CLOSE
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2013-12-30
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名前
close - ファイルディスクリプターをクローズする
書式
#include <unistd.h>
int close(int fd);
説明
close() は、ファイルディスクリプターをクローズする。 そのディスクリプターは、どのファイルも参照していない状態になり、
再利用が可能になる。 そのファイルディスクリプターに関連づけられたファイルに かけられたレコードロック (fcntl(2) 参照)
のうち、そのプロセスが保有しているものは、 (そのファイルディスクリプターがロック取得に利用されたか どうかによらず) すべて削除される。
fd が、対応するオープンファイル記述 (open file description) (open(2) 参照)
を参照する最後のファイルディスクリプターだった場合、 オープンファイル記述に関連するリソースが解放される。 そのディスクリプターが、 unlink
を使用して削除 (remove) されたファイルに対する最後の参照だった場合には、 そのファイルは削除 (delete) される。
返り値
close() は成功した場合は 0 を返す。 エラーが発生した場合は -1 を返して、 errno を適切に設定する。
エラー
- EBADF
-
fd が有効なオープンされたディスクリプターでない。
- EINTR
-
close() コールがシグナルにより中断 (interrupt) された。 signal(7) 参照。
- EIO
-
I/O エラーが発生した。
準拠
SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.
注意
close() の返り値のチェックはよく省略されるが、 これは深刻なプログラミングエラーである。 前の write(2)
処理に関するエラーが最後の close() のときになって初めて通知される場合がありうる。 ファイルクローズの際に返り値をチェックしないと、
気付かないうちにデータを失ってしまうかもしれない。 これは特に NFS
やディスククォータを使用した場合に見られる。返り値は状態確認用にのみ利用すべき点に注意すること。特に、EINTR 後に close()
を再度行うべきではない。なぜなら、これにより、別のスレッドが再利用したディスクリプターをクローズしてしまう可能性があるからだ。
クローズに成功しても、データがディスクに保存されたかどうかは 保証されない (カーネルが書きこみを遅延させることがあるためである)。
ストリームがクローズされるときにバッファーをフラッシュするかどうかは、 ファイルシステムによって異なる。
データが物理的に保存されることを保証する必要がある場合には、 fsync(2) を使用すること (fsync(3)
を行った時点で、データの保存はディスクのハードウェアに依存する 問題となる)。
同じプロセス内の他のスレッドのシステムコールが使用している可能性がある間に、 ファイルディスクリプターをクローズするのは、おそらく賢明ではないだろう。
ファイルディスクリプターは再利用されるかもしれないので、 あいまいな競合条件となることがあり、意図しない副作用の原因となりうる。
関連項目
fcntl(2), fsync(2), open(2), shutdown(2), unlink(2),
fclose(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
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- 名前
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- 書式
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- 説明
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- 返り値
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- エラー
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- 準拠
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- 注意
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- 関連項目
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- この文書について
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