FTOK
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-04-11
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名前
ftok - パス名とプロジェクト識別子を System V IPC キーに変換する
 
書式
#include <sys/types.h>
#include <sys/ipc.h>
key_t ftok(const char *pathname, int proj_id);
 
説明
ftok()  関数は pathname で与えられたファイル (存在し、アクセス可能でなければならない)  のファイル名の識別情報
(identity) と、 proj_id (0 であってはならない) の低位 8 ビットとを用いて、 key_t 型の System V
IPC キーを生成する。 このキーは msgget(2), semget(2), shmget(2)  などでの利用に適している。
同じファイルを示すあらゆるパス名と、同じ proj_id に対しては、結果の値は等しくなる。 ファイルが違ったり
(この場合両者は同時に存在しているはず)、 proj_id が異なると、返り値も異なる。
 
返り値
成功した場合は生成された key_t の値が返される。 失敗すると -1 が返され、エラーの内容が errno
に書き込まれる。この内容はシステムコール stat(2)  のものと同じである。
 
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
| インターフェース | 属性 | 値
  | 
| 
ftok()
 | Thread safety | MT-Safe
  | 
 
準拠
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
 
注意
いくつかの古いシステムでは、プロトタイプは以下のようになっていた。
key_t ftok(char *pathname, char proj_id);
現在では proj_id は int だが、依然として 8 ビットしか用いられない。 通常は ASCII キャラクターが
proj_id に用いられる。 proj_id が 0 のときの振る舞いが未定義になっているのは、これが理由である。
もちろん key_t が他と重ならないものであるかどうかは保証されない。 最善の場合の組み合わせを考えても、 proj_id の 1
バイト、i ノード番号の低位 16 ビット、および デバイス番号の低位 8 ビットなので、結果は 32 ビットに過ぎない。 例えば
/dev/hda1 と /dev/sda1 それぞれにあるファイルに対して、衝突は容易に起こりうる。
 
例
semget(2) を参照。
 
関連項目
msgget(2), semget(2), shmget(2), stat(2), sysvipc(7)
 
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
 Index
- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 返り値
 - 
 - 属性
 - 
 - 準拠
 - 
 - 注意
 - 
 - 例
 - 
 - 関連項目
 - 
 - この文書について
 - 
 
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