DD
Section: ユーザーコマンド (1)
Updated: 2021年5月
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名前
dd - ファイルの変換とコピーを行う
 
書式
dd
[,OPERAND/]...
dd
,OPTION/
 
説明
オペランド OPERAND に従って、変換や書式設定しながらファイルをコピーします。
- bs=BYTES
 - 
一回に BYTES バイトずつ読み書きする (デフォルト: 512);
ibs と obs を上書きする
 - cbs=BYTES
 - 
一回に BYTES バイト変換する
 - conv=CONVS
 - 
コンマで区切られたシンボルリストとしてファイルを変換する
 - count=N
 - 
入力ブロック N 個分だけコピーする
 - ibs=BYTES
 - 
一回に BYTES バイトずつ読み込む (デフォルト: 512)
 - if=FILE
 - 
標準入力の代わりに FILE から読み込む
 - iflag=FLAGS
 - 
コンマで区切られたシンボルリストとして読み込む
 - obs=BYTES
 - 
一回に BYTES バイトずつ書き込む (デフォルト: 512)
 - of=FILE
 - 
標準出力の代わりに FILE に書き込む
 - oflag=FLAGS
 - 
コンマで区切られたシンボルリストとして書き込む
 - seek=BLOCKS
 - 
出力開始時に、サイズ obs のブロック BLOCKS 個分をスキップする
 - skip=BLOCKS
 - 
入力開始時に、サイズ ibs のブロック BLOCKS 個分をスキップする
 - status=LEVEL
 - 
標準エラーに出力する情報の LEVEL。
'none' はエラーメッセージ以外のすべてを出力しない。
'noxfer' は最後の転送統計情報を出力しない。
'progress' は定期的に転送統計情報を出力する。
 
N および BYTES には以下の倍数接尾子を続けることができます:
c =1、w =2、b =512、kB =1000、K =1024、MB =1000*1000、M =1024*1024、xM =M
GB =1000*1000*1000、G =1024*1024*1024、および T、P、E、Z、Y などです。
二進接頭辞も使用することもできます: KiB=K, MiB=M など。
各 CONV シンボルは以下の通りです:
- ascii
 - 
EBCDIC から ASCII へ
 - ebcdic
 - 
ASCII から EBCDIC へ
 - ibm
 - 
ASCII から alternate EBCDIC へ
 - block
 - 
改行区切りのレコードをサイズが cbs になるようにスペースで埋める
 - unblock
 - 
サイズが cbs のレコードの末尾スペース (複数化) を改行で置換する
 - lcase
 - 
大文字を小文字に変換する
 - ucase
 - 
小文字を大文字に変換する
 - sparse
 - 
中身が NUL だけの出力ブロックを書き込まずにスキップする
 - swab
 - 
入力バイトの各組を入れ替える
 - sync
 - 
各入力ブロックをサイズが ibs になるまで NUL で埋める。block
または unblock と一緒に利用された場合 NUL でなくスペースで埋める
 - excl
 - 
出力ファイルが既に存在する場合に失敗させる
 - nocreat
 - 
出力ファイルを作成しない
 - notrunc
 - 
出力ファイルを切り詰めない
 - noerror
 - 
読み込みエラー後も継続する
 - fdatasync
 - 
終了前に出力ファイルデータを物理的に書き込む
 - fsync
 - 
上と同様だがメタデータに対しても使用する
 
各 FLAG シンボルは以下の通りです:
- append
 - 
追加モード (出力に対してのみ意味がある。 conv=notrunc を推奨)
 - direct
 - 
データに対して直接 I/O を使用する
 - directory
 - 
ディレクトリでない場合に失敗させる
 - dsync
 - 
データに対して同期 I/O を使用する
 - sync
 - 
上と同様だがメタデータに対しても使用する
 - fullblock
 - 
入力のブロックがいっぱいになるまで蓄積する (iflag のみ)
 - nonblock
 - 
非ブロック I/O を使用する
 - noatime
 - 
アクセス時間を更新しない
 - nocache
 - 
キャッシュを使わないように要求する。 oflag=sync も参照のこと
 - noctty
 - 
ファイルからの制御端末を割り当てない
 - nofollow
 - 
シンボリックリンクをたどらない
 - count_bytes
 - 
'count=N' をバイト数として扱う (iflag のみ)
 - skip_bytes
 - 
'skip=N' をバイト数として扱う (iflag のみ)
 - seek_bytes
 - 
'seek=N' をバイト数として扱う (oflag のみ)
 
USR1 シグナルを実行中の 'dd' プロセスに送信すると、
I/O 統計情報が標準エラーに出力され、コピーが再開されます。
以下のオプションがあります。
- --help
 - 
使い方を表示して終了する
 - --version
 - 
バージョン情報を表示して終了する
 
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/>
翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。
詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/dd>
(ローカルでは info '(coreutils) dd invocation' で参照可能)。
 
作者
作者 Paul Rubin、 David MacKenzie、および Stuart Kemp。
 
著作権
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it.
There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
 
関連項目
dd
の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、
info
および
dd
のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- 
info dd
 
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。
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- 名前
 - 
 - 書式
 - 
 - 説明
 - 
 - 作者
 - 
 - 著作権
 - 
 - 関連項目
 - 
 
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