gnu.org> へ報告してください。
man ページは Ragnar Hojland Espinosa <ragnar@ragnar-hojland.com> が作成しました。
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-
- 書式
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- 説明
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- オプション
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- 関連項目
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- 注意
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