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Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2017-09-15
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名前
ceil, ceilf, ceill - 引数を下回らない最小の整数値
書式
#include <math.h>
double ceil(double x);
float ceilf(float x);
long double ceill(long double x);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
ceilf(), ceill():
-
_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明
これらの関数は x より小さくない最小の整数値を返す。
例えば、 ceil(0.5) は 1.0 であり、 ceil(-0.5) は 0.0 である。
返り値
これらの関数は x を下回らない整数値を返す。
x が整数、+0、-0、NaN、無限のいずれかの場合、 x そのものが返される。
エラー
エラーは発生しない。 POSIX.1-2001 にはオーバーフローでの範囲エラー (range error) の 記載がある。「注意」の節を参照のこと。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース | 属性 | 値
|
ceil(),
ceilf(),
ceill()
| Thread safety | MT-Safe
|
準拠
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
注意
SUSv2 と POSIX.1-2001 にはオーバーフローに関する記述があり、 オーバーフローの場合には、 errno を ERANGE
に設定するか、 FE_OVERFLOW 例外を発生することとされている。
実際のところ、どの現行のマシンでも結果がオーバーフローを起こすことはないので、 このエラー処理は意味がない。
(より正確に言うと、オーバーフローは指数部の最大値が 仮数部を表すビットの数より小さい場合にしか起こらない。 IEEE-754 規格の 32 ビットと
64 ビットの浮動小数では、 指数部の最大値はそれぞれ 128 と 1024 であり、 仮数部のビット数はそれぞれ 24 と 53 である。)
これらの関数が返す整数値は整数型 (int, long など) に格納するには大き過ぎるかもしれない。
オーバーフローが起こった場合の結果は分からないので、 オーバーフローを避けるため、アプリケーションでは整数型に代入する前に
返された値の範囲確認を実行すべきである。
関連項目
floor(3), lrint(3), nearbyint(3), rint(3), round(3),
trunc(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 属性
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
- この文書について
-
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