RPMATCH

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-06-09
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名前

rpmatch - 質問への応答が肯定か否定かを判定する  

書式

#include <stdlib.h>

int rpmatch(const char *response);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

rpmatch():
    Since glibc 2.19:
        _DEFAULT_SOURCE
    Glibc 2.19 and earlier:
        _SVID_SOURCE  

説明

rpmatch() は yes/no の質問に対するユーザーからの応答を処理する。 国際化 (I18N) に対応している。

response にはユーザーからの応答を格納したヌル終端文字列が入っている必要がある。 たいていは、 fgets(3) や getline(3) で取り込んだものであろう。

プログラムが setlocale(3) を呼び出して環境変数の変更を有効にした場合、 環境変数 LANG, LC_MESSAGES, LC_ALL が ユーザーの言語設定として考慮される。

ロケールに関わらず、ha[Yy] にマッチする応答は常に肯定だと解釈され、 ha[Nn] にマッチする応答は常に否定だと解釈される。  

返り値

response を検査した後、 rpmatch() は否定的な応答 ("no") と認識した場合は 0 を返し、 肯定的な応答 ("yes") と認識した場合は 1 を返す。 response の値を解釈できなかった場合は -1 を返す。  

エラー

返り値 -1 が返った場合、入力が不正であったか、他の何らかのエラーが あったことを意味する。返り値が 0 以外かどうかを確認するだけでは 十分ではない。

rpmatch() は、 regcomp(3) や regexec(3) が失敗する理由のどれかで失敗することがある。 エラーの原因を errno や他の何かで知ることはできないが、 errno は正規表現エンジンの失敗の原因を示している (但し、このケースと response の値を認識できずに失敗した場合を区別することはできない)。  

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース属性
rpmatch() Thread safetyMT-Safe locale

 

準拠

rpmatch() はどの標準でも必須となっていないが、 Linux 以外にも利用できるシステムもいくつかは存在する。  

バグ

rpmatch() の実装は response の最初の 1 文字だけを見ているようである。その結果、 "nyes" は 0 を返し、 "ynever; not in a million years" は 1 を返すことになる。 入力文字列をもっと厳密に解釈した方がよいだろう。 例えば、 (regex(7) で説明されている拡張正規表現を使って) ha([yY]|yes|YES)$ha([nN]|no|NO)$ で解釈するなど。  

以下のプログラムは、コマンドライン引数で 指定された文字列を rpmatch() に渡した場合の結果を表示する。

#define _SVID_SOURCE #include <locale.h> #include <stdlib.h> #include <string.h> #include <stdio.h>

int main(int argc, char *argv[]) {
    if (argc != 2 || strcmp(argv[1], "--help") == 0) {
        fprintf(stderr, "%s response\n", argv[0]);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }


    setlocale(LC_ALL, "");
    printf("rpmatch() returns: %d\n", rpmatch(argv[1]));
    exit(EXIT_SUCCESS); }  

関連項目

fgets(3), getline(3), nl_langinfo(3), regcomp(3), setlocale(3)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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属性
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