6u14 には、署名付き JAR ファイルのブラックリスト機能のサポートが追加されました。ブラックリストは、信頼できないアプレットやアプリケーションによって利用される可能性がある重大なセキュリティーの脆弱性を含む署名付き JAR のリストです。システム全体のブラックリストは、JRE リリースごとに配布されます。Java Plug-in と Java Web Start は、このブラックリストを参照して、ブラックリストに載っている JAR ファイルに含まれる任意のクラスまたはリソースのロードを拒否します。デフォルトでは、ブラックリストのチェックは有効になっています。この動作は、deployment.security.blacklist.check
配備構成プロパティーを使用して切り替えることができます。ブラックリストファイルは、プロパティー deployment.blacklist.url
を使用して更新され、デフォルトは https://javadl-esd-secure.oracle.com/update/blacklist です。
ブラックリストのエントリは、deployment.system.security.blacklist
プロパティーと deployment.user.security.blacklist
プロパティーによってポイントされるブラックリストファイルの和集合です。デフォルトでは、deployment.system.security.blacklist
は jre/lib/security
ディレクトリの blacklist
ファイルをポイントし、deployment.user.security.blacklist
はユーザーによって追加されたエントリを含むブラックリストファイルをポイントします。
ブラックリストは、次の形式のテキストファイルです。
attribute : value
ブラックリスト上の各 JAR ファイルは x-Digest-Manifest
属性によって識別されます。ここで、x
は MessageDigest
アルゴリズムの名前であり、その値はマニフェストの Base64 でエンコードされたハッシュ値です。コメントは、# (シャープ) 記号で始まる行に記述します。
次はその例です。
# Buggy Utilities, version 1.0 SHA1-Digest-Manifest : QONXbQg+EtNOguIOAgpUUOadhv8= # Malware Inc., version 99.99 SHA-256-Digest-Manifest : SewaudBCZ3iXt1KX0BeFHpQiiM1xYLtvLw3Ow2RJfcs=