注: この Java 配備ガイドでは、Java SE 6 update 10 リリースより前にリリースされた機能について説明します。最新情報については、Java Rich Internet Application の開発および配備を参照してください。
キャッシュ形式については全体が変更されたため、以前のものとは互換性がなくなりました。そのため、以前のキャッシュ形式を Java Web Start や Java Plug-in に使用している既存のコードは、今後は機能しません。Java Web Start キャッシュ内の既存のアプリケーションは、Java Web Start アプリケーションの初回実行時またはキャッシュビューアの起動時 (「javaws -viewer
」を使用) にアップグレードされ、新規キャッシュ形式に変換されます。
システムキャッシュは、Java Web Start をシステムモードで最初に実行したとき、または javaws -system
を起動したときにアップグレードされ、新しい形式に変換されます。
キャッシュメカニズムとダウンロードエンジンは再設計され、Java Web Start と Java Plug-in 間で統合されました。これにより、従来は Java Web Start または Java Plug-in のいずれかでしか使用できなかった機能が、新機能として両方で使用できるようになりました。これらは次のとおりです。
<no-cache>
指示がサポートされるようになりました。no-cache 指示を使用すると、更新確認が行われ、キャッシュの内容が対象の URL の内容と同一かどうかを検証できます。そのあと、リソースがキャッシュにダウンロードされ、有効期間のフィールドが無視されます。Java SE 6 では、最新のバージョン以外を指定している署名のない Java Web Start アプリケーションを使用すると、セキュリティーの警告が発せられます。この警告が発せられると、アプリケーションを実行する前に、ユーザー側の明確な許可が必要になります。署名のある Java Web Start アプリケーションには影響ありません。
Java Web Start と Java Plug-in では、証明書の検証に証明書の取り消しリスト (CRL) と OCSP (Online Certificate Status Protocol) をサポートするようになりました。
Java コントロールパネルに、SSL ハンドシェークプロトコルをデフォルトで選択できるオプションが追加されました。デフォルトでは、SSLv3 および SSLv2 に設定されています。これを TSL に変更することもできます。
Java コンソールがモーダリティーから独立しました。Java 6 にある AWT の新しいモーダリティー機能を使用することで、アプリケーションがモーダルダイアログを表示しているときでも、Java コンソールで対話できます。
Java Web Start と Java Plug-in のすべてのダイアログと画面が再設計され、従来よりもユーザーフレンドリかつ直感的なものになり、また、アクセスしやすくなりました。