ACCT

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2016-03-15
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名前

acct - プロセスアカウントのオンとオフを切り換える  

書式

#include <unistd.h>

int acct(const char *filename);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

acct():

    Since glibc 2.21:
        _DEFAULT_SOURCE
    In glibc 2.19 and 2.20:
        _DEFAULT_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)
    Up to and including glibc 2.19:
        _BSD_SOURCE || (_XOPEN_SOURCE && _XOPEN_SOURCE < 500)
 

説明

acct() システムコールは、プロセスアカウントの有効・無効を切り替える。 既存のファイルの名前を引数に指定して呼び出されたら、 アカウント (account) が有効になり、 終了したプロセスの記録が filename に追記される。 NULL を引数として呼び出されたらアカウントをオフにする。  

返り値

成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。  

エラー

EACCES
指定したファイルへの書き込み許可がなく、書き込みが拒否された。 または filename のディレクトリ部分の何れかのディレクトリに検索許可がなく拒否された (path_resolution(7) も参照すること)。 または filename が通常 (regular) のファイルでない。
EFAULT
アクセスできるアドレス空間の外を filename が指している。
EIO
filename への書き込みにエラーが発生した。
EISDIR
filename がディレクトリである。
ELOOP
filename の実体にたどり着くまでのシンボリックリンクの数が多すぎる。
ENAMETOOLONG
filename が長すぎる。
ENFILE
オープンされたファイルの総数がシステム全体の制限に達した。
ENOENT
指定されたファイルが存在しない。
ENOMEM
メモリー不足。
ENOSYS
カーネルをコンパイルした時に BSD プロセスアカウントが有効になっていない。 この機能はカーネルのコンフィグの CONFIG_BSD_PROCESS_ACCT パラメーターによって制御される。
ENOTDIR
filename の中でディレクトリして扱われている要素が、 実際はディレクトリでない。
EPERM
呼び出したプロセスにはプロセスアカウントを有効にするのに十分な特権がない。 Linux では CAP_SYS_PACCT ケーパビリティ (capability) が必要である。
EROFS
読み込みだけのファイルシステム上のファイルを filename が参照している。
EUSERS
使用可能なファイル構造体がないか、メモリーが足りない。
 

準拠

SVr4, 4.3BSD (POSIX ではない)。  

注意

システムがクラッシュした時に実行中だったプログラムのアカウントは生成されない。 特に、終了しないプログラムがアカウントされることはない。

アカウント用ファイルに書き込まれるレコードの構造体については acct(5) に説明がある。  

関連項目

acct(5)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。


 

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