LS

Section: FSF (1)
Updated: November 1998
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名前

ls - ディレクトリの内容をリスト表示する  

書式

ls [オプション]... [FILE]...  

説明

指定したFILEについての情報をリスト表示する (デフォルトはカレントディレクトリ)。 -cftuSUX--sort のオプション指定がなければ、 アルファベット順にソートして表示する。

-a, --all
`.' で始まる名前のファイルを隠さずに、全てのファイルをリスト表示する。
-A, --almost-all
`.' と `..' 以外の全てのファイルをリスト表示する。
-b, --escape
非表示文字を8進数のシーケンスで表示する。
--block-size=SIZE
ブロックサイズをSIZEバイトで表示する。
-B, --ignore-backups
`~' で終わるファイルをリスト表示しない。 (訳注: 但し、引数でファイルを指定した場合は表示する。)
-c
最終変更時刻でソートする。 オプション -lt を伴う場合には最終変更時刻を表示する。 オプション -l のみの場合には名前でソートされ、最終変更時刻を表示する。
-C
複数列でリスト表示する。
--color[=WHEN]
ファイルタイプを区別するための色づけの有無を指定する。 WHEN は `never', `always', `auto' のいずれか。
-d, --directory
ディレクトリの中身を表示する代わりに、 ディレクトリ名をリスト表示し、シンボリックリンクを参照しない。
-D, --dired
Emacsのディレクトリエディタモードのために必要な情報を生成する。 (訳注: オプション `-l' と一緒に使われた場合、 出力の最後に次のような追加の行を表示する:

   //DIRED//
   BEG1 END1 BEG2 END2 ...
   //DIRED-OPTIONS// --quoting-style=WORD

BEGnENDn は符号なし整数で、リスト出力における 各ファイル名の始めと終わりのバイト位置を記録したものである。 このオプションを使うと、 ファイル名にスペースや改行といった普段使わない文字が含まれている場合でも、 Emacs でファイル名を探すのが簡単になる。 ここで WORD はクォートのスタイルである。)

-f
ソートせず表示する。オプション -aU と同等。 -f より前に -lst が指定された場合、それらのオプションは無効になる。
-F, --classify
ファイルタイプを示す印 (*/=@| のいずれか) を付加して表示する。
--format=WORD
表示形式を指定する。WORD としては次の文字列を指定できる : across (-x と同等), commas -m, horizontal -x, long -l, single-column -1, verbose -l, vertical -C
--full-time
時間に関する情報を標準の省略形式ではなく完全な形式でリスト表示する。
-g
所有者情報を含まないリストを表示する。
-G, --no-group
グループ情報を表示しない。
-h, --human-readable
人が読み易い形式 (例えば 1K 234M 2G) で表示する。
--si
同上。但し、1024 倍単位ではなく 1000 倍単位を用いる。 (訳注: si は国際単位系のこと。)
-H, --dereference-command-line
コマンドラインに指定したシンボリックリンクを参照して表示する。
--dereference-command-line-symlink-to-dir
コマンドラインに指定したディレクトリを指すシンボリックリンクを参照して表示する。
--indicator-style=WORD
WORD で指定されたスタイルに従って、ファイルタイプを示す印を付加して表示する。 WORD としては次の文字列を指定できる : none (デフォルト), classify (-F と同等), file-type (-p と同等)
-i, --inode
各ファイルの i-node 番号を表示する。
-I, --ignore=PATTERN
シェルパターン PATTERN にマッチする名前のファイルはリスト表示しない 。
-k
--block-size=1K と同様。
-l
長い形式でリスト表示する。
-L, --dereference
シンボリックリンクそのものではなく、参照しているファイルの情報をリスト表示する。
-m
ファイル名をコンマとスペースで区切って、 それぞれの行にできるだけ多く詰め込み、横にリスト表示する。
-n, --numeric-uid-gid
ユーザ名・グループ名のかわりに数字の UID と GID をリスト表示する。
-N, --literal
ファイル名中の非表示文字の変換を行わない。 (例えば、コントロール文字を特別扱いしない)
-o
長い形式でリスト表示するが、グループ情報を表示しない。
-p, --file-type
ファイルタイプを示す印 (/=@| のいずれか) を付加して表示する。
-q, --hide-control-chars
非表示文字を ? (クエスチョンマーク) で置き換えて表示する。
--show-control-chars
非表示文字をそのまま出力する (デフォルト)。
-Q, --quote-name
ファイル名をダブルクォートで囲む。
--quoting-style=WORD
WORD で指定されたスタイルに従って、ファイル名を囲む。 WORD としては次の文字列を指定できる : literal, shell, shell-always, c, escape
-r, --reverse
ソートの順序を逆にする。
-R, --recursive
サブディレクトリがあれば、再帰的にリスト表示する。
-s, --size
各ファイルのファイルサイズ (訳注: 1024 バイトブロック単位) を表示する。
-S
ファイルサイズでソートする。
--sort=WORD
ソートの順序を指定する。WORD としては次の文字列を指定できる : extension (-Xと同等), none (-U), size (-S), version (-v), status (-c), time (-t), atime (-u), access (-u), use (-u)
--time=WORD
最終変更時刻の代りにWORDで指定された時間を表示する。 また、オプション --sort=time と一緒に使用された場合、 WORDで指定された時間の順序でソートされる。 WORD としては次の文字列を指定できる : atime, access, use, ctime, status
-t
最終変更時刻でソートする。
-T, --tabsize=COLS
タブストップの幅を COLS で指定した文字分とする。 デフォルトは 8 文字分。
-u
最終アクセス時刻でソートする。 オプション `-l' を伴う場合は最終アクセス時刻を表示する。
-U
ソートせず、ディスク上にある順番にリスト表示する。
-v
バージョン名とバージョン番号でソートする。 (訳注: バージョンの一番低いものが最初にくる。 デフォルトのソートのように動作するが、10 進の数字のシーケンスは、 インデックス番号またはバージョン番号として数値的に扱われる。 ゼロを前にもつ数値部分は小数として扱われる。

   ls -1           ls -1v
   bar-1.gz        bar-1.gz
   bar-100.gz      bar-2.gz
   bar-12.gz       bar-12.gz
   bar-2.gz        bar-100.gz
   foo-1.007.gz    foo-1.007.gz
   foo-1.012b.gz   foo-1.01a.gz
   foo-1.01a.gz    foo-1.012b.gz
)
-w, --width=COLS
スクリーンの幅を COLS で指定した文字分とする。
-x
列単位ではなく行単位にリスト表示する。
-X
拡張子 (訳注: 最後の `.' の後に続く文字列) のアルファベット順にソートする。
-1
1列でリスト表示する。
--help
使用方法を表示して正常終了する。
--version
バージョン情報を出力して正常終了する。

デフォルトではファイルタイプを区別するための色づけはなされない。 つまり、オプション --color=none が指定された場合と同等である。 引数 WHEN が省略され、オプション --color と指定された場合は、 オプション --color=always が指定された場合と同等である。  

バグレポート

バグレポートは <bug-fileutils@gnu.org> へ。  

関連項目

ls の完全なドキュメントは info マニュアルとしてメンテナンスされている。 infols が正しくインストールされていれば、次のコマンド
info ls

で完全なマニュアルを参照することができる。


 

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