PTHREAD_KILL
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
pthread_kill - スレッドにシグナルを送信する
 
書式
#include <signal.h>
int pthread_kill(pthread_t thread, int sig);
-pthread を付けてコンパイルとリンクを行う。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):
pthread_kill():
- 
_POSIX_C_SOURCE >= 199506L || _XOPEN_SOURCE >= 500
 
 
説明
pthread_kill() 関数は、呼び出したスレッドと同じプロセスの
スレッド thread にシグナル sig を送信する。
シグナルは非同期に thread へ直接送られる。
sig が 0 の場合、シグナルは送信されないが、エラーチェックだけは実行される。
 
返り値
成功すると、 pthread_kill() は 0 を返す。
エラーの場合、エラー番号を返し、シグナルの送信は行わない。
 
エラー
- EINVAL
 - 
無効なシグナルが指定された。
 
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
pthread_kill()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
 
注意
シグナルの配送はプロセス全体で行われる。
シグナルハンドラーが設定されている場合、
そのハンドラーがスレッド thread で起動されるが、
シグナルの配送が "stop", "continue", "terminate" のいずれかの場合、
シグナルに対するアクションはプロセス全体に影響がある。
The glibc implementation of pthread_kill()  gives an error (EINVAL)
on attempts to send either of the real-time signals used internally by the
NPTL threading implementation.  See nptl(7)  for details.
POSIX.1-2008 では、 スレッドが終了した後にそのスレッド ID が使用されたことを検出した場合に、 pthread_kill()
はエラー ESRCH を返すことを推奨されている。 glibc の実装では、無効なスレッド ID を検出できる場合にはこのエラーを返す。 しかし、
POSIX では、 終了したスレッド ID を使おうとした場合の動作は不定であり、 pthread_kill() で無効なスレッド ID
を使おうとした場合には、 例えば、 セグメンテーションフォールトになる可能性もある点に注意すること。
 
関連項目
kill(2), sigaction(2), sigpending(2), pthread_self(3),
pthread_sigmask(3), raise(3), pthreads(7), signal(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - エラー
 - 
 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 注意
 - 
 - 関連項目
 - 
 - この文書について
 - 
 
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