Jar および Zip の拡張機能
このページは、JDK 6 でサポートされる jar および zip の拡張機能をまとめたものです。
API の変更
次の 2 つの新しい圧縮ストリームが追加されました。
java.util.zip.DeflaterInputStream
: このストリームから読み出されたデータは圧縮されます。
java.util.zip.InflaterOutputStream
: このストリームに書き込まれたデータは圧縮解除されます。
たとえば、クライアントがネットワーク経由で圧縮データを送信する場合に、これらのストリームが役に立ちます。データは
DeflaterInputStream
でパケットに圧縮され、そのパケットがネットワーク接続を介して書き込まれます。受信端末はネットワーク接続から圧縮パケットを読み出し、
InflaterOutputStream
に書き込むことで、そのパケットを圧縮解除します。
実装の変更点
すべてのプラットフォームで、Zip ファイルに 64k を超えるエントリを格納できます。
Windows では一部の制限が解除されました。
- 256 文字より長いファイル名もサポートされます。
- 同時に開くことのできる Zip ファイルを 2,000 余りとする制限が解除されました。
jar
コマンドの変更点
jar
コマンドの動作に対する変更点は次の 2 つです。
- 抽出されたファイルのタイムスタンプは、抽出時間ではなく、アーカイブに記録されているタイムスタンプです。
- jar を作成する場合、実行可能 jar ファイルにバンドルされたスタンドアロン型アプリケーションのエントリポイントを指定することができます。「e」オプションでは、jar ファイルのマニフェストの Main-Class 属性値を作成あるいはオーバーライドすることによって、アプリケーションのエントリポイントを指定します。