SOCKATMARK
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-06-09
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名前
sockatmark - どのソケットに帯域外 (out-of-band) マークが付けられているかを調べる
 
書式
#include <sys/socket.h>
int sockatmark(int sockfd);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):
sockatmark(): _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
 
説明
sockatmark()  はファイルディスクリプター sockfd で参照されるソケットに帯域外マークが付けられているか否かを返す。
ソケットにマークが付けられている場合は、1 が返される。 ソケットにマークが付けられていない場合は、0 が返される。
この関数は帯域外マークを削除しない。
 
返り値
sockatmark()  の呼び出しが成功した場合、ソケットに帯域外マークが 付けられていれば 1 を返し、付けられていなければ 0 を返す。
エラーの場合は -1 が返され、エラーを表す errno が設定される。
 
エラー
- EBADF
 - 
sockfd が有効なファイルディスクリプターでない。
 - EINVAL
 - 
sockfd は sockatmark()  が適用できないファイルディスクリプターである。
 
 
バージョン
sockatmark()  は glibc バージョン 2.2.4 で追加された。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
sockatmark()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
 
注意
sockatmark()  が 1 を返す場合、帯域外データは MSG_OOB を指定した recv(2)  で読み込むことができる。
帯域外データは、いくつかのストリームソケットプロトコルでしか サポートされていない。
sockatmark()  は SIGURG シグナルのハンドラーから安全に呼び出すことができる。
sockatmark()  は SIOCATMARK ioctl(2)  操作を使って実装されている。
 
バグ
glibc 2.4 より前のバージョンでは、 sockatmark()  は動作しない。
 
例
以下のコードは、 SIGURG シグナルを受け取った後にマークまでの全てのデータを読み込んで (破棄し)、
マークされたデータのバイトを読み込むのに使用できる。
    char buf[BUF_LEN];
    char oobdata;
    int atmark, s;
    for (;;) {
        atmark = sockatmark(sockfd);
        if (atmark == -1) {
            perror("sockatmark");
            break;
        }
        if (atmark)
            break;
        s = read(sockfd, buf, BUF_LEN);
        if (s == -1)
            perror("read");
        if (s <= 0)
            break;
    }
    if (atmark == 1) {
        if (recv(sockfd, &oobdata, 1, MSG_OOB) == -1) {
            perror("recv");
            ...
        }
    }
 
関連項目
fcntl(2), recv(2), send(2), tcp(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - バージョン
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 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 注意
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 - バグ
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 - 例
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 - 関連項目
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 - この文書について
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