GETCPU
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2019-03-06
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名前
getcpu - 呼び出し元スレッドが動作している CPU と NUMA ノードを判定する
書式
#include <linux/getcpu.h>
int getcpu(unsigned *cpu, unsigned *node, struct getcpu_cache *tcache);
説明
getcpu() システムコールは、呼び出し元のスレッドやプロセスが
現在動作しているプロセッサやノードの情報を特定し、
それぞれ引数 cpu と node が指す整数に書き込む。
プロセッサ情報は CPU を識別するための一意な小さな整数である。
ノード情報は NUMAノードを識別するための一意な小さな整数である。
cpu か node のいずれかが NULL であれば、
その引数に対応する情報の書き込みは行われない。
このシステムコールの 3 番目の引数は現在は使われておらず、 Linux 2.6.23 以前への移植性が必要な場合以外は NULL を渡すべきである
(「注意」を参照)。
cpu に格納された情報が最新だと保証できるのは、システムコールが呼ばれ
た時点だけである。sched_setaffinity(2) を使って CPU affinity が固定
されていない限り、カーネルはいつでも CPU を変更してもよい (スケジューラ
はキャッシュが有効に働くように CPU の移動を最小限にしようとするので、
通常は CPU が変更されることはないが、起きる可能性はある)。
cpu や node で返された情報が呼び出しが返った時点ですでに
最新の状況と異なる可能性があり、呼び出し元はこの可能性を考慮して
おかなければならない。
返り値
成功すると、0 を返す。
エラーの場合、-1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。
エラー
- EFAULT
-
引数が呼び出したプロセスのアドレス空間外を指している。
バージョン
getcpu() was added in kernel 2.6.19 for x86-64 and i386. Library
support was added in glibc 2.29 (Earlier glibc versions did not provide a
wrapper for this system call, necessitating the use of syscall(2).)
準拠
getcpu() は Linux 固有である。
注意
Linux makes a best effort to make this call as fast as possible. (On some
architectures, this is done via an implementation in the vdso(7).) The
intention of getcpu() is to allow programs to make optimizations with
per-CPU data or for NUMA optimization.
tcache 引数は Linux 2.6.24 以降では使用されない。以前のバージョン
のカーネルでは、この引数が NULL 以外の場合、この引数には、呼び出し
元が割り当てたスレッド専用の記憶領域 (thread-local storage) 内のバッファー
を指すポインターが指定され、このバッファーは getcpu() 用のキャッシュ機構
を提供するために利用されていた。非常に低い確率だが古い情報を返してしま
うデメリットはあるものの、このキャッシュを使うことで getcpu() システ
ムコールを高速化できた。このキャッシュ機構はCPU 間でのスレッドの移動時
に問題になると考えられ、この引数は今では無視されるようになっている。
関連項目
mbind(2), sched_setaffinity(2), set_mempolicy(2),
sched_getcpu(3), cpuset(7), vdso(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
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- 書式
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- 説明
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- 返り値
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- エラー
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- バージョン
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- 準拠
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- 注意
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- 関連項目
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- この文書について
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