上級者向けのトピック: Dynamic Skeleton Interface (DSI)

Dynamic Skeleton Interface (DSI) を使用すると、オブジェクトのインタフェースが事前に (コンパイル時に) わかっていない場合でも、サーバーはサーバントオブジェクトを提供することができます。サーバーは、IDL インタフェース定義からコンパイルされたスケルトンコードを使用する代わりに、オペレーションの呼び出しを動的に構築します。

DSI を使用する利点

DSI は、CORBA 環境と CORBA 以外の環境との橋渡し役として使用できます。DSI を使用すると、CORBA クライアントは、COM サービスなどとして実装されている CORBA オブジェクト上のメソッドを呼び出せるようになります。

DSI を使用する利点

CORBA クライアントの要求を COM サーバーが理解できる形式に変換するには、動的サーバントを実装します。この変換処理を行うコードはすべて記述する必要があります。この処理を一般的な静的オブジェクトの呼び出しと比較してみてください。サーバーは、呼び出されるインタフェース用のスケルトン (コンパイルされたもの) にアクセスできます。このスケルトンは、IDL インタフェース定義を idlj コンパイラでコンパイルすることにより生成されます。ORB は、要求を受け取ると、このスケルトンコードを使ってサーバー側でオペレーション引数を組み立て、結果を送り返します。


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