注: この Java 配備ガイドでは、Java SE 6 update 10 リリースより前にリリースされた機能について説明します。最新情報については、Java Rich Internet Application の開発および配備を参照してください。
java.lang.NullPointerException
がスローされるスロー元: java.awt.Graphics.drawImage()
Sun Java Runtime Environment (JRE) を使ってブラウザ内でアプレットを実行すると、java.awt.Graphics.drawImage()
メソッドで java.lang.NullPointerException
がスローされます。同じアプレットが、Microsoft Virtual Machine (VM) の下では何のエラーもなく実行されます。
この例外は、Sun JRE で null イメージが drawImage()
メソッドに渡されるために起こります。
Sun JRE の Java クラスライブラリは時間の経過とともに変化してきました。詳細になった API もあれば、非推奨になった API もあります。また、実装が変更された API もあります。
Graphics.drawImage()
メソッドに null イメージを渡した場合の結果は、明確に定義されていませんでした。Microsoft VM は null イメージを無操作として扱います。ところが、Sun JRE のほとんどのバージョンは null を有効なイメージとして受け入れないため、java.lang.NullPointerException
がスローされます。JRE バージョン 5.0 では仕様が詳細化され、null イメージの引数は無操作として扱われます。
5.0 以前のバージョンの JRE では、null 以外のイメージだけが drawImage()
メソッドに渡されるように対策を講じたコードを記述します。たとえば、次のコードに示します。
Graphics g = getGraphics();
g.drawImage(img, 100, 100, this);
上記コードを次のように変更します。
Graphics g = getGraphics();
if (img != null)
g.drawImage(img, 100, 100, this);
なし。