AUTOM4TE
Section: ユーザーコマンド (1)
Updated: 2021年1月
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名前
autom4te - M4 を用いてファイルやスクリプトを生成
書式
autom4te [,OPTION/]... [,FILES/]
説明
FILES に対して GNU M4
を実行し、不要な実行は行いません。トレース指定時はトレース出力、凍結処理(freezing)の際には凍結(frozen)ファイルの生成、これ以外は
FILES の展開を行います。
FILES の中に 'FILE.m4f' というファイルがあれば、それはそれ以前の M4
ファイルが凍結(frozen)されたものです(したがってロードはされません)。'FILE.m4f' がない場合は 'FILE.m4'
とそれ以前のファイルがすべて用いられます。
ファイルによっては任意のものもあります。つまりインクルードパス内に見つかった場合にのみ処理されます。その場合でもファイル名は '.m4?'
で終わる必要があります。ここに示す疑問符は、実際のファイル名の一部を構成するものではありません。
オペレーションモード:
- -h, --help
-
このヘルプを表示して終了します。
- -V, --version
-
バージョン番号を表示して終了します。
- -v, --verbose
-
詳細な報告を出力します。
- -d, --debug
-
一時ファイルを削除しません。
- -o, --output=,FILE/
-
出力結果を FILE に保存します(デフォルトは '-', stdout です)。
- -f, --force
-
キャッシュ値を利用しません。
- -W, --warnings=,CATEGORY/
-
警告をカテゴリー別に表示します。
- -l, --language=,LANG/
-
利用する M4 マクロのセットを指定します。
- -C, --cache=,DIRECTORY/
-
その後の実行に備えて DIRECTORY 内に処理結果を保存します。
- --no-cache
-
キャッシュを無効にします。
- -m, --mode=,OCTAL/
-
トレース出力を行わないファイル出力モード(0666)を変更します。
- -M, --melt
-
M4 の凍結(frozen)されたファイルを利用しません。
言語は以下を対象とします:
- 'Autoconf'
-
Autoconf の configure スクリプトを生成します。
- 'Autotest'
-
Autotest のテストスイートを生成します。
- 'M4sh'
-
M4sh シェルスクリプトを生成します。
- 'M4sugar'
-
M4sugar 出力を生成します。
警告カテゴリーは以下のとおりです:
- cross
-
クロスコンパイルに関する問題。
- gnu
-
GNU コーディング標準(デフォルトは gnu および gnits モード)。
- obsolete
-
古い機能や構成(デフォルト)。
- override
-
Automake ルールや変数に対するユーザーの再定義。
- portability
-
移植性に関する問題(デフォルトは gnu および gnits モード)。
- portability-recursive
-
ネスト化した Make 変数(デフォルトは -Wportability)。
- extra-portability
-
不十分なツールに関連した移植性に関する問題。
- syntax
-
疑わしい構文構造(デフォルト)。
- unsupported
-
非対応または不完全な機能(デフォルト)。
- all
-
警告メッセージすべて。
- no-CATEGORY
-
カテゴリー別の警告表示を行いません。
- none
-
警告メッセージをすべて表示しません。
- error
-
警告をエラーとして扱います。
環境変数 'M4' と 'WARNINGS' は優先処理されます。
ライブラリディレクトリ:
- -B, --prepend-include=,DIR/
-
検索パスを DIR とします。
- -I, --include=,DIR/
-
検索パスに DIR を追加します。
トレース:
- -t, --trace=,MACRO[/:FORMAT]
-
MACRO の呼び出しを報告します。
- -p, --preselect=,MACRO/
-
その後の処理のために MACRO をトレースする準備をします。
凍結処理(freezing):
- -F, --freeze
-
FILES に対して M4 の凍結(frozen)された状態を作り出します。
FORMAT のデフォルトは '$f:$l:$n:$%' です。以下のエスケープが利用できます。
- $$
-
リテラルの $
- $f
-
マクロが呼び出されたファイル
- $l
-
マクロが呼び出された行
- $d
-
マクロ呼び出しのネストの深さ
- $n
-
マクロ名
- $NUM
-
NUM 番目の引数をクォートで囲み、改行つき
- $SEP@
-
全引数を改行つき、クォートで囲み、SEP で区切る
- $SEP*
-
全引数を改行つき、クォートなし、SEP で区切る
- $SEP%
-
全引数を改行なし、クォートなし、SEP で区切る
SEP は、デフォルト値(@ や * においてはカンマ、% においてはコロン)とする場合は空文字、特定の 1
文字とする場合はその文字、文字列とする場合には {STRING} とすることができます。
著者
Akim Demaille
バグ報告
バグ報告は <bug-autoconf@gnu.org> までご連絡ください。
GNU Autoconf ホームページ: <https://www.gnu.org/software/autoconf/>
GNU ソフトウェアの全般的なヘルプ: <https://www.gnu.org/gethelp/>
著作権
Copyright © 2021 Free Software Foundation, Inc. License GPLv3+/Autoconf:
GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>,
<https://gnu.org/licenses/exceptions.html>
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is
NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
関連項目
autoconf(1), automake(1), autoreconf(1), autoupdate(1),
autoheader(1), autoscan(1), config.guess(1), config.sub(1),
ifnames(1), libtool(1).
autom4te の完全なドキュメントは Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。info と autom4te
の両プログラムが適切にインストールされていれば、以下のコマンド
-
info autom4te
を実行して完全なマニュアルを参照できます。
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- 名前
-
- 書式
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- 説明
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- オペレーションモード:
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- 言語は以下を対象とします:
-
- 警告カテゴリーは以下のとおりです:
-
- ライブラリディレクトリ:
-
- トレース:
-
- 凍結処理(freezing):
-
- FORMAT のデフォルトは '$f:$l:$n:$%' です。以下のエスケープが利用できます。
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