ICONV_OPEN
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
iconv_open - 文字セット変換のためのディスクリプターを割り当てる
書式
#include <iconv.h>
iconv_t iconv_open(const char *tocode, const char *fromcode);
説明
iconv_open() 関数は、文字エンコーディング fromcode から 文字エンコーディング tocode
へのバイト文字列変換に適した 変換ディスクリプターを割り当てる。
fromcode と tocode に使うことのできる値と、 サポートされる組み合わせは、システムに依存する。 GNU C
ライブラリでは、使うことのできる値は iconv --list コマンドでリストされ、 リストされたすべての値の組み合わせがサポートされる。
さらに、 GNU C ライブラリと GNU libiconv ライブラリでは、 以下の接尾辞がサポートされている。
- //TRANSLIT
-
tocode の後ろに文字列 "//TRANSLIT" が付いている場合、 翻訳 (transliteration) が有効になる。この場合、
変換先の文字セットで表現できない文字を、その文字と同じように見える 文字 (複数文字の場合もある) で表現することができる。
- //IGNORE
-
tocode の後ろに文字列 "//IGNORE" が付いている場合、 変換先の文字セットで表現できない文字は黙って無視される。
この関数を読んで得られた変換ディスクリプターは、 iconv(3) で 何度でも使うことができる。 これは iconv_close(3)
を使って解放されるまで有効である。
変換ディスクリプターは変換状態を持つ。 iconv_open() を用いて生成された後、変換状態は初期状態である。 iconv(3)
を使うことにより、ディスクリプターの変換状態が変更される。 変換状態を初期状態に戻すには、 inbuf 引数を NULL として
iconv(3) を用いること。
返り値
iconv_open() 関数は、新たに割り当てられた変換ディスクリプターを返す。 エラーの場合、この関数は errno を設定し、
(iconv_t) -1 を返す。
エラー
他のいろいろなエラーのうち、以下のエラーが起こりうる。
- EINVAL
-
fromcode から tocode への変換は、この実装ではサポートされていない。
バージョン
この関数はバージョン 2.1 以降の glibc で利用可能である。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
iconv_open()
| Thread safety | MT-Safe locale
|
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, SUSv2.
関連項目
iconv(1), iconv(3), iconv_close(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- バージョン
-
- 属性
-
- 準拠
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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