GETHOSTID
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
gethostid, sethostid - 現在のホストの固有の識別子を取得/設定する
書式
#include <unistd.h>
long gethostid(void);
int sethostid(long hostid);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
gethostid():
-
_BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
sethostid():
glibc 2.21 以降:
_DEFAULT_SOURCE
glibc 2.19 と 2.20:
_DEFAULT_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)
glibc 2.19 以前:
_BSD_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)
説明
gethostid() と sethostid() は、それぞれ、現在使用しているホストに固有の 32 ビットの識別子の
取得/設定を行う。 この 32 ビットの識別子は、現在存在している全ての UNIX システム の中で唯一になるようにすることを意図したものだった。通常は
gethostbyname(3) により返されるローカルマシンの Internet アドレスが代わりに使用され、
普通は識別子をあえて設定する必要はない。
sethostid() はスーパーユーザーしか使用できない。
返り値
gethostid() は、 sethostid() によって設定された、現在使用しているホストの 32 ビットの識別子の値を返す。
成功すると、 sethostid() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。
エラー
sethostid() は以下のエラーで失敗する可能性がある。
- EACCES
-
呼び出し元がホスト ID を保存するのに使用されるファイルへの 書き込み許可を持っていなかった。
- EPERM
-
呼び出し元プロセスの実効 UID/GID が対応する実 UID/GID と同じではない。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
gethostid()
| Thread safety | MT-Safe hostid env locale
|
sethostid()
| Thread safety | MT-Unsafe const:hostid
|
準拠
4.2BSD。4.4BSD ではこれらの関数はなくなった。 SVr4 には gethostid() は含まれているが、
sethostid() は含まれていない。
POSIX.1-2001 と POSIX.1-2008 では、 gethostid() は規定されているが、 sethostid()
は規定されていない。
注意
glibc の実装では、 hostid はファイル /etc/hostid に保存される (バージョン 2.2 より前の glibc では、
/var/adm/hostid が使用されていた)。
glibc の実装では、ホスト ID を保存したファイルを オープンできなかった場合、 gethostid() は
gethostname(2) を使ってホスト名を入手し、そのホスト名を gethostbyname_r(3) に渡しホストの IPv4
アドレスを取得して、 その IPv4 アドレスのビット入れ替えを行った値を返す。
バグ
識別子が世界中で一意であることを保証することはできない。
関連項目
hostid(1), gethostbyname(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 属性
-
- 準拠
-
- 注意
-
- バグ
-
- 関連項目
-
- この文書について
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